人事のホンネ

人事のホンネ

 面接で多くの企業はチームワークをとれる人か、チームへの適性を確認します。前回の特別編Part4で取り上げた「コミュニケーション能力」にも関わりますが、たいていの仕事はチーム作業だからです。ひとりで完結する仕事はほとんどないでしょう。だから、企業はあなたがチームでどんな働きができる人かを見極めようとします。どんなことを聞かれるのか把握したうえで、自分の体験を振り返って準備してください。「人事のホンネ」特別編の第5回はチームワークについてまとめます。(編集長・木之本敬介)

(写真は、「朝日学生キャリア塾」での面接特訓の様子)

「ひとりでできる仕事はひとつもない」

 まずは、なぜチームワークが大切なのかについて。

JR東海】鉄道業にはひとりでできる仕事はひとつもないので、チームワークと協調性が非常に重要です。東海道新幹線を例にあげると、車掌や運転士は花形で人気職種ですが、それだけではなく車両を整備する人、駅で切符を売る人、夜勤で線路の補修をする土木の人、電気関係の人、本当にいろいろな人の協力がないと新幹線は走りません。チームワークの大切さを感じられるかどうかはとても大事です。

東京ガス】当社の仕事はチームワークが基本です。リーダーシップを強調しても、協調性をアピールしてもいいが、「お客様にガス、電力、エネルギーを安全に、安定して供給する」使命を果たすには、チームワークは不可欠です。

ファーストリテイリング】当社は店舗でも本部でも、いろいろな人とチームになって仕事をすることが多い。店長になると30人、50人の部下ができるし、グローバルなら様々な国の人と仕事をしなければなりません。ですから、チームで一緒に仕事をすることに対しての適性、そういう仕事をやりたいかどうかを重視します。