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吉本興業株式会社
吉本興業〈前編〉多様なエンタメ提供できる強み生かし啓発に取り組む【SDGsに貢献する仕事】
2024年10月30日
SDGs(持続可能な開発目標)関連の業務に携わっている若手・中堅社員に直撃インタビューする「SDGsに貢献する仕事」の第18回は、日本最多のお笑い芸人を擁し、劇場、芸人養成所などの運営、番組やイベント制作などさまざまなエンターテインメントを提供している芸能プロダクションの吉本興業が登場します。一見縁のなさそうな「SDGs」というテーマですが、お笑いを軸に多様なエンタメを手がけてきた吉本の力をフルに活用し、2030年の目標達成に向けたいろいろな啓発活動を行っています。地球がサステナブルであったほうが、お笑いも受け入れられる――そんな思いが活動の根底にあります。(編集長・福井洋平)
【お話をうかがった方のプロフィル】
コーポレート・コミュニケーション本部コーポレート事業推進部 部長 宮本稔久さん(みやもと・としひさ 写真左)
2002年同志社大学大学院卒業、同年吉本興業入社。マネジメントセンター、映像制作センターなどを経て現職。
コーポレート・コミュニケーション本部コーポレート事業推進部 王柳さん(おう・りゅう 写真右)
中国・成都出身。2022年東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻博士課程単位取得退学、同年吉本興業に入社し現職。
【お話をうかがった方のプロフィル】
コーポレート・コミュニケーション本部コーポレート事業推進部 部長 宮本稔久さん(みやもと・としひさ 写真左)
2002年同志社大学大学院卒業、同年吉本興業入社。マネジメントセンター、映像制作センターなどを経て現職。
コーポレート・コミュニケーション本部コーポレート事業推進部 王柳さん(おう・りゅう 写真右)
中国・成都出身。2022年東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻博士課程単位取得退学、同年吉本興業に入社し現職。
エンタメの力でSDGsを広める役割
■吉本興業とSDGS
──吉本興業はいま、どのようにSDGsに関わっていますか。
宮本さん 私たちはエンタメの会社で、より多くの方々に感動や笑顔を届けることを本業にしています。SDGsに関しても何か1つのゴールを達成するというよりは、我々のエンタメの力を使って多くの人にSDGsを知ってもらい、少しでも興味を持ってもらい、行動に移してもらいたいという思いで、SDGs啓発のための映像をつくったり、吉本主催の大型イベントでSDGsのステージを手がけたりしています。また、SDGsの達成に対して取り組んでいる企業や学校と一緒に取り組みもしています。ほかにはいまは吉本の東京本部で発生する紙ゴミを再利用して「うんちくんトイレットペーパー」(写真)をつくるなど、できるところから活動をしています。
──直近の大きいイベントは。
宮本 2024年の5月末から6月にかけて開催された「Warai Mirai Fes 2024 ~Road to EXPO 2025~」というイベントで、SDGsの啓発イベントを実施しました。「Warai Mirai Fes」は、「チーム関西」という大阪・関西を代表する17企業や大学で構成される社団法人が主催者となって、来年の万博を見据えて、SDGsのゴール達成をテーマにシンポジウムやワークショップなどを行ったのですが、弊社もチーム関西の一員としてイベントの企画・運営を担当し、吉本の芸人も多数出演しました。
──吉本興業はいま、どのようにSDGsに関わっていますか。
宮本さん 私たちはエンタメの会社で、より多くの方々に感動や笑顔を届けることを本業にしています。SDGsに関しても何か1つのゴールを達成するというよりは、我々のエンタメの力を使って多くの人にSDGsを知ってもらい、少しでも興味を持ってもらい、行動に移してもらいたいという思いで、SDGs啓発のための映像をつくったり、吉本主催の大型イベントでSDGsのステージを手がけたりしています。また、SDGsの達成に対して取り組んでいる企業や学校と一緒に取り組みもしています。ほかにはいまは吉本の東京本部で発生する紙ゴミを再利用して「うんちくんトイレットペーパー」(写真)をつくるなど、できるところから活動をしています。
──直近の大きいイベントは。
宮本 2024年の5月末から6月にかけて開催された「Warai Mirai Fes 2024 ~Road to EXPO 2025~」というイベントで、SDGsの啓発イベントを実施しました。「Warai Mirai Fes」は、「チーム関西」という大阪・関西を代表する17企業や大学で構成される社団法人が主催者となって、来年の万博を見据えて、SDGsのゴール達成をテーマにシンポジウムやワークショップなどを行ったのですが、弊社もチーム関西の一員としてイベントの企画・運営を担当し、吉本の芸人も多数出演しました。
「みんなでやろう」ルミネに芸人、社員集まる
■SDGsにかかわるきっかけ
──吉本がSDGsに関わったきっかけは何ですか。
宮本 2016年ごろ、国連広報センター室長の根本かおるさんからSDGsの認知向上に協力してほしいと依頼されたことがきっかけです。その当時はSDGsがまだはじまったばかりで日本ではそこまで認知されていませんでした。普及啓発を担当されていた根本さんが、弊社経営陣に「笑いという非常に人間的かつ普遍的な力で、SDGsという世界目標にみんなで取り組む機運を盛り上げるために協力していただけないだろうか」と直訴して、プロジェクトが決まりました。我々のいまの上司が、当時の社長から「あなたが指揮をとってやりなさい」と言われたと聞いています。
「やるとなったら、みんなでやろう」という会社なので、2017年1月には東京・新宿にある弊社劇場「ルミネtheよしもと」に社員や芸人が集まって、根本さんを含めた国連の方々に「SDGsとは何か」という講義をしていただきました。それから、沖縄や京都で開催される国際映画祭や、北海道の「みんわらウィーク」など弊社主催の大型イベントで、SDGsの啓発ステージやワークショップなどを行ったのがスタートでした。また、総勢20人の人気芸人が出演する「SDGsについて考えはじめた人々」という動画をつくり、国連広報センターと吉本興業のYouTubeチャンネルで公開しました。動画の内容は、SDGsについて考えはじめた芸人が、喫茶店でSDGsについてちょっとトンチンカンな会話をするという内容です。みんな知らないながらも、「まずはSDGsという言葉を知ってもらおう」という内容にしました。
──最初、社員や芸人のみなさんの反応はどうでしたか。
宮本 いや、もう最初は全然分かりませんでした。芸人さんも反応に濃淡がありまして、すごく感度が高くて「前向きにやっていかなあかんな」という人もいましたし、「全く興味ない」という人もいました。ただ、会社がいろいろなイベントを通じてSDGsについて考える機会をつくっていくうちに、自分から考えて発信してくれる芸人も増えてきました。
──なぜ根本さんは、吉本に声をかけられたんでしょうか。
宮本 吉本が提供できるお笑いや、笑顔、感動といった価値、芸人さんが得意なネタやトークといったエンタメのコンテンツを生かして、まずSDGsを知ってもらうきっかけをつくれるからだと思います。根本さんは吉本にしかできないことだと考えて、声をかけてくださったのではないでしょうか。
──吉本がSDGsに関わったきっかけは何ですか。
宮本 2016年ごろ、国連広報センター室長の根本かおるさんからSDGsの認知向上に協力してほしいと依頼されたことがきっかけです。その当時はSDGsがまだはじまったばかりで日本ではそこまで認知されていませんでした。普及啓発を担当されていた根本さんが、弊社経営陣に「笑いという非常に人間的かつ普遍的な力で、SDGsという世界目標にみんなで取り組む機運を盛り上げるために協力していただけないだろうか」と直訴して、プロジェクトが決まりました。我々のいまの上司が、当時の社長から「あなたが指揮をとってやりなさい」と言われたと聞いています。
「やるとなったら、みんなでやろう」という会社なので、2017年1月には東京・新宿にある弊社劇場「ルミネtheよしもと」に社員や芸人が集まって、根本さんを含めた国連の方々に「SDGsとは何か」という講義をしていただきました。それから、沖縄や京都で開催される国際映画祭や、北海道の「みんわらウィーク」など弊社主催の大型イベントで、SDGsの啓発ステージやワークショップなどを行ったのがスタートでした。また、総勢20人の人気芸人が出演する「SDGsについて考えはじめた人々」という動画をつくり、国連広報センターと吉本興業のYouTubeチャンネルで公開しました。動画の内容は、SDGsについて考えはじめた芸人が、喫茶店でSDGsについてちょっとトンチンカンな会話をするという内容です。みんな知らないながらも、「まずはSDGsという言葉を知ってもらおう」という内容にしました。
──最初、社員や芸人のみなさんの反応はどうでしたか。
宮本 いや、もう最初は全然分かりませんでした。芸人さんも反応に濃淡がありまして、すごく感度が高くて「前向きにやっていかなあかんな」という人もいましたし、「全く興味ない」という人もいました。ただ、会社がいろいろなイベントを通じてSDGsについて考える機会をつくっていくうちに、自分から考えて発信してくれる芸人も増えてきました。
──なぜ根本さんは、吉本に声をかけられたんでしょうか。
宮本 吉本が提供できるお笑いや、笑顔、感動といった価値、芸人さんが得意なネタやトークといったエンタメのコンテンツを生かして、まずSDGsを知ってもらうきっかけをつくれるからだと思います。根本さんは吉本にしかできないことだと考えて、声をかけてくださったのではないでしょうか。
いろいろな企業や学校と一緒に取り組み進められる
■吉本ならではの取り組み
──SDGsには17のゴールがありますけど、そのなかでも特に重視しているゴールはありますか。
宮本 17番目の「パートナーシップで目標を達成しよう」は、いろいろな企業や学校、官公庁や自治体などと一緒に取り組みをすすめられる吉本ならではのゴールかなと思います。
──SDGsには4番目に「質の高い教育」がありますが、東京大学との特別事業も行っているそうですね。
宮本 「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」という、SDGsを起点とした連携を結んでいます。「体験活動プログラム」という東大の就労体験プログラムがあるのですが、そこに芸人が東大生相手に漫才の講師をする漫才ワークショップなどのプログラムを提供しています。先日はM-1チャンピオン「NON STYLE」の石田明さんに講師をしてもらい、一回ネタを披露してもらって、学生コンビが2時間くらいかけて作った漫才に指導やアドバイスをしてもらいました。それを受けて学生たちがさらに練習をして、一般のお客さんも入れるヨシモト∞ドームで披露しました。今年は6組が参加し、漫才は初めてという学生が多かったのですが、めちゃくちゃ面白くなっていました。(写真/吉本興業提供)
──SDGsには17のゴールがありますけど、そのなかでも特に重視しているゴールはありますか。
宮本 17番目の「パートナーシップで目標を達成しよう」は、いろいろな企業や学校、官公庁や自治体などと一緒に取り組みをすすめられる吉本ならではのゴールかなと思います。
──SDGsには4番目に「質の高い教育」がありますが、東京大学との特別事業も行っているそうですね。
宮本 「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」という、SDGsを起点とした連携を結んでいます。「体験活動プログラム」という東大の就労体験プログラムがあるのですが、そこに芸人が東大生相手に漫才の講師をする漫才ワークショップなどのプログラムを提供しています。先日はM-1チャンピオン「NON STYLE」の石田明さんに講師をしてもらい、一回ネタを披露してもらって、学生コンビが2時間くらいかけて作った漫才に指導やアドバイスをしてもらいました。それを受けて学生たちがさらに練習をして、一般のお客さんも入れるヨシモト∞ドームで披露しました。今年は6組が参加し、漫才は初めてという学生が多かったのですが、めちゃくちゃ面白くなっていました。(写真/吉本興業提供)
ほかには山口県の周防大島で、離島の子どもたちに東大生と芸人さんがタッグを組んで、1日限りの特別授業をする企画もあります。学生にどんな授業が面白くなるかを考えてもらって、芸人さんがそれを実現するというスタイルです。去年は芸人さんの得意ジャンルを生かし、元国際線CAのCRAZY COCOさんが英語、サッカー好き芸人「パンサー」の尾形貴弘さんがサッカー、生き物が大好きな「ココリコ」の田中直樹さんが魚や生物、最近俳句の本を出した「フルーツポンチ」の村上健志さんが俳句を教えたりして、満足度が高かったですね。
■大変だったこと
──今までSDGsの推進が大変だったと思うことはありましたか。
宮本 前向きに興味を持って取り組んでいる人もいますし、まだそこまで理解できてない人もいます。そういう人にはSDGsというものを丁寧に説明して、分かってもらった上で企画に乗ってもらう必要がありますが、理解してもらうまで時間かかったこともあります。
関西でSDGsに関する番組をやっている「ザ・プラン9」の浅越ゴエさんや、生き物好きで環境に対する意識が非常に高いココリコの田中さんといった方々は、すぐ前向きに取り組んでくれました。ほかにもR-1チャンピオンの佐久間一行さんがSDGsをテーマにしたネタをSNSに上げてくれたり、ベテラン漫才師「まるむし商店」の磯部公彦さんは特技のクレイアニメを生かして、SDGsの17のテーマを取り上げた作品をつくってくれたりしています。
王さん 「Warai Mirai Fes」など毎年、連続でやっているイベントはどうしたら新しさを出せるか、アクションに移せるかを考えています。
宮本 2017年の頃と7年経った今とでは世間一般のSDGsに対する認知度も変わってきているので、いつまでも同じことをやってもいても意味がありません。もっとその先でできること、もっと今やらなきゃいけないことは何かを考えています。常に新しい形を相談しながらやっていくのが大変でもあり、楽しいところです。
──今までSDGsの推進が大変だったと思うことはありましたか。
宮本 前向きに興味を持って取り組んでいる人もいますし、まだそこまで理解できてない人もいます。そういう人にはSDGsというものを丁寧に説明して、分かってもらった上で企画に乗ってもらう必要がありますが、理解してもらうまで時間かかったこともあります。
関西でSDGsに関する番組をやっている「ザ・プラン9」の浅越ゴエさんや、生き物好きで環境に対する意識が非常に高いココリコの田中さんといった方々は、すぐ前向きに取り組んでくれました。ほかにもR-1チャンピオンの佐久間一行さんがSDGsをテーマにしたネタをSNSに上げてくれたり、ベテラン漫才師「まるむし商店」の磯部公彦さんは特技のクレイアニメを生かして、SDGsの17のテーマを取り上げた作品をつくってくれたりしています。
王さん 「Warai Mirai Fes」など毎年、連続でやっているイベントはどうしたら新しさを出せるか、アクションに移せるかを考えています。
宮本 2017年の頃と7年経った今とでは世間一般のSDGsに対する認知度も変わってきているので、いつまでも同じことをやってもいても意味がありません。もっとその先でできること、もっと今やらなきゃいけないことは何かを考えています。常に新しい形を相談しながらやっていくのが大変でもあり、楽しいところです。
2030年に向けペースアップを
■今後の展開
──これまでに一番、手応えがあったイベントは。
宮本 「Warai Mirai Fes」では関西の放送局で気象予報士をしているお天気キャスターのみなさんが一堂に集まって、気候変動について考えるイベントをやりました。局の垣根を越え、1つの問題について協力して考えるのは画期的でしたし、聞いていても面白かったです。大阪が地盤の吉本だからできたイベントかもしれません。
──吉本興業がSDGsを啓発することについて、手応えを感じた瞬間はありますか。
王 私は芸人の「チョコレートプラネット」がカカオの持続可能な生産について考える、JICAの「カカオ・プラットフォーム」という啓発動画をつくったことがあります。その動画がすごく印象に残っていて、今でもチョコレートを買うときにフェアトレードのマークがついているかどうか確認します。松尾さん(チョコプラのメンバー)がカエルが苦手なので、きっと見た人全員がカエルのマーク(フェアトレードのマーク)を覚えると思います。チョコプラの2人だからこそ面白く、印象に残っていて、本当に自分たちの取り組みは人の行動を変えるぐらい伝える力があるんだなと思いました。
―─これからこの取り組みをどう発展させていきますか。
宮本 SDGsが目標にしている2030年までもう残り5年弱なので、やはり今までと同じことをやっても仕方がない。よりペースアップしていかないとゴール達成は難しいという声もあるので、我々も認知からアクションにつなげていくために何ができるのか真剣に考えていきたいと思っています。
王 今はもう本当にSDGsを知らない人はいないぐらい浸透してきているからこそ、タレントが呼びかけることで、行動変容までつなげられるアクションは何だろうということを考えたいです。お笑い以外でも、例えば吉本に所属しているダンスボーカルグループのOWVが釣り具メーカーのグローブライドさんとコラボして不要な服をリサイクルするプロジェクトを盛り上げているなど、幅広い取り組みが生まれています。さらにワクワクしながら楽しくSDGsを実行できるものを考えたいと思います。
──これまでに一番、手応えがあったイベントは。
宮本 「Warai Mirai Fes」では関西の放送局で気象予報士をしているお天気キャスターのみなさんが一堂に集まって、気候変動について考えるイベントをやりました。局の垣根を越え、1つの問題について協力して考えるのは画期的でしたし、聞いていても面白かったです。大阪が地盤の吉本だからできたイベントかもしれません。
──吉本興業がSDGsを啓発することについて、手応えを感じた瞬間はありますか。
王 私は芸人の「チョコレートプラネット」がカカオの持続可能な生産について考える、JICAの「カカオ・プラットフォーム」という啓発動画をつくったことがあります。その動画がすごく印象に残っていて、今でもチョコレートを買うときにフェアトレードのマークがついているかどうか確認します。松尾さん(チョコプラのメンバー)がカエルが苦手なので、きっと見た人全員がカエルのマーク(フェアトレードのマーク)を覚えると思います。チョコプラの2人だからこそ面白く、印象に残っていて、本当に自分たちの取り組みは人の行動を変えるぐらい伝える力があるんだなと思いました。
―─これからこの取り組みをどう発展させていきますか。
宮本 SDGsが目標にしている2030年までもう残り5年弱なので、やはり今までと同じことをやっても仕方がない。よりペースアップしていかないとゴール達成は難しいという声もあるので、我々も認知からアクションにつなげていくために何ができるのか真剣に考えていきたいと思っています。
王 今はもう本当にSDGsを知らない人はいないぐらい浸透してきているからこそ、タレントが呼びかけることで、行動変容までつなげられるアクションは何だろうということを考えたいです。お笑い以外でも、例えば吉本に所属しているダンスボーカルグループのOWVが釣り具メーカーのグローブライドさんとコラボして不要な服をリサイクルするプロジェクトを盛り上げているなど、幅広い取り組みが生まれています。さらにワクワクしながら楽しくSDGsを実行できるものを考えたいと思います。
■SDGsとビジネス
──SDGsとビジネスをつなげるという考えはありますか。
宮本 私たちとしては、この取り組みによって利益を得ることよりも、しっかりSDGsに取り組んで発信し、結果として吉本のイメージアップやブランドの向上につながればいいなと考えています。一方で、ただお笑いの事業をやっているだけでは東京大学さんとご一緒する機会もなかったでしょうし、SDGsに取り組んでいるからこその出会いが広がっているのは、会社にとって非常にプラスになっていると感じています。「うちはこんな取り組みもできます」という引き出しが広がりました。
いろんな特技、趣向を持った芸人さんがいるので、何か伝えたいときに効果的に情報を届けられるのはうちの強みになっているかなと。SDGsの発信に少しでも未来に貢献できたらいいなと思います。
──地球がサステナブルであったほうが、お笑いも受け入れられやすいですね。
宮本 そうですね。やっぱり食べるものを食べられて、安全で暖かいところにいられるからお笑いができると思うので。安定した社会になってくれたほうが、私たちも笑いを届けやすいですね。
(11月6日公開の後編につづく)
(インタビュー写真・山本友来)
──SDGsとビジネスをつなげるという考えはありますか。
宮本 私たちとしては、この取り組みによって利益を得ることよりも、しっかりSDGsに取り組んで発信し、結果として吉本のイメージアップやブランドの向上につながればいいなと考えています。一方で、ただお笑いの事業をやっているだけでは東京大学さんとご一緒する機会もなかったでしょうし、SDGsに取り組んでいるからこその出会いが広がっているのは、会社にとって非常にプラスになっていると感じています。「うちはこんな取り組みもできます」という引き出しが広がりました。
いろんな特技、趣向を持った芸人さんがいるので、何か伝えたいときに効果的に情報を届けられるのはうちの強みになっているかなと。SDGsの発信に少しでも未来に貢献できたらいいなと思います。
──地球がサステナブルであったほうが、お笑いも受け入れられやすいですね。
宮本 そうですね。やっぱり食べるものを食べられて、安全で暖かいところにいられるからお笑いができると思うので。安定した社会になってくれたほうが、私たちも笑いを届けやすいですね。
(11月6日公開の後編につづく)
(インタビュー写真・山本友来)
SDGsでメッセージ!
今、就活中で挫折していたり、悩んでいたり、落ち込んでいたり、ちょっと明日に希望を持ってない人もいるかもしれません。でも、何とか乗り越えて、絶対に笑える日が来ると思いますので、笑って会う日を楽しみに頑張りましょう。(王さん)
エンターテインメントに興味のある学生のみなさん、吉本興業は面白いこと、人々を笑顔にすること、何でもチャレンジできる会社です。ぜひ、一緒に楽しいことをやりましょう、お待ちしております。(宮本さん)
吉本興業株式会社
【芸能・エンターテインメント】
1912年の創業以来、お笑いを中心とした劇場運営やタレントマネジメントのほか、テレビ番組制作、映像・音楽・映画・出版等コンテンツの企画・制作・販売、イベント事業などを手掛ける総合エンターテインメント企業です。また、省庁や自治体などと連携しながら、SDGs推進や地方創生などの活動にも注力し、エンターテインメントを通じて、多様な社会課題の解決に取り組んでいます。
2024/11/13 更新
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※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
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