いつも心にエンジェルを。
「他人事(ひとごと)」という言葉がありますが、自分ではない「誰か」の立場になってものを考える、ということ。これは言うほど簡単なことではありません。
この欄でも取材したIT企業のサイボウズは先日、2015年12月期の決算を発表、1997年の創業以来初の赤字になりました。売上高は約70億円で前年比17.6%増と順調に伸び、赤字幅も約2億円でそう大きくありません。業績予想では8億円の赤字で、同社は投資するフェーズだとして、青野慶久社長はかねてから「今期こそ赤字にする」宣言をしてきました。赤字の主な理由としては、17億円を超える多額の広告宣伝費だとしています。
「他人事(ひとごと)」という言葉がありますが、自分ではない「誰か」の立場になってものを考える、ということ。これは言うほど簡単なことではありません。
この欄でも取材したIT企業のサイボウズは先日、2015年12月期の決算を発表、1997年の創業以来初の赤字になりました。売上高は約70億円で前年比17.6%増と順調に伸び、赤字幅も約2億円でそう大きくありません。業績予想では8億円の赤字で、同社は投資するフェーズだとして、青野慶久社長はかねてから「今期こそ赤字にする」宣言をしてきました。赤字の主な理由としては、17億円を超える多額の広告宣伝費だとしています。


実は青野社長はもう一つ、「裏目標」があったと話していました。
青野社長は、イクメン指数ゼロの、やや“ダメ”寄りのパパを主役にしたポイントは「あまり働くママ視点に寄り添いすぎると、結局、パパたちが『どうせ俺らが悪いって話だろ』と拒絶反応をして見てくれなくなるから」と話していました。それも一理あるかもしれません。だれだって見て不快になる、居心地が悪くなる、とわかっているものを見たくはありませんから。
このパパはイクメンとしてはまだまだです。でも、「気付く」という心の柔らかさがあれば、「変わる」ことはできます。人の事情、人の思惑に気付けば、おのずと自分が「やるべきこと」「やったら喜ばれること」が見えてきます。それは「気が利く」「周囲がよく見えている」「想像力がある」と周囲からの高評価につながります。その真逆が「自己中心的」という評価です。





