車が運転手 現実に? 加速する自動運転技術の開発 (10月21日朝日新聞朝刊)
自分でハンドルを握らなくても、目的地まで走っていく「自動運転車」の研究開発がにわかに熱を帯びてきた。実用化すれば、事故の減少や省エネ、地域交通などに生かせる可能性があるが、安全性をさらに高める技術開発に加え、法制度の整備など、超えなければならないハードルも多い。
自分でハンドルを握らなくても、目的地まで走っていく「自動運転車」の研究開発がにわかに熱を帯びてきた。実用化すれば、事故の減少や省エネ、地域交通などに生かせる可能性があるが、安全性をさらに高める技術開発に加え、法制度の整備など、超えなければならないハードルも多い。
業界研究に役立つ新聞記事は、主に「経済面」と呼ばれるページに掲載されています。就職活動をする学生にとっては、必読の紙面のひとつと言えるでしょう。でも、それ以外のページにも、企業の最新の動きを伝えるニュースは数多くあります。
今回の記事は「科学面」に掲載されています。乗用車の自動運転技術をめぐる最新の動向を、科学医療部の記者が詳しく報告しています。経済部の記者とは、またひと味違った切り口があります。
記事に登場する「自動運転車」は、日産自動車が大型展示会で公開した最新の試作車です。同社の電気自動車をベースに、5台のカメラを搭載していて、交差点の手前で一時停止したり、路上駐車している車のわきをウインカーを出して追い越したり、といった自動運転のデモをしたそうです。
こうした夢のような技術に、他社も積極的に挑戦しています。記事によれば、トヨタやダイムラーが開発に取り組んでいるほか、ネット企業であるグーグルも参戦しています。
自動運転のメリットは、安全面だけでなく、燃費の向上など多方面に及ぶことが、記事からは読みとれます。一方で、実用化のためには法整備や、自動運転技術の安全性評価が欠かせないなど、これからの課題についてもまとめています。技術的には航空機よりも自動車の自動運転技術のほうが開発の難易度が高い、という指摘もされています。いずれも興味深い視点でしょう。
新聞紙面1ページのほぼ上半分を使い切った、読みごたえのある大型の記事です。しっかり理解することで、最新技術をめぐるさまざまな知識が得られます。
2024/11/21 更新
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