いつも心にエンジェルを。
女性活躍やダイバーシティを推進している担当者のみなさんからよく聞く苦労話に、男性社員(主に管理職)から「女性社員や女性管理職が増えれば、会社に何かいいことあるのか?」と言われる、というものがあります。女性登用と業績にはプラスの相関関係があるという研究結果もありますが、この連載(2014年11月13日)で紹介したカルビー(ダイバーシティ推進→5期連続増収増益)のようにわかりやすい成果を得ている企業は少数派かもしれません。
女性活躍やダイバーシティを推進している担当者のみなさんからよく聞く苦労話に、男性社員(主に管理職)から「女性社員や女性管理職が増えれば、会社に何かいいことあるのか?」と言われる、というものがあります。女性登用と業績にはプラスの相関関係があるという研究結果もありますが、この連載(2014年11月13日)で紹介したカルビー(ダイバーシティ推進→5期連続増収増益)のようにわかりやすい成果を得ている企業は少数派かもしれません。



とはいえ、いきなり女性を管理職に抜擢することが女性活用ではありません。まず女性に働き続けてもらおうと2007年に立ち上げたのが「Win-K」という社長直轄の女性活躍推進プロジェクトです。部門横断的に課題を集め、2008年には人事部にダイバーシティ推進室を設置、両立支援に取り組みました。育休や時短勤務、子の看護休暇の時間取得、在宅勤務制度の拡大などで、女性が出産を機に退職するケースはほぼなくなりました。
「スキルだけなら独学でも上げられますが、経験は一朝一夕には増えません。補佐に選ばれた社員は、役員が忙しい時間を割いて自分を“育成”してくれていることを意識するので、その経験をどのように会社に還元、貢献できるかという視点をもつようです」と小島さん。





