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株式会社SUBARU
SUBARU〈前編〉目指すのは「みんなの笑顔をつくる会社」【SDGsに貢献する仕事】
2024年11月27日
SDGs(持続可能な開発目標)関連の業務に携わっている若手・中堅社員に直撃インタビューする「SDGsに貢献する仕事」の第19回は、自動車メーカーのSUBARUが登場します。「笑顔をつくる会社」をありたい姿に掲げ、ただ車をつくるだけではなく車といっしょに「愉しさ」を届けることを目標にしているSUBARU。SDGsへの取り組みに関しても、環境だけではなくスポーツ・文化や交通安全など独自の取り組みを重点課題としてすすめています。国内外での啓発活動にかかわる若手社員に、じっくり話を聞きました。(編集部・福井洋平)
【お話をうかがった方のプロフィル】
サステナビリティ推進部 町田美紀さん(まちだ・みき、写真左)
2017年上智大学外国語学部卒業。同年SUBARU入社。調達管理部(現:安定調達管理部)、第2調達部(現:ボディ調達部)、人事部を経て現職。
サステナビリティ推進部 譚暁雯さん(たん・ぎょうぶん、写真右)
2022年大阪大学大学院卒業、同年SUBARU入社。カスタマーサービス本部を経て現職。
【お話をうかがった方のプロフィル】
サステナビリティ推進部 町田美紀さん(まちだ・みき、写真左)
2017年上智大学外国語学部卒業。同年SUBARU入社。調達管理部(現:安定調達管理部)、第2調達部(現:ボディ調達部)、人事部を経て現職。
サステナビリティ推進部 譚暁雯さん(たん・ぎょうぶん、写真右)
2022年大阪大学大学院卒業、同年SUBARU入社。カスタマーサービス本部を経て現職。
目指すのは「笑顔をつくる会社」
■SUBARUのサステナビリティ
──SUBARUの、サステナビリティに対する基本的な考え方を教えて下さい。
町田美紀さん SUBARUは「サステナビリティ重点6領域」として「人を中心としたモビリティ文化」「共感・共生」「安心」「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」「環境」「コンプライアンス」を定めています。私たちは自分たちのありたい姿を「笑顔をつくる会社」としており、このサステナビリティ重点6領域での取り組みをしっかりと進めていくことで「笑顔をつくる会社」が実現され、SUBARUグループの持続的な成長、愉しく持続可能な社会の実現、SDGsにつながると考えています。
──「笑顔」「愉しい」というキーワードを掲げるのは、自動車メーカーとしては大きな特色だと思います。なぜ、そういうキーワードを大事にされているのでしょうか。
町田 SUBARUでは経営理念として「お客様第一を基軸に存在感と魅力ある企業を目指す」ことを謳っています。私たちはただ車をつくるだけのメーカーではなく、車と一緒に思い出をつくったり、どういう楽しさや経験をするかだったり、その先にある生活を大切にしています。だから、「みんなの笑顔をつくる会社」をありたい姿としているのだと思います。
──「笑顔」というキーワードは、どこから出てきたのでしょうか。
町田 実は、米国の現地販売統括会社であるSubaru of America(SOA)が長年にわたり「Love Promise」というビジョンのもと、地球環境保護、動物愛護、子供達の教育支援や闘病中の方への支援など様々な支援活動を行っています。もともとは2008年の開始から今年で17年目を迎える「Share the Love」という、年末のホリデーシーズンにSUBARU車を購入されたお客様が選んだ慈善団体へSOAがお客様に代わって寄付を行うというキャンペーンから始まったものです。このような支援の取り組みが発展・拡大を続け、現在はSOAと全米の販売店が一体となり、地域社会に根付いた様々な支援活動を年間を通じて行うようになりました。
アメリカのお客様がSNSに上げている写真を見ると、家族と一緒に必ずペットや車が写っているんです。要は、SUBARU車が家族の一員になっているんです。そしてSUBARU車をお客様が「Like」ではなく「Love」だと表現することが多いんですね。そこから、このキャンペーンも始まっています。「Love」という言葉が出てくるところは他社と大きく違うところと感じていまして、そういったお客様の気持ちを大事にしていくところから「みんなの笑顔をつくる会社」というキーワードが出てきたのだと思います。
──「2030年死亡交通事故ゼロを目指す」というメッセージもかかげていますね。
町田 私たちはもともと、中島飛行機として飛行機をつくっていた会社です。飛行機はしっかり品質を守って飛ばないと、落ちて重大事故になってしまう。その祖業の理念が今も語り継がれ、SUBARUの強みになっているのだと思います。車は、お客様の笑顔や豊かな人生をつくるための手段です。その手段に安心と愉しさがちゃんと備わっていないと、豊かな生活にはつながらないですよね。
──SUBARUの、サステナビリティに対する基本的な考え方を教えて下さい。
町田美紀さん SUBARUは「サステナビリティ重点6領域」として「人を中心としたモビリティ文化」「共感・共生」「安心」「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」「環境」「コンプライアンス」を定めています。私たちは自分たちのありたい姿を「笑顔をつくる会社」としており、このサステナビリティ重点6領域での取り組みをしっかりと進めていくことで「笑顔をつくる会社」が実現され、SUBARUグループの持続的な成長、愉しく持続可能な社会の実現、SDGsにつながると考えています。
──「笑顔」「愉しい」というキーワードを掲げるのは、自動車メーカーとしては大きな特色だと思います。なぜ、そういうキーワードを大事にされているのでしょうか。
町田 SUBARUでは経営理念として「お客様第一を基軸に存在感と魅力ある企業を目指す」ことを謳っています。私たちはただ車をつくるだけのメーカーではなく、車と一緒に思い出をつくったり、どういう楽しさや経験をするかだったり、その先にある生活を大切にしています。だから、「みんなの笑顔をつくる会社」をありたい姿としているのだと思います。
──「笑顔」というキーワードは、どこから出てきたのでしょうか。
町田 実は、米国の現地販売統括会社であるSubaru of America(SOA)が長年にわたり「Love Promise」というビジョンのもと、地球環境保護、動物愛護、子供達の教育支援や闘病中の方への支援など様々な支援活動を行っています。もともとは2008年の開始から今年で17年目を迎える「Share the Love」という、年末のホリデーシーズンにSUBARU車を購入されたお客様が選んだ慈善団体へSOAがお客様に代わって寄付を行うというキャンペーンから始まったものです。このような支援の取り組みが発展・拡大を続け、現在はSOAと全米の販売店が一体となり、地域社会に根付いた様々な支援活動を年間を通じて行うようになりました。
アメリカのお客様がSNSに上げている写真を見ると、家族と一緒に必ずペットや車が写っているんです。要は、SUBARU車が家族の一員になっているんです。そしてSUBARU車をお客様が「Like」ではなく「Love」だと表現することが多いんですね。そこから、このキャンペーンも始まっています。「Love」という言葉が出てくるところは他社と大きく違うところと感じていまして、そういったお客様の気持ちを大事にしていくところから「みんなの笑顔をつくる会社」というキーワードが出てきたのだと思います。
──「2030年死亡交通事故ゼロを目指す」というメッセージもかかげていますね。
町田 私たちはもともと、中島飛行機として飛行機をつくっていた会社です。飛行機はしっかり品質を守って飛ばないと、落ちて重大事故になってしまう。その祖業の理念が今も語り継がれ、SUBARUの強みになっているのだと思います。車は、お客様の笑顔や豊かな人生をつくるための手段です。その手段に安心と愉しさがちゃんと備わっていないと、豊かな生活にはつながらないですよね。
国内と海外で社会貢献の推進啓発に取り組む
■サステナビリティ推進部の仕事
──お二人が所属されているサステナビリティ推進部での仕事内容を教えてください。
町田 私たちはSUBARUグループと社会の持続可能性を高めるために2つのことを行っています。1つ目がサステナビリティの戦略策定と浸透、2つ目が情報開示です。私は主にサステナビリティの重要な要素の一つである社会貢献の領域を担当していて、社会貢献活動の戦略策定と社内浸透のほか、情報開示としてSUBARUが公開している「サステナビリティWeb」の社会貢献パートの企画制作、評価機関の対応を行っています。
譚暁雯さん 私はサステナビリティ推進部の中の環境分野を担当しています。社内の環境取り組みの企画と推進、情報開示では「サステナビリティWeb」の環境パートの企画制作を担当しています。そして、環境観点から評価機関の対応を担当しています。
町田 SUBARUグループとして社会貢献を推進しているので、国内だけではなく海外もリードしていく必要があります。社会貢献の意識は国内と海外で差があり、国内は若手を中心に意識が高まってきていますが、まだまだ改善、成長の余地があります。一方で海外、例えばSOAでは意識がすごく高い。社会貢献活動に参加している従業員も多く、文化として根付いています。国内と海外でどうやって意識の差を乗り越え、SUBARUグループとしての考え方や戦略の整合性を取っていくのかが難しい点です。
──海外の意識の高さは、どういうところで感じられますか。
町田 従業員が社会貢献活動に参加している時間などをデータ化していますが、海外のほうが圧倒的に高い数字が出ています。「Love Promise」での取り組みを中心に、清掃活動や、地域の学校で新学期に向けた先生の準備を手伝うといった活動をしています。
──お二人が所属されているサステナビリティ推進部での仕事内容を教えてください。
町田 私たちはSUBARUグループと社会の持続可能性を高めるために2つのことを行っています。1つ目がサステナビリティの戦略策定と浸透、2つ目が情報開示です。私は主にサステナビリティの重要な要素の一つである社会貢献の領域を担当していて、社会貢献活動の戦略策定と社内浸透のほか、情報開示としてSUBARUが公開している「サステナビリティWeb」の社会貢献パートの企画制作、評価機関の対応を行っています。
譚暁雯さん 私はサステナビリティ推進部の中の環境分野を担当しています。社内の環境取り組みの企画と推進、情報開示では「サステナビリティWeb」の環境パートの企画制作を担当しています。そして、環境観点から評価機関の対応を担当しています。
町田 SUBARUグループとして社会貢献を推進しているので、国内だけではなく海外もリードしていく必要があります。社会貢献の意識は国内と海外で差があり、国内は若手を中心に意識が高まってきていますが、まだまだ改善、成長の余地があります。一方で海外、例えばSOAでは意識がすごく高い。社会貢献活動に参加している従業員も多く、文化として根付いています。国内と海外でどうやって意識の差を乗り越え、SUBARUグループとしての考え方や戦略の整合性を取っていくのかが難しい点です。
──海外の意識の高さは、どういうところで感じられますか。
町田 従業員が社会貢献活動に参加している時間などをデータ化していますが、海外のほうが圧倒的に高い数字が出ています。「Love Promise」での取り組みを中心に、清掃活動や、地域の学校で新学期に向けた先生の準備を手伝うといった活動をしています。
社会貢献の「重点取り組み4分野」を2017年に定める
■社会貢献活動
──社会貢献の浸透活動については具体的にどのようなことをしていますか。
町田 私たちは2017年にスポーツ・文化、地域活動、環境、交通安全という「社会貢献重点取り組み4分野」を定め、グループ・グローバルで推進しています。そもそもは2005年に社会貢献方針をつくっていまして、その方針に基づいて重点的に取り組む4分野を決めました。最終的には全ての従業員に4分野の理解を促し、浸透させたいという大きな目標があります。
国内での社会貢献は、地域からのニーズに応えていくという重要な役割があるので、国内事業所の担当者が主体となって活動を行うことが多いです。一方で私たちサステナビリティ推進部はグループの戦略をつくっているので、まずは担当者に重点4分野を浸透させて、担当者が地域のニーズとマッチさせながら4分野につながるような社会貢献活動を展開していきたいと考えています。
──2022年に町田さんがサステナビリティ推進部に異動したときは、どのくらい社内に重点4分野は浸透していましたか。
町田 正直なところ4分野が当時はまだまだ浸透しておらず、もっと深く知ってもらう必要があると感じていました。そのため、理解促進を目的とした説明会を行い、私が各事業所の社会貢献の取りまとめを行っている担当者に対して説明をしました。最終的にはすべての従業員の方に理解してもらいたいのですが、まずは一歩一歩、ステップを踏んで浸透させていくべきではないかと考えて、担当者への説明会を行いました。担当者はそれこそ社会貢献業務を私よりも長く行っているので、私が長々と説明するのではなく、なるべく議論する時間を取って、本当にSUBARUグループの社会貢献の考え方を腹落ちしてもらい、行動につなげてもらうように工夫しました。
その次に、実際に社会貢献活動を行っている様々な部署の従業員に対して説明会を実施しました。群馬の事業所などは規模が大きく調達部門でも清掃活動を行っているので、そういった部署単位まで落とし込めるように説明会を実施しました。
──社会貢献の浸透活動については具体的にどのようなことをしていますか。
町田 私たちは2017年にスポーツ・文化、地域活動、環境、交通安全という「社会貢献重点取り組み4分野」を定め、グループ・グローバルで推進しています。そもそもは2005年に社会貢献方針をつくっていまして、その方針に基づいて重点的に取り組む4分野を決めました。最終的には全ての従業員に4分野の理解を促し、浸透させたいという大きな目標があります。
国内での社会貢献は、地域からのニーズに応えていくという重要な役割があるので、国内事業所の担当者が主体となって活動を行うことが多いです。一方で私たちサステナビリティ推進部はグループの戦略をつくっているので、まずは担当者に重点4分野を浸透させて、担当者が地域のニーズとマッチさせながら4分野につながるような社会貢献活動を展開していきたいと考えています。
──2022年に町田さんがサステナビリティ推進部に異動したときは、どのくらい社内に重点4分野は浸透していましたか。
町田 正直なところ4分野が当時はまだまだ浸透しておらず、もっと深く知ってもらう必要があると感じていました。そのため、理解促進を目的とした説明会を行い、私が各事業所の社会貢献の取りまとめを行っている担当者に対して説明をしました。最終的にはすべての従業員の方に理解してもらいたいのですが、まずは一歩一歩、ステップを踏んで浸透させていくべきではないかと考えて、担当者への説明会を行いました。担当者はそれこそ社会貢献業務を私よりも長く行っているので、私が長々と説明するのではなく、なるべく議論する時間を取って、本当にSUBARUグループの社会貢献の考え方を腹落ちしてもらい、行動につなげてもらうように工夫しました。
その次に、実際に社会貢献活動を行っている様々な部署の従業員に対して説明会を実施しました。群馬の事業所などは規模が大きく調達部門でも清掃活動を行っているので、そういった部署単位まで落とし込めるように説明会を実施しました。
SUBARUならではの「スポーツ・文化」
■国内での取り組み
──従業員は「社会貢献は担当部署がやればいいや」と思ってしまい、自分たちがやるべきことだと腹落ちするにはハードルが高いかもしれません。どのように説明をしていったのですか。
町田 私達は企業として選択と集中を行っていますので、そうした観点からも4分野に集中して取り組みを行う。そうすることでSUBARUの事業の強みを社外に対しても見せられるという重要性を理解してもらいました。交通安全などは活動を行うのが難しい分野ですが、そこをどう進められるかを議論しています。
──町田さんが事業所にいたときは4分野を意識していましたか。
町田 正直、私もあまり理解していませんでした。だからこそ、これからしっかり浸透させていかなくてはいけないと考えています。
――今、国内ではどういった取り組みが出てきていますか。
町田 「環境」への取り組みですと、たとえば販売特約店と協力し、クルマのシートやハンドルに使用される革の端材を使って、お客様がコインケースをつくるワークショップをしました。「交通安全」の取り組みでは昨年、NPO団体が主催する交通遺児のためのチャリティーバザーに賛同し、国内の全事業所の従業員からバザーに出品する物品を収集し、同団体に提供しました。その収益は交通遺児のクリスマスプレゼントとして活用されました。
──4分野の中でも「スポーツ・文化」はSUBARUグループならではの取り組みですね。
町田 私たちは社会貢献方針で、モノづくりの楽しさや科学技術、のりもの文化の発展に貢献することを掲げています。「安心と愉しさ」がお客様に提供するSUBARUの価値であり強みです。自動車と愉しさ、文化を結びつける発想は、「笑顔をつくる会社」をめざすSUBARUグループならではだと思います。
スポーツへの取り組みとしては野球部や陸上部をもち、都市対抗野球の東京ドームに出たり、お正月のニューイヤー駅伝にも出場したりしています。そうした選手が各地域で小学生に野球教室を行っているのは我々の強みだと思います。
──従業員は「社会貢献は担当部署がやればいいや」と思ってしまい、自分たちがやるべきことだと腹落ちするにはハードルが高いかもしれません。どのように説明をしていったのですか。
町田 私達は企業として選択と集中を行っていますので、そうした観点からも4分野に集中して取り組みを行う。そうすることでSUBARUの事業の強みを社外に対しても見せられるという重要性を理解してもらいました。交通安全などは活動を行うのが難しい分野ですが、そこをどう進められるかを議論しています。
──町田さんが事業所にいたときは4分野を意識していましたか。
町田 正直、私もあまり理解していませんでした。だからこそ、これからしっかり浸透させていかなくてはいけないと考えています。
――今、国内ではどういった取り組みが出てきていますか。
町田 「環境」への取り組みですと、たとえば販売特約店と協力し、クルマのシートやハンドルに使用される革の端材を使って、お客様がコインケースをつくるワークショップをしました。「交通安全」の取り組みでは昨年、NPO団体が主催する交通遺児のためのチャリティーバザーに賛同し、国内の全事業所の従業員からバザーに出品する物品を収集し、同団体に提供しました。その収益は交通遺児のクリスマスプレゼントとして活用されました。
──4分野の中でも「スポーツ・文化」はSUBARUグループならではの取り組みですね。
町田 私たちは社会貢献方針で、モノづくりの楽しさや科学技術、のりもの文化の発展に貢献することを掲げています。「安心と愉しさ」がお客様に提供するSUBARUの価値であり強みです。自動車と愉しさ、文化を結びつける発想は、「笑顔をつくる会社」をめざすSUBARUグループならではだと思います。
スポーツへの取り組みとしては野球部や陸上部をもち、都市対抗野球の東京ドームに出たり、お正月のニューイヤー駅伝にも出場したりしています。そうした選手が各地域で小学生に野球教室を行っているのは我々の強みだと思います。
交通安全の取り組みをすすめたい
■海外での社会貢献活動
――海外での社会貢献活動についてはどのように啓発を進めていますか。
町田 SOAはさきほどお話しした「Love Promise」という地域のコミュニティや医療団体への寄附、ボランティア活動を行う取り組みがすでに従業員に浸透しており、社会貢献意識の高さにつながっています。「Love Promise」はすごくいい取り組みなので、グループとしての重点取り組み4分野を理解した上で、各地域のニーズを満たす取り組みを進めて行きたいと考えます。
──「Love Promise」は、教育やペットといった一見車とは関係なさそうな分野もケアされているのですね。
町田 SUBARUはSUVというカテゴリーの車を得意としており、多くのお客様が車と共に家族やペットと一緒にアクティブに楽しみ、一緒に思い出をつくっています。ユーザーの方のSNSを見ると、車と一緒に本当にペットも一緒に写っていることが多いですね。そこから、家族やペットへのケアという発想につながっているのです。
──国内と海外の意識のすりあわせはどうしていますか。
町田 まず実態を把握するために米国の担当者とコミュニケーションを取り、どのぐらい「重点取り組み4分野」が広まっているかを聞きました。それから相手のニーズも把握しながら打ち合わせを行い、私が産休に入る数年前ぐらいから定例会議を行うことにしました。今は定例会議で社会貢献、場合によってはサステナビリティ全般に関するところも議論しています。
──定例会議はどのぐらいのペースですか。
町田 四半期に1回をベースに進めています。SOAの担当者も重点4分野に対してポジティブに考えてくれているので、「これから一緒に社会貢献活動ができればいいよね」と議論を進めています。
■町田さんが目玉にしたい取り組み
──町田さんの日常の業務で一番ウエイトを占めているのはどういう仕事ですか。
町田 SUBARUグループの社会貢献活動をマネジメントする社会貢献委員会の総括を担当しているので、そこが今は一番大きなウエイトを占めています。
──ご自身の中で「これは目玉にしていきたい」という取り組みはありますか。
町田 重点取り組み4分野の中でも、交通安全の取り組みはカーメーカーとしての使命だと思います。カーメーカーとして存在していく上で死亡交通事故ゼロを目指していますが、今は交通安全の活動がすごく多いわけではなく、成長の余地があると思っているところです。私自身も常にアンテナを張りながら「何か企画をできないか」と考えています。
──カーメーカーで「交通安全」の旗振りをしているのは珍しいのでは。
町田 交通遺児の支援団体とも長くおつきあいをさせていただいています。交通安全の活動は我々の事業の強みでもありますし、これからもしっかりと貢献していきたいと思います。
――海外での社会貢献活動についてはどのように啓発を進めていますか。
町田 SOAはさきほどお話しした「Love Promise」という地域のコミュニティや医療団体への寄附、ボランティア活動を行う取り組みがすでに従業員に浸透しており、社会貢献意識の高さにつながっています。「Love Promise」はすごくいい取り組みなので、グループとしての重点取り組み4分野を理解した上で、各地域のニーズを満たす取り組みを進めて行きたいと考えます。
──「Love Promise」は、教育やペットといった一見車とは関係なさそうな分野もケアされているのですね。
町田 SUBARUはSUVというカテゴリーの車を得意としており、多くのお客様が車と共に家族やペットと一緒にアクティブに楽しみ、一緒に思い出をつくっています。ユーザーの方のSNSを見ると、車と一緒に本当にペットも一緒に写っていることが多いですね。そこから、家族やペットへのケアという発想につながっているのです。
──国内と海外の意識のすりあわせはどうしていますか。
町田 まず実態を把握するために米国の担当者とコミュニケーションを取り、どのぐらい「重点取り組み4分野」が広まっているかを聞きました。それから相手のニーズも把握しながら打ち合わせを行い、私が産休に入る数年前ぐらいから定例会議を行うことにしました。今は定例会議で社会貢献、場合によってはサステナビリティ全般に関するところも議論しています。
──定例会議はどのぐらいのペースですか。
町田 四半期に1回をベースに進めています。SOAの担当者も重点4分野に対してポジティブに考えてくれているので、「これから一緒に社会貢献活動ができればいいよね」と議論を進めています。
■町田さんが目玉にしたい取り組み
──町田さんの日常の業務で一番ウエイトを占めているのはどういう仕事ですか。
町田 SUBARUグループの社会貢献活動をマネジメントする社会貢献委員会の総括を担当しているので、そこが今は一番大きなウエイトを占めています。
──ご自身の中で「これは目玉にしていきたい」という取り組みはありますか。
町田 重点取り組み4分野の中でも、交通安全の取り組みはカーメーカーとしての使命だと思います。カーメーカーとして存在していく上で死亡交通事故ゼロを目指していますが、今は交通安全の活動がすごく多いわけではなく、成長の余地があると思っているところです。私自身も常にアンテナを張りながら「何か企画をできないか」と考えています。
──カーメーカーで「交通安全」の旗振りをしているのは珍しいのでは。
町田 交通遺児の支援団体とも長くおつきあいをさせていただいています。交通安全の活動は我々の事業の強みでもありますし、これからもしっかりと貢献していきたいと思います。
調達の仕事は幅広い確認事項が
■町田さんの社歴
──町田さんのこれまでの社歴を教えて下さい。
町田 2017年に入社し、最初は調達部門に配属されました。ランプとスイッチの部品調達を担当して、群馬県太田市にある群馬製作所で2年間バイヤーをしていました。そのあと群馬製作所の人事に異動して1年、そのあとサステナビリティ推進部に来て1年働き産休・育休を取得し、2024年5月に復帰しました。
──同期入社は何人ぐらいいますか。
町田 技術系の総合職もたくさんいますが、事務系総合職は30人ぐらいだったと思います。新卒で調達に配属されたのは4~5人でした。
──調達の仕事で大変だったことは。
町田 もともと文系だったので、ランプやスイッチに対する技術的な知識があるわけではありません。しかし、調達の仕事では新しい車を開発するときに「こういうランプをつくりたい」という要請にあったメーカーを選ばなくてはいけません。コストとの兼ね合いも考える必要がありますし、そのメーカーの品質がどのぐらい優れているかや、さらに下請けメーカーから部品を調達していることもあるので、コンプライアンスを遵守しているかどうかといったところまで見なければいけませんでした。確認する範囲が広くて、大変でした。
──群馬製作所の人事ではどういう仕事を。
町田 採用や人事制度といった全社的な企画は本社の人事が行いますが、群馬製作所の人事評価は群馬製作所が担当しています。
──人事への異動は希望したのですか。
町田 はい。希望しました。調達時代の同期がなかなか能力を発揮できずに苦しんでいる場面を見て、「どうにか助けてあげたいけれども、自分には知識がない」と、すごく歯がゆい思いをしたことがありました。調達の中でクロスファンクショナルなチームを組んで人材育成について議論する機会があり、それに手を挙げて参加し、そこで議論していくうちに「いつか自分は人事のプロフェッショナルになりたいな」思うようになりました。チームでは私が一番の若手でしたが、立場に関係なく意見を出させてもらいました。
(後編はこちらから)
(インタビュー写真・植田真紗美)
──町田さんのこれまでの社歴を教えて下さい。
町田 2017年に入社し、最初は調達部門に配属されました。ランプとスイッチの部品調達を担当して、群馬県太田市にある群馬製作所で2年間バイヤーをしていました。そのあと群馬製作所の人事に異動して1年、そのあとサステナビリティ推進部に来て1年働き産休・育休を取得し、2024年5月に復帰しました。
──同期入社は何人ぐらいいますか。
町田 技術系の総合職もたくさんいますが、事務系総合職は30人ぐらいだったと思います。新卒で調達に配属されたのは4~5人でした。
──調達の仕事で大変だったことは。
町田 もともと文系だったので、ランプやスイッチに対する技術的な知識があるわけではありません。しかし、調達の仕事では新しい車を開発するときに「こういうランプをつくりたい」という要請にあったメーカーを選ばなくてはいけません。コストとの兼ね合いも考える必要がありますし、そのメーカーの品質がどのぐらい優れているかや、さらに下請けメーカーから部品を調達していることもあるので、コンプライアンスを遵守しているかどうかといったところまで見なければいけませんでした。確認する範囲が広くて、大変でした。
──群馬製作所の人事ではどういう仕事を。
町田 採用や人事制度といった全社的な企画は本社の人事が行いますが、群馬製作所の人事評価は群馬製作所が担当しています。
──人事への異動は希望したのですか。
町田 はい。希望しました。調達時代の同期がなかなか能力を発揮できずに苦しんでいる場面を見て、「どうにか助けてあげたいけれども、自分には知識がない」と、すごく歯がゆい思いをしたことがありました。調達の中でクロスファンクショナルなチームを組んで人材育成について議論する機会があり、それに手を挙げて参加し、そこで議論していくうちに「いつか自分は人事のプロフェッショナルになりたいな」思うようになりました。チームでは私が一番の若手でしたが、立場に関係なく意見を出させてもらいました。
(後編はこちらから)
(インタビュー写真・植田真紗美)
SDGsでメッセージ!
私自身は就活で自己分析や会社選びに悩んだ記憶があります。就活を単に就職先を探す活動とするのではなくて、自分自身と向き合う時間にしていただけると、より有意義な時間にできると思います。もし自分と向き合った結果が、会社を選ぶことであって、その先がSUBARUであったらすごく光栄だと思います。みなさまと一緒に働けることを楽しみにしています。(町田さん)
みなさま、こんにちは。私は中国からSUBARUへ入社しました。今、入社3年目です。毎日戸惑いながら仕事を進めていますけれども、周りのいい人と一緒にコミュニケーションを取りながら仕事をしています。そして、もし分野横断的な仕事をしたいならSUBARUはすごく素敵な舞台だと思いますので、みなさまと一緒に働けることを楽しみにしております。(譚さん)
株式会社SUBARU
【輸送用機器・自動車】
株式会社SUBARU(スバル)は、自動車と航空宇宙の2つの事業を柱とする輸送機器メーカーです。SUBARUグループではありたい姿を「笑顔をつくる会社」、提供価値を「安心と愉しさ」と定め、人の心や人生を豊かにするために商品、サービスはもとより事業活動全般で「安心と愉しさ」を進化させ、お客様をはじめ、販売店、地域社会を含むすべてのステークホルダーの皆様に事業活動へ共感いただくことを通じて、SUBARUグループの持続的な成長と愉しく持続可能な社会の実現を目指しています。
2024/12/04 更新
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※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
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