
■石井さんの就活
──石井さんは大学院では何を学ばれていましたか。
石井 大学院では制御工学を学んでいました。いわゆる材料、熱流体といろんな分野がありますが、それらに横串を通すような制御を専門にする分野です。
──就活のとき、他の業界は見ていましたか。
石井 幅広く、機械専門の人が活躍できそうな場所を見ていました。ビールメーカーの工場見学をさせてもらったり、いろいろ学びながら見ていました。一部のプロセスだけにかかわるのではなく、できるだけ全体が見られる仕事ができる会社がいいと思っていました。
──入社の決め手は何でしたか。
石井 社風の良さです。いろいろな説明会に行った中でも、東京ガスはかなり雰囲気が良い会社でした。調べていくとエネルギーというみなさんに役立つ仕事で、ぜひやりたいと思って応募をしました。当時は大学の推薦はなく、自由応募でしたね。他社を受ける前に内定をもらい、もうすぐに入社を決めました。
──当時の面接の流れは覚えていますか。
石井 本吉さんと一緒ですね。1次、2次、最終面接でした。
──石井さんは採用にもかかわられていましたが、東京ガスがご自身を採用したときの決め手は何だと思いますか。
石井 弊社はよく「人柄が良い」「社風が良い」と言っていただきます。おそらくそういう社風に合い、「一緒に働きたい」と思う人を採用するのかなと思っています。ただ、なぜ自分が採用されたのかは分かりません。自分ではわりと尖っている方かなと思っているので。
──でも、社風に合っていたと。
石井 合っていたのか、何かを見ていただいたのかわからないですが、プラントエンジニアリングは自分にすごく向いていると思います。自分で考えて、計算して、こうしたらいいんじゃないかと考えながら、いいものをつくっていく。面接の中でそういったところを見てもらえ、基地に配属になったのかもしれませんが、すごくありがたいと思います。
──基地を希望していたのですか。
石井 実は希望していなかったんですが、行ってみると自分に向いている職場だなと感じました。学生も自分がやりたいことと、会社に入って自分が輝けることが一緒かどうかはやってみないとわからないですし、自分だけで考えても答えは出ないと思います。私は毎年、「将来、どうなりたいですか」と聞かれたら、「エンジニアとしての軸は持ちたいです」と会社に伝え、仕事をしています。
──社風の良さは入社前、入社後でギャップはありますか。
石井 本当に社風が良いなと思いますね。みなさん、けっこう話しやすいというか、議論を好むといいますか、ワイワイガヤガヤしています。
──本吉さんもそうした社風は感じますか。
本吉 そうですね。若手の私からも「こういうふうに計画したいです」というのは遠慮なく言える環境です。そこは非常に仕事を進めやすいと感じています。
■東京ガスでのやりがい
──東京ガスで働くやりがいとは。
石井 一番のやりがいは、みなさんにエネルギーをお届けしているということです。我々がしっかり仕事をしないと、本当に多くの方に影響が出てしまいますし、社内のどの仕事をしていても「社会を支える」ことに関わります。必ず「みなさんの役に立てる仕事をしている」というところに立ち返れることに、大きなやりがいがあります。
本吉 私も基地にいますので、ガスを製造する設備に何か少しでも異常があると、エネルギーを届ける供給支障に直結する可能性があることを日々感じます。日常的にしっかりと仕事をし、エネルギー供給を安定的に支えるところに非常にやりがいを感じます。
(インタビュー写真・植田真紗美)