
■石飛さんの就職活動
──就職活動はいつから始めましたか。
大学3年の夏前に始めて、インターンシップを申し込みました。夏は業界を選ばず、いろんな話を聞きたいという思いからたくさんの会社に長期インターンを申し込み、2、3社の選考に通って食品メーカーと医薬品メーカーのインターンシップに参加しました。冬のインターンも、ヤクルト本社ほか数社に参加しました。オンラインの説明会なども参加したり、大学の先輩やOBからもたくさん話を聞きましたね。
──インターンで学んだことは。
インターンに行くまでは社会人としての意識も、業界の知識もなければ自分の目標もないといった状態だったんですけど、インターンを通して「食を通じて人々の健康に貢献したい」という軸がしっかり定まりました。本選考で受けた企業は、4~5社まで絞りました。
──「健康」を軸にしたのはなぜですか。
結婚式場のアルバイトをして、人々の幸せに携わることに本当にやりがいを感じていたのですが、ちょうど就活している時に祖父母を病気で亡くし、人が幸せであるためには健康がもう絶対的に必要だと思いました。食に対して興味もあったので、「食を通じて人々の健康に貢献したい」を軸にしました。
■ヤクルト本社の就活
──ヤクルト本社はどういうイメージの会社でしたか。
実際に冬のインターンに参加して、そこでいろんな社員と話したとき、一人ひとりの健康に対する強い意志というか、想いを感じることができたので、自分もそういった職場で働きたいと思いました。
また、実は祖母が50年以上ヤクルトレディとして働いていたので、身近な存在でした。その祖母も私が就活のときにヤクルトレディを引退したので、祖母の意志を引き継ぎたいと思い、ヤクルト本社を第1志望にしました。
入社3年目の研修で初めてヤクルトレディに同行したのですが、本当に何軒も何軒もお客さまを訪問し、積極的に会話をして、コミュニケーションを取ってという仕事ぶりを見て、すごく地域に寄り添った存在なんだと改めて感じました。そういえば祖母も、自転車で街中を駆け巡っていました。
──面接では何を聞かれましたか。
オンライン面接が3回、最終面接は対面で、計4回面接しました。面接は基本的にはエントリーシートに沿って、志望動機や学生時代に力を入れたこと、自分の強みを中心に聞かれました。最終面接は人事部長と役員の2人と自分の4人でした。志望理由や将来どう働きたいか、大事にしている価値観など自分の考え方を中心に聞かれました。
──価値観についてはどういうお話をされたんですか。
人との対話を重ねて、相手の考え方を尊重することです。これは結婚式場でアルバイトをしていたときから、いまでも大切にしていることです。コロナ禍で時間もあったので、とにかく会社のことを調べて、何を聞かれても答えられるようにしていたので、自信を持って答えることができました。