いつも心にエンジェルを。
社員を大切にしている会社とは、どんな会社でしょうか? その問いには働く人それぞれによって何通りもの正解があります。たくさんお金を稼ぎたい、という人にとっては労働時間や成果に見合う報酬をきちんと支払ってくれる会社でしょうし、安定した暮らしをしたい、という人にとっては終身雇用を守ってくれることかもしれません。また子どもや介護の必要な家族をもつ人には、休みやすく柔軟な働き方をできる、というのも魅力でしょう。
社員を大切にしている会社とは、どんな会社でしょうか? その問いには働く人それぞれによって何通りもの正解があります。たくさんお金を稼ぎたい、という人にとっては労働時間や成果に見合う報酬をきちんと支払ってくれる会社でしょうし、安定した暮らしをしたい、という人にとっては終身雇用を守ってくれることかもしれません。また子どもや介護の必要な家族をもつ人には、休みやすく柔軟な働き方をできる、というのも魅力でしょう。


しかし、本人が「健康」を維持するために努力すればインセンティブ(成功報酬)を会社が払う、という取り組みは珍しいのではないでしょうか。
社員の健康を意識した取り組みが加速した背景には、2009年、住友商事から中井戸信英・現会長が前身の住商情報システム社長に就任したことがありました。就任早々、社内を見て回った中井戸氏は、ぎゅうぎゅう詰めの作業スペース、徹夜、残業続きで疲れ果てた社員の顔を見て、「働きやすい会社にするぞ」と宣言します。
実際にはそれで売り上げが落ちるどころか、その後も同社は毎年増収増益を続けています。
残業を減らすための取り組みはさまざまです。多忙な部署に他部署から応援人員を出したり、17時以降の会議を禁止し、時間に上限を設けたり。他にも「立ち会議」(立ったまま会議をすることで時間を短縮)、「1Best運動」(電話1分以内、議事録1枚以内、会議1時間以内という取り組み)、「1/8会議」(会議の時間、人数、資料をそれぞれ半分にする)といった工夫もしました。「早帰り」や「18時まで」などのカード(写真)を机の上に置き、周囲に予定を知らせることや、定時になったら部長が各部員に「早く帰ろうね」と声をかけるアナログな方法も有効だったようです。






