いつも心にエンジェルを。
最初から読んでくれている人はご存じかと思いますが、この連載のタイトルは「天使の分け前(エンジェルズ・シェア)」という言葉から思いつきました。お酒好きならではのネーミングです。毎回おきまりの冒頭の一行は、今は亡き劇作家つかこうへいさん(享年62=下写真)の名作戯曲「いつも心に太陽を」から拝借しています。いまやベテラン俳優となった風間杜夫さんや平田満さん、石丸謙二郎さんがほとんど半裸で走り回る、めくるめくゲイの世界のストーリー。
最初から読んでくれている人はご存じかと思いますが、この連載のタイトルは「天使の分け前(エンジェルズ・シェア)」という言葉から思いつきました。お酒好きならではのネーミングです。毎回おきまりの冒頭の一行は、今は亡き劇作家つかこうへいさん(享年62=下写真)の名作戯曲「いつも心に太陽を」から拝借しています。いまやベテラン俳優となった風間杜夫さんや平田満さん、石丸謙二郎さんがほとんど半裸で走り回る、めくるめくゲイの世界のストーリー。


30年以上前の舞台ですが、今もはっきり覚えています。これを小学生に見せる親もどうか、と思いますが、つかこうへい劇団に限らず劇団四季、宝塚歌劇団と幅広く連れ回してくれたおかげで、私はすっかり演劇好きになりました。親と同じく、小劇場から歌舞伎座までなんでもござれの雑食です。
井上さんの戯曲に「きらめく星座」というものがあります。舞台は昭和初期、オデオン堂というレコード店。日中戦争が始まり、第二次世界大戦の前夜という状況下、この家の長男が砲兵隊を脱走したため「非国民の家」と呼ばれるようになります。ところが家族の窮地を救うため、娘が文通の末に
井上ひさしさんの戯曲は「反戦」をテーマにしているものが多いのですが、私はそれだけでなく「“一人勝ち”は勝ちではない」「弱き者の声に耳を澄まそう」というメッセージを感じます。
どうしたら強化できるのか。ニュースでも、ドラマでも、小説でも、なんでもいいのです。批判されている人、主役じゃない人の立場になって、ほんの数分でも考える癖をつけてください。





