いつも心にエンジェルを。
前回、子育て中の女性に対する夫、男性の「共感力」不足について少し触れましたが、そもそも、男性はなぜ子育て中の妻や、子育てと仕事を両立している女性社員に、配慮に欠ける振る舞いをしてしまうのでしょうか。「家事や子育ては妻(女性)の仕事」という固定観念もあるでしょうが、もう一つ、自宅にいる時間が短く、妻の苦労を「目撃」「体験」することが少ない、という理由が考えられます。
前回、子育て中の女性に対する夫、男性の「共感力」不足について少し触れましたが、そもそも、男性はなぜ子育て中の妻や、子育てと仕事を両立している女性社員に、配慮に欠ける振る舞いをしてしまうのでしょうか。「家事や子育ては妻(女性)の仕事」という固定観念もあるでしょうが、もう一つ、自宅にいる時間が短く、妻の苦労を「目撃」「体験」することが少ない、という理由が考えられます。


そういった分析からスタートしたわけでもないでしょうが、女性の働き方への理解を深めるために、男性の育児休業取得を、全社を挙げて推進している会社があります。今回紹介するのは日本生命保険相互会社です。
女性社員の働き続けやすい環境づくりを同社が強く意識しはじめたのは2008年。まず人事部に「輝き推進室」を設置し、仕事と家庭の両立に成功している女性社員や、キャリアアップしている女性社員を「輝きウーマン」と命名、ロールモデルとして社内ネットで紹介したり、女性がキャリアを考えるきっかけになるセミナーを開いたりしてきました。
経営層から部長・支社長クラスの管理職向けに「大号令」がかかりました。もちろん、いきなりのトップダウンですから現場は「急に何を言い出したのか」とビックリです。しかし、「目標」を決めたからには「達成」あるのみ、という企業風土が功を奏し、個人的な意識、感情は脇に置いて(?)、「とにかく全員必ず取るんだ!」となっていったそうです。
「30%といった中途半端な目標でなかったのがかえってよかった。3人に1人なら、育休対象の部下3人のうちだれを休ませるか、となってしまい、現場はもっと混乱したでしょう」と浜口さん。





