チタンの使途、寺社の瓦に活路 (6月6日朝日新聞朝刊)
ゴルフクラブなどに使われるチタンを神社仏閣の屋根瓦に使ってもらおうと、鉄鋼メーカーが売り込んでいる。軽くてさびないのが売りで、鹿児島市で今春改修した寺でもチタンが使われた。
ゴルフクラブなどに使われるチタンを神社仏閣の屋根瓦に使ってもらおうと、鉄鋼メーカーが売り込んでいる。軽くてさびないのが売りで、鹿児島市で今春改修した寺でもチタンが使われた。
製鉄所と神社仏閣。そんな意外な組み合わせに注目した記事です。他のさまざまな製造業と同様、鉄鋼業界もいま、安価な海外製品に押されて厳しい経営環境にあります。生産高でも消費量でも、圧倒的なパワーを見せているのが中国。まさに「中国の時代」です。
そこで業界が力を注ぐのが、高い技術力が必要で新興国が簡単には追いつけない「高機能素材」や「新素材」の開発です。
記事では、神戸製鋼所によって今年開発されたばかりの純チタン薄板が、早速、鹿児島市の寺院の屋根瓦に使われていることを伝えています。チタンは複雑な加工が難しいとされていましたが、独自の技術によって、鬼瓦のような形まで作れるそうです。東京・浅草の浅草寺には、新日鉄住金のチタン屋根が使われています。鉄鋼業界の新しい動きに注目です。
2024/11/23 更新
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