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森永製菓株式会社
森永製菓〈後編〉カカオ産地の実情、もっと知ってもらいたい【SDGsに貢献する仕事】
2025年01月08日
SDGs(持続可能な開発目標)関連の業務に携わっている若手・中堅社員に直撃インタビューする「SDGsに貢献する仕事」の第20回、お菓子をはじめとする食品メーカーで、さらにウェルネスカンパニーへの生まれ変わりをめざす森永製菓の後編です。2008年から森永製菓が取り組むカカオ生産国援助の取り組み「1チョコ for 1スマイル」。16年にわたり取り組みは継続されてきましたが、まだまだ知名度は十分に高くないと広報担当者の渡辺啓太さんはいいます。SNSを活用したり、リアルのイベントを仕掛けたり、カカオ生産国の実情を知ってもらうためどう情報を発信していくか、渡辺さんは日夜知恵をしぼっています。(編集長・福井洋平)
【お話をうかがった方のプロフィル】
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ 渡辺啓太(わたなべ・けいた)さん
2009年中央大学経済学部卒。営業、新規事業担当を得て2023年から現職。
(前編はこちらから)
【お話をうかがった方のプロフィル】
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ 渡辺啓太(わたなべ・けいた)さん
2009年中央大学経済学部卒。営業、新規事業担当を得て2023年から現職。
(前編はこちらから)
特別期間だけでなく年間通して認知アップを
■「1チョコ for 1スマイル」を広げる取り組み
――「1チョコ for 1スマイル」を広げるために、前編で紹介したガーナでのラーニング・ジャーニーのほか、どういった取り組みをされていますか。
ここ数年、「1チョコ for 1スマイル」は1月、2月のチョコレートの需要が高いバレンタイン時期に対象商品購入1つごとに1円を寄付する特別キャンペーンを開催し、そこが一番盛り上がっていました。ですが、その時期だけにカカオ産地で問題が起こっているわけではないですよね。そのため、年間を通じてもっと発信する必要があると考えています。まず夏秋の発信を強化しようと「サマーキャンペーン」(写真)を開催し、SNSとリアルイベントを活用した「1チョコ for 1スマイル」の認知アップをはかりました。
――具体的にはどういった取り組みを?
取り組みは3つあります。1つはSNSで「1チョコ for 1スマイル」に関する取り組みをリポストや「いいね」すると1件につき10円が寄付されるキャンペーンです。インスタグラムでお客様の笑顔の写真を投稿いただいて、そのときにカカオ産地の子どもたちへのメッセージも投稿してもらうと、こちらも1件につき10円が寄付されます。また、東京都立川市の商業施設でイベントを開催しました。約480人が参加して、実際にSNS投稿用の写真を撮ってくれた人も100人程いらっしゃいました。
──実際にお客様と接してみて、反応はいかがでしたか。
まだまだ、「1チョコ for 1スマイル」は認知されてないなという反省がありました。例えばダースの裏面には「1チョコ for 1スマイル」の取り組みが印刷されているのですが、「知らなかった」という声がほとんどでした。「ここまで知られていないのか」と反省しました。
――お客様への認知拡大は今後どのように進めていきますか。
我々の営業部隊が、小売・流通大手などの取引先の方々を通じてお客様との接点の窓口になっています。営業現場でも「1チョコ for 1スマイル」をバイヤーやお客様に伝えやすい工夫をしないといけないなと思っています。そのため、取り組みを説明したリーフレットもつくりました。あとは短い動画やPOPをつくり、小売・流通大手などの取引先の店頭を通じてお客様との接点を拡大しようとしています。
また、森永製菓では法人のお客様向けにオリジナルデザインのハイチュウやミルクキャラメルをノベルティとして提供する「おかしプリント」というサービスを展開しており、おかげさまで5000以上の法人のお客様に利用されるサービスになっています。今までの「1チョコ for 1スマイル」の取り組みはスーパーやコンビニエンスストア、小売店で販売されている市販品が対象でしたが、対象商品は法人のお客様に使っていただくお菓子にも拡大したいと考え、おかしプリントの小枝とカレ・ド・ショコラも対象にしました。この取組みは、おかしプリントの取組みを通じて、法人のお客様のノベルティがカカオ生産国の子どもたちの支援につながり、SDGs達成への貢献にもつながるという取り組みです。
また、2025年の冬の認知拡大に向けても、いま検討を進めています。
――「1チョコ for 1スマイル」を広げるために、前編で紹介したガーナでのラーニング・ジャーニーのほか、どういった取り組みをされていますか。
ここ数年、「1チョコ for 1スマイル」は1月、2月のチョコレートの需要が高いバレンタイン時期に対象商品購入1つごとに1円を寄付する特別キャンペーンを開催し、そこが一番盛り上がっていました。ですが、その時期だけにカカオ産地で問題が起こっているわけではないですよね。そのため、年間を通じてもっと発信する必要があると考えています。まず夏秋の発信を強化しようと「サマーキャンペーン」(写真)を開催し、SNSとリアルイベントを活用した「1チョコ for 1スマイル」の認知アップをはかりました。
――具体的にはどういった取り組みを?
取り組みは3つあります。1つはSNSで「1チョコ for 1スマイル」に関する取り組みをリポストや「いいね」すると1件につき10円が寄付されるキャンペーンです。インスタグラムでお客様の笑顔の写真を投稿いただいて、そのときにカカオ産地の子どもたちへのメッセージも投稿してもらうと、こちらも1件につき10円が寄付されます。また、東京都立川市の商業施設でイベントを開催しました。約480人が参加して、実際にSNS投稿用の写真を撮ってくれた人も100人程いらっしゃいました。
──実際にお客様と接してみて、反応はいかがでしたか。
まだまだ、「1チョコ for 1スマイル」は認知されてないなという反省がありました。例えばダースの裏面には「1チョコ for 1スマイル」の取り組みが印刷されているのですが、「知らなかった」という声がほとんどでした。「ここまで知られていないのか」と反省しました。
――お客様への認知拡大は今後どのように進めていきますか。
我々の営業部隊が、小売・流通大手などの取引先の方々を通じてお客様との接点の窓口になっています。営業現場でも「1チョコ for 1スマイル」をバイヤーやお客様に伝えやすい工夫をしないといけないなと思っています。そのため、取り組みを説明したリーフレットもつくりました。あとは短い動画やPOPをつくり、小売・流通大手などの取引先の店頭を通じてお客様との接点を拡大しようとしています。
また、森永製菓では法人のお客様向けにオリジナルデザインのハイチュウやミルクキャラメルをノベルティとして提供する「おかしプリント」というサービスを展開しており、おかげさまで5000以上の法人のお客様に利用されるサービスになっています。今までの「1チョコ for 1スマイル」の取り組みはスーパーやコンビニエンスストア、小売店で販売されている市販品が対象でしたが、対象商品は法人のお客様に使っていただくお菓子にも拡大したいと考え、おかしプリントの小枝とカレ・ド・ショコラも対象にしました。この取組みは、おかしプリントの取組みを通じて、法人のお客様のノベルティがカカオ生産国の子どもたちの支援につながり、SDGs達成への貢献にもつながるという取り組みです。
また、2025年の冬の認知拡大に向けても、いま検討を進めています。
カカオ生産国に興味を持ってもらいたい
(写真はサマーキャンペーンの様子)
■今後の取り組みの課題
──カカオ産地が抱える課題解決のために、森永製菓さんができる最も必要なことは何だと思われますか。
まずは興味を持っていただくことです。日常生活でカカオ産地を思うことは少ないと思いますが、我々の取り組みを通じて「カカオ産地にはこんな国があるんだ」「こういう課題があるんだ」と興味を持ってもらうことがファーストステップとして重要だと思っています。その結果として森永製菓の商品を購入すると、特別期間には1個1円の支援につながるんだと認知をしていただければ、お客様の購買がカカオ産地の支援につながるわけですから、とてもうれしいです。
──認知を広げていくうえでの課題はありますか。
繰り返しになってしまいますが、「1チョコ for 1スマイル」というワードをお客様が目に触れる回数を増やすことに取り組んでいます。お客様にとってカカオ産地は遠い国のことなのでまずそこに興味を持ってもらいたい。そのためにSNSを使ったりおかしプリントを活用したり、今までと異なるお客様と「1チョコ for 1スマイル」の接点を考えています。
──渡辺さんの夢や目標はありますか。
「1チョコ for 1スマイル」の究極的なゴールはカカオ産業から児童労働をなくすことだと思っていますが、それは当社だけではできません。やはりお客様にサステナブルな消費行動の選択肢を提供することが重要なので、まずはそこを目指したいと思っています。発信を強化して、サステナブルな消費行動を増やすことができたらと思っています。
■今後の取り組みの課題
──カカオ産地が抱える課題解決のために、森永製菓さんができる最も必要なことは何だと思われますか。
まずは興味を持っていただくことです。日常生活でカカオ産地を思うことは少ないと思いますが、我々の取り組みを通じて「カカオ産地にはこんな国があるんだ」「こういう課題があるんだ」と興味を持ってもらうことがファーストステップとして重要だと思っています。その結果として森永製菓の商品を購入すると、特別期間には1個1円の支援につながるんだと認知をしていただければ、お客様の購買がカカオ産地の支援につながるわけですから、とてもうれしいです。
──認知を広げていくうえでの課題はありますか。
繰り返しになってしまいますが、「1チョコ for 1スマイル」というワードをお客様が目に触れる回数を増やすことに取り組んでいます。お客様にとってカカオ産地は遠い国のことなのでまずそこに興味を持ってもらいたい。そのためにSNSを使ったりおかしプリントを活用したり、今までと異なるお客様と「1チョコ for 1スマイル」の接点を考えています。
──渡辺さんの夢や目標はありますか。
「1チョコ for 1スマイル」の究極的なゴールはカカオ産業から児童労働をなくすことだと思っていますが、それは当社だけではできません。やはりお客様にサステナブルな消費行動の選択肢を提供することが重要なので、まずはそこを目指したいと思っています。発信を強化して、サステナブルな消費行動を増やすことができたらと思っています。
新規事業部門で「おかしプリント」立ち上げ
■渡辺さんの経歴
──渡辺さんは何年入社ですか。
2009年入社です。ちょうど「1チョコ for 1スマイル」が始まったころですね。最初は名古屋で営業を3年半しました。営業は小売・流通大手などの取引先様と卸店様に対し、森永製菓の商品を販売していただく商談をします。いわゆる「定番棚」という常にお菓子が置いてある店棚と、もう1つ「特売」があり、そこに「冬限定の商品を並べてください」といった提案をしてきました。
──営業を3年間されてから、新規事業に手を挙げられたのですね。
はい。3年目の終わりに新規事業公募があったので、ビジネスプランを出して応募し、4年目の10月から当時のイノベーショングループに異動になりました。そのときに立ち上がったばかりの新規事業がアンテナショップで、私はサブ担当として配属されたのですが、いつの間にか1人で事業を担当するようになりました。アンテナショップは今もあり、東京駅の地下の「お菓子ランド」、大阪の通天閣の地下にもあります。以前はお台場や沖縄にもありました。
自分は新しい挑戦が好きだったので、JAXAと一緒に商品開発をして、アンテナショップで販売したこともあります。そのうちに当時の新領域創造事業部に異動し、そこからいろいろな新規事業を立ち上げました。
――どういった新規事業を立ち上げられましたか。
さきほどご紹介した「おかしプリント」は、私が立ち上げました。展示会や周年行事のとき、ビジネスシーンでは堅い雰囲気になりがちですが、長年親しまれたブランド力とお菓子というプロダクトの特性を使えば堅い雰囲気をなごやかにできます。そこからお客様や社内での会話が生まれるというニーズが受け入れられて、今も事業として続いています。
ほかにもキョロちゃんの未就学児向けアプリをつくったり、バンダイナムコスタジオとチョコレートを楽しむクラウドファンディングをして「フルコースチョコレート」をつくったり、いろいろなチャレンジをしてきました。
■現在の仕事
──そのあとに広報にうつられましたが、いま広報ではどういう仕事をされていますか。
現在は「1チョコ for 1スマイル」をはじめ、4つの広報に携わっています。1つは商品広報。たとえば「新しいカレ・ド・ショコラが出ますよ」「全く新しい商品ができますよ」とメディアやお客様に向けて発信する仕事です。2つ目が企業広報。「1チョコ for 1スマイル」はまさにこれで、我々としても当社を象徴する特徴的なサステナビリティの取り組みとして、発信を強化しています。3つ目が社内広報で、社内報などをつくります。4つ目はリスク管理広報です。
──今までのお仕事で印象深かったのは。
おかしプリントですね。2016年に立ち上げ、2023年3月まで自分が7年間担当していた愛情たっぷりの事業です。その7年間で失敗もたくさんしましたし、苦労もしましたが、お客様と社内外のみなさんに支えられて事業を成長させることができました。
──おかしプリントの立ち上げで一番苦労されたことは。
基本的に自分1人で担当をまかせてもらっていました。お客様に対応する事務局を立ち上げ、派遣会社を通じて6名ぐらいのオペレーションチームをつくったのですが、オペレーションも回さないといけないし、事業戦略も考えて事業を拡大させないといけないのは非常に大変でした。事業を拡大するために新しいシステムを入れなくてはいけない、でもどうしたらいいかが分からない。その度に頭を悩ませましたが、結果的に周りのみなさんの支えがあってやり遂げられて、今のおかしプリントがあります。つらかったですが、いい経験でした。
──渡辺さんは何年入社ですか。
2009年入社です。ちょうど「1チョコ for 1スマイル」が始まったころですね。最初は名古屋で営業を3年半しました。営業は小売・流通大手などの取引先様と卸店様に対し、森永製菓の商品を販売していただく商談をします。いわゆる「定番棚」という常にお菓子が置いてある店棚と、もう1つ「特売」があり、そこに「冬限定の商品を並べてください」といった提案をしてきました。
──営業を3年間されてから、新規事業に手を挙げられたのですね。
はい。3年目の終わりに新規事業公募があったので、ビジネスプランを出して応募し、4年目の10月から当時のイノベーショングループに異動になりました。そのときに立ち上がったばかりの新規事業がアンテナショップで、私はサブ担当として配属されたのですが、いつの間にか1人で事業を担当するようになりました。アンテナショップは今もあり、東京駅の地下の「お菓子ランド」、大阪の通天閣の地下にもあります。以前はお台場や沖縄にもありました。
自分は新しい挑戦が好きだったので、JAXAと一緒に商品開発をして、アンテナショップで販売したこともあります。そのうちに当時の新領域創造事業部に異動し、そこからいろいろな新規事業を立ち上げました。
――どういった新規事業を立ち上げられましたか。
さきほどご紹介した「おかしプリント」は、私が立ち上げました。展示会や周年行事のとき、ビジネスシーンでは堅い雰囲気になりがちですが、長年親しまれたブランド力とお菓子というプロダクトの特性を使えば堅い雰囲気をなごやかにできます。そこからお客様や社内での会話が生まれるというニーズが受け入れられて、今も事業として続いています。
ほかにもキョロちゃんの未就学児向けアプリをつくったり、バンダイナムコスタジオとチョコレートを楽しむクラウドファンディングをして「フルコースチョコレート」をつくったり、いろいろなチャレンジをしてきました。
■現在の仕事
──そのあとに広報にうつられましたが、いま広報ではどういう仕事をされていますか。
現在は「1チョコ for 1スマイル」をはじめ、4つの広報に携わっています。1つは商品広報。たとえば「新しいカレ・ド・ショコラが出ますよ」「全く新しい商品ができますよ」とメディアやお客様に向けて発信する仕事です。2つ目が企業広報。「1チョコ for 1スマイル」はまさにこれで、我々としても当社を象徴する特徴的なサステナビリティの取り組みとして、発信を強化しています。3つ目が社内広報で、社内報などをつくります。4つ目はリスク管理広報です。
──今までのお仕事で印象深かったのは。
おかしプリントですね。2016年に立ち上げ、2023年3月まで自分が7年間担当していた愛情たっぷりの事業です。その7年間で失敗もたくさんしましたし、苦労もしましたが、お客様と社内外のみなさんに支えられて事業を成長させることができました。
──おかしプリントの立ち上げで一番苦労されたことは。
基本的に自分1人で担当をまかせてもらっていました。お客様に対応する事務局を立ち上げ、派遣会社を通じて6名ぐらいのオペレーションチームをつくったのですが、オペレーションも回さないといけないし、事業戦略も考えて事業を拡大させないといけないのは非常に大変でした。事業を拡大するために新しいシステムを入れなくてはいけない、でもどうしたらいいかが分からない。その度に頭を悩ませましたが、結果的に周りのみなさんの支えがあってやり遂げられて、今のおかしプリントがあります。つらかったですが、いい経験でした。
面接で失敗素直に認めて選考通過
■渡辺さんの就活
──就活はどういう業界を見ていましたか。
いろいろな業界を見ていました。あまり業界を定めていなかった、定まっていなかった感じです。ただ、「自分が生きた証を残したい」「自分が好きなものに携わりたい」という2つの大きな軸はありました。いろいろな業界を見たいという想いもあり、通信系やネット系も受けました。
──森永製菓にエントリーされた理由は。
運命的といえば運命的でした。当時、森永製菓はエントリーが早く、「お菓子かあ。確かに小さいときからお菓子や甘いものが好きだな」と。今も仕事中バクバクお菓子を食べています。調べてみると扱っている商品は甘いものだけではなく、「inゼリー」も森永製菓だし、自分が好きなプロダクトがたくさんあるなと気づきました。「自分が好きなものに携わりたい」という軸にも合うし、私は学生時代にビジネスコンテストにも出ていたので、「もしかしたらお菓子を使ったビジネスもあるかもしれない」と思いました。
──ご自身が採用された決め手は何だったと思われますか。
全然分からないのですが、素直だったことだと思います。グループディスカッションで、私は答え方か進め方かを完全に間違っていたんですよ。そのときに「申し訳ございません、完全に間違えてしまいました」と素直に話した記憶があります。そうしたら、選考を通過していました。
──面接などで「新規ビジネスをしたい」という話はされていましたか。
森永製菓はどちらかというと世代を超えて愛される商品をつくるということが求められると思ったので、特に新規事業を軸にした話はしませんでした。でも、結果的に入社後に新規事業公募があり、「これは私にぴったりだ」と思ってチャンスを逃がさずに手を挙げました。異動になってアンテナショップを経験し、自分で事業を立ち上げ、おかしプリントという通販事業の中で中期経営計画にも載るビジネスを作ることができ嬉しく思います。人生は面白いなと思います。
──入社先を森永製菓にした決め手は何でしたか。
先ほども言ったように「自分が好きなものに携われる」「自分が生きた証を残す」ですね。そのとき森永製菓はプロダクトの会社だと思っていましたが、次の世代に残せるような、次の世代に笑顔をつなげるような商品を開発できたらいいなと思って入りました。自分はやっぱり食べることがすごく好きで、お菓子に限らず自分で料理もしますし、外食も好きです。食品メーカーは自分に合っていると改めて感じます。
──実際に入社されて、森永製菓の社風はどのように感じましたか。
社風は本当にみなさんいい人ばっかりですね。温かい人ばかりです。
──就活はどういう業界を見ていましたか。
いろいろな業界を見ていました。あまり業界を定めていなかった、定まっていなかった感じです。ただ、「自分が生きた証を残したい」「自分が好きなものに携わりたい」という2つの大きな軸はありました。いろいろな業界を見たいという想いもあり、通信系やネット系も受けました。
──森永製菓にエントリーされた理由は。
運命的といえば運命的でした。当時、森永製菓はエントリーが早く、「お菓子かあ。確かに小さいときからお菓子や甘いものが好きだな」と。今も仕事中バクバクお菓子を食べています。調べてみると扱っている商品は甘いものだけではなく、「inゼリー」も森永製菓だし、自分が好きなプロダクトがたくさんあるなと気づきました。「自分が好きなものに携わりたい」という軸にも合うし、私は学生時代にビジネスコンテストにも出ていたので、「もしかしたらお菓子を使ったビジネスもあるかもしれない」と思いました。
──ご自身が採用された決め手は何だったと思われますか。
全然分からないのですが、素直だったことだと思います。グループディスカッションで、私は答え方か進め方かを完全に間違っていたんですよ。そのときに「申し訳ございません、完全に間違えてしまいました」と素直に話した記憶があります。そうしたら、選考を通過していました。
──面接などで「新規ビジネスをしたい」という話はされていましたか。
森永製菓はどちらかというと世代を超えて愛される商品をつくるということが求められると思ったので、特に新規事業を軸にした話はしませんでした。でも、結果的に入社後に新規事業公募があり、「これは私にぴったりだ」と思ってチャンスを逃がさずに手を挙げました。異動になってアンテナショップを経験し、自分で事業を立ち上げ、おかしプリントという通販事業の中で中期経営計画にも載るビジネスを作ることができ嬉しく思います。人生は面白いなと思います。
──入社先を森永製菓にした決め手は何でしたか。
先ほども言ったように「自分が好きなものに携われる」「自分が生きた証を残す」ですね。そのとき森永製菓はプロダクトの会社だと思っていましたが、次の世代に残せるような、次の世代に笑顔をつなげるような商品を開発できたらいいなと思って入りました。自分はやっぱり食べることがすごく好きで、お菓子に限らず自分で料理もしますし、外食も好きです。食品メーカーは自分に合っていると改めて感じます。
──実際に入社されて、森永製菓の社風はどのように感じましたか。
社風は本当にみなさんいい人ばっかりですね。温かい人ばかりです。
誰もが知るブランドに携われるやりがいがある
■森永製菓で働くやりがい
──森永製菓で働くやりがいは。
やはり誰もが知っているブランドに携われること、その看板を背負って業務に取り組めるのがやりがいです。それはある意味、責任でもあるんですけれども。当社は食品メーカーでお菓子もあれば「ココア」、「ホットケーキ」、「甘酒」もあります。「チョコモナカジャンボ」などのアイス、「inゼリー」、「inバー」、「おいしいコラーゲンドリンク」などの健康食品、通販事業もあります。最近では「ハイチュウ」ブランドを中心にして世界で売り上げを拡大しているので、そういった活躍のフィールドがあるのは働く意義になると思います。
──ご自身でSDGsに関して心がけていることはありますか。
「1チョコ for 1スマイル」に携わったことで、アパレル、医療、雑貨、食器などでもサステナブルな商品を気にするようになりました。「ここの企業もサステナビリティに取り組んでいらっしゃるんだ」という目で見るようになりました。いろいろな会社が社会課題に対して、悩みながら活動されているんだと感じます。それぞれの企業が世界を良くするため、SDGs達成に貢献するために取り組んでいるのは素晴らしいことだと思います。私も担当者の1人なので、もっとたくさんの人に知ってもらうように一緒に頑張っていかないとと思います。
(インタビュー写真・大嶋千尋)
──森永製菓で働くやりがいは。
やはり誰もが知っているブランドに携われること、その看板を背負って業務に取り組めるのがやりがいです。それはある意味、責任でもあるんですけれども。当社は食品メーカーでお菓子もあれば「ココア」、「ホットケーキ」、「甘酒」もあります。「チョコモナカジャンボ」などのアイス、「inゼリー」、「inバー」、「おいしいコラーゲンドリンク」などの健康食品、通販事業もあります。最近では「ハイチュウ」ブランドを中心にして世界で売り上げを拡大しているので、そういった活躍のフィールドがあるのは働く意義になると思います。
──ご自身でSDGsに関して心がけていることはありますか。
「1チョコ for 1スマイル」に携わったことで、アパレル、医療、雑貨、食器などでもサステナブルな商品を気にするようになりました。「ここの企業もサステナビリティに取り組んでいらっしゃるんだ」という目で見るようになりました。いろいろな会社が社会課題に対して、悩みながら活動されているんだと感じます。それぞれの企業が世界を良くするため、SDGs達成に貢献するために取り組んでいるのは素晴らしいことだと思います。私も担当者の1人なので、もっとたくさんの人に知ってもらうように一緒に頑張っていかないとと思います。
(インタビュー写真・大嶋千尋)
SDGsでメッセージ!
森永製菓は「日本の人々にもおいしく栄養価の高いお菓子を食べてもらいたい」という想いのもと創業しました。そして現在、「森永製菓グループは、2030年にウェルネスカンパニーへ生まれ変わります」というビジョンのもと企業活動に取り組んでいます。当社には誕生から100年を超えるブランドや、長い間お客様に愛されてきたたくさんのブランドがございます。これからも我々はそのブランドを進化させ、たくさんのお客様に笑顔を届けたいと思っています。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
森永製菓株式会社
【食品】
1899年創業。国内では、菓子食品事業・冷菓事業・i n 事業・通販事業、海外では米国事業を中心に、主に食料品製造事業を営む。 「森永製菓グループは、世代を超えて愛されるすこやかな食を創造し続け、世界の人々の笑顔を未来につなぎます」をパーパスに、心と体をすこやかにする食を創造し、誰もが笑顔で過ごせる持続可能な社会の実現に貢献することを目指している。
2025/01/31 更新
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※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
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