いつも心にエンジェルを。
先日とある女子大で就活生向けのセミナーをしてきました。依頼をくださった大学の職員のかたからは、「うちはほとんど総合職で就職しますので、一般職に関する話は要りません」と説明がありました。最近は、男女不問の職種、職場がどんどん増えてきていますが、いまだにコース別採用をしている企業もあります。転居を伴う異動の有無などの条件をつけて、総合職のなかに複数のコースを設けている企業もあります。
先日とある女子大で就活生向けのセミナーをしてきました。依頼をくださった大学の職員のかたからは、「うちはほとんど総合職で就職しますので、一般職に関する話は要りません」と説明がありました。最近は、男女不問の職種、職場がどんどん増えてきていますが、いまだにコース別採用をしている企業もあります。転居を伴う異動の有無などの条件をつけて、総合職のなかに複数のコースを設けている企業もあります。


そもそも一般職と総合職はどう違うのでしょうか? 簡単にいうと、総合職は企画、営業、専門など、定型でないさまざまな業務を担当する社員、一般職は比較的、業務範囲の決まった作業をルーティンに近い形で担当する社員、といわれています。一般職の8割以上が女性で、給与や昇進プロセスで総合職と差をつけられているケースがほとんどです。
この連載では何度も紹介していますが、いまだに、仕事をもつ女性の約6割が子育てを理由に退職しています。産休、育休などの制度をフルに使って、なんとか共働きできている家庭でも、1日当たりの炊事、掃除、洗濯などの家事に費やす時間(月曜から日曜までの合計を7で割ったもの)は、男性の場合、子どもの有無にかかわらず十数分。一方、女性は子どもがいない場合で150分、子どもがいる場合は207分。実に20倍近いギャップがあります(出典:総務省統計局「平成23年社会生活基本調査」)。妻が仕事を辞めたくなるのもよくわかりますね。
我が家の夫も、料理はまったくしませんし、家事と言えば、たまに掃除機をかける程度です。しかも、掃除機をかけるときに、私にわざわざ「ねえ、掃除機かけてもいい?」と聞いてきます。家事は妻である私の仕事で、自分は「縄張りを侵してはいけない」とでも思っているんでしょうか。結婚当初、「夫の仕事」と決めたはずの風呂掃除ですら、やったりやらなかったり……。それでも、時間があるときは学童保育に娘を迎えに行ったり、娘のテニスや縄跳びにつきあったりしているので、自分としては「イクメン」のつもりでいるようです。
そんなわけで、みなさんに入社したら(気が早い?)、ぜひ意識的にしてほしいことがあります。それが同期を含めた女性社員同士のネットワーク作りです。女性社員は一部の業界を除けば、おそらく少数派です。会社の規模にもよりますが、同期がいても同じ部署に配置される可能性は低いでしょう。そのときは、先輩の女性社員でもいいので、積極的につながりをもってほしいのです。もちろん気が合わない人は深追いしなくていいですよ。忙しくなっても、異動があっても、細々とでもいいので、連絡を取りあいましょう。





