いつも心にエンジェルを。
11月9日の朝のNHKニュース「おはよう日本」で特集された「資生堂ショック」がネットなどでも盛り上がっていますね。見ていない人もいるでしょうから、簡単に内容を説明しますと、これまで女性社員に優しい会社としてワークライフバランスの実現のため、他社に先駆けて1990年代から育児休業や短時間勤務の制度を導入してきた資生堂が、昨年4月、1万人の美容部員(ビューティーコンサルタント=BC)を対象に、「子育て中の女性社員にも、他の社員と平等なシフトやノルマを与える」と方針転換をした、というニュースです。新制度では短時間勤務利用者でも、原則「月2日の土日祝勤務」「月10日の遅番勤務」が必須。日程はそれぞれの家庭事情を考慮しつつ、会社のほうが決めるとしています。接客ノルマはフルタイムと変わらず1日18人です。
11月9日の朝のNHKニュース「おはよう日本」で特集された「資生堂ショック」がネットなどでも盛り上がっていますね。見ていない人もいるでしょうから、簡単に内容を説明しますと、これまで女性社員に優しい会社としてワークライフバランスの実現のため、他社に先駆けて1990年代から育児休業や短時間勤務の制度を導入してきた資生堂が、昨年4月、1万人の美容部員(ビューティーコンサルタント=BC)を対象に、「子育て中の女性社員にも、他の社員と平等なシフトやノルマを与える」と方針転換をした、というニュースです。新制度では短時間勤務利用者でも、原則「月2日の土日祝勤務」「月10日の遅番勤務」が必須。日程はそれぞれの家庭事情を考慮しつつ、会社のほうが決めるとしています。接客ノルマはフルタイムと変わらず1日18人です。


国内約2万人の女性従業員を抱え、結婚しても出産しても働きつづけやすい会社として女子の就職人気ランキングでは常に上位に上がる資生堂が、いったい突然何を言い出したのか……。ネットではニュースサイトに批判的な記事が掲載され、掲示板に「ブラック確定」「不買運動をする」「イメージダウン」など、辛辣(しんらつ)なコメントの書き込みが相次いでいます。
今回、にわかに話題になっていますが、この資生堂の方針転換については今年6月下旬に日経新聞が「女性が創る」というシリーズ連載の中で、「脱『優しい会社』 甘えなくせ、資生堂の挑戦」という見出しで取り上げています。資生堂が「優しさの次のフェーズに向かっている」というポジティブな取り上げ方で、「資生堂ショック」という言葉も登場しません。「資生堂ショック」という言葉を使い始めたのは週刊誌「AERA」(8月3日号)です。見出しは「働く女性に『資生堂ショック』 女性は保護の対象から戦力へ」。“ショック”という単語は使いつつも、決して批判的な記事ではありません。NHK「おはよう日本」でも、スタジオで“受ける”アナウンサーは「職場の不公平感をなくすことで、お互い助け合おうという意識がより強くなるのかもしれませんね」とおおむね好意的な表現でしめくくっていました。
いま、女性はもちろん、多様な人材が社内で活躍できるために、さまざまな企業で、子育て社員や、介護中の社員が働き続けやすい制度を充実させています。その取り組みはまだ道半ばです。





