業界研究ニュース 略歴

2016年07月01日

マツダともみじ饅頭、動物園とジーンズ…異業種コラボに注目

食品・飲料

広島の顔、目指せ栄冠 もみじ饅頭があの名車とコラボ(2016年6月25日朝日新聞デジタル)

 マツダと菓子製造会社にしき堂が「マツダロードスター100万台記念パッケージ もみじ詰め合わせ」を発売した。パッケージには初代から現在の4代目までの「ロードスター」のシルエットや「1,000,000」の文字があしらわれている。「もみじ饅頭(まんじゅう)」「生もみじ」計8個入り税込1000円。ロードスターは「2016年世界カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。まんじゅうの世界でも栄冠なるか。

もみじ饅頭の商標は…

 広島のお土産といえば、もみじ饅頭。明治時代に創作された菓子で、登録商標としての権利は切れているため地元はじめ全国展開のコンビニチェーンなど多くの業者が参入しています。「にしき堂」(広島市)は創業1951(昭和26)年ですが最大手のひとつで、銘菓「にしき堂のもみじ饅頭」は広島市制定「ザ・広島ブランド」に選定されています。一方のマツダは広島県府中町が本拠で1920(大正9)年創業。ロードスターは1989年に発売された2ドアクーペ(2人乗り)のオープンカーです。今年4月25日に累計100万台を達成しました。

日本酒と饅頭のコラボも

 このように異業種が自分たちの得意分野を持ち寄り新しい価値を創造するコラボ商品は、ひとつのイノベーションといえるでしょう。もみじ饅頭とのコラボといえば、「広島名物もみじまんじゅうが日本酒に 甘さ際立つ味わい」(5月18日朝日新聞デジタル)という記事もありました。こちらは、酒どころ・広島県東広島市西条の白牡丹酒造が、もみじ饅頭に合う日本酒として「紅甘萬(べにかんまん)」を発売したという記事。和菓子にも合うようアルコール度数を低めの8%に抑え、甘さが際立つ味わいにしたそうです。広島県は広島名物に合うお酒として「ひろしま一途な純米酒」を企画開発しました。「もみじ饅頭の酒」はその第一弾で、今後、お好み焼きや焼きガキ、カキフライに合う日本酒も計画されています。

ライオンにジーンズをかませる

 こんなおもしろいコラボもあります。「ライオンがぶり、ワイルド加工『ズージーンズ』販売へ」(6月26日朝日新聞デジタル)です。仙台市の八木山動物公園のライオンにジーンズをかませたり引っかかせて、それによってできる傷痕をデザインとして生かす「ズージーンズ」を制作したというニュースです。仙台ロフト、東北学院大学と八木山動物公園のコラボ企画です。9万8000円(税抜)で、近くロフトでネット販売する予定とのことです。採用選考やインターンシップで、新商品のアイデアを課題にする企業があります。チームで新商品のアイデアを出してもらうところも。こうした記事が参考になります。

アーカイブ

業界別

月別