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2013年05月30日

テレビ起死回生に「4K」注目

家電・総合電機

4Kテレビ、出そろう (5月29日朝日新聞朝刊)

 東芝が28日、フルハイビジョンの4倍の解像度をもつ「4Kテレビ」3機種を発表し、発売を表明している大手3社の商品が出そろった。東芝は58インチの機種が50万円で、1インチあたりの価格は2年前の約半分になった。(東京本社最終版)

【目のつけどころ】 電機業界 業績不振

 国内の大手電機メーカーは8社あります。このうち日立製作所、東芝、三菱電機、NEC、富士通の5社は、家庭用から産業用までを幅広く手がけることから「総合電機」と呼ばれています。一方、パナソニック、ソニー、シャープは「家電3社」です。
 これらのメーカーの業績に、ここ数年もっとも大きく影響してきたのが、テレビ生産の不振でした。地デジ需要が一段落し、安価な韓国製品に押されてきたことで、各社の売り上げが急減。昨年3月期の決算では、パナソニックが国内製造業で過去2番目に大きい7721億円の純損失を出すなど、「家電3社」がそろって大幅な赤字を計上しました。
 今年の決算では回復の動きも見られますが、まだ厳しい状況です。そこでメーカー各社は、海外勢が簡単には追随できない高性能の「4Kテレビ」に、大きな期待をかけているのです。フルハイビジョンの意味も確認して、理解しておきましょう。

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