
■歌舞伎町タワーは「誰一人取り残さない」場
──SDGsトレインを運営するにあたって、思い出深いことは。
小林 SDGsトレインは沿線の自治体に、行っているSDGsの取り組みをPRするプラットフォームとして使っていただいているのですが、各自治体にお声がけをしてSDGsトレインの想いや取り組みに共感・賛同してもらって、一緒に歩みを進めていく過程が記憶に残っています。
──SDGsトレインは東急で企画されたのですか。
小林 もともとは関西の阪急阪神ホールディングスさんで企画されたものを、「東西で協働を」とのことで、東急グループにも声をかけていただきました。当社の創業者である五島慶太と、阪急を創設された小林一三さんとの交流があり、そのご縁でお声がけいただいたと聞いています。
──ほかにも御社のSDGsに関する取り組みで、小林さんがアピールしたいものはありますか。
小林 最近の取り組みでは、2023年に開業した東急歌舞伎町タワーが、SDGsの「誰一人取り残さない」という理念にかなり近いと思います。「好きを極める」というコンセプトを掲げ、ジャンルを問わず伸び盛りのクリエイターやコアなファンたちが活躍、熱狂できる場を提供しています。一人ひとりの趣味嗜好 を社会や当社が尊重して伸ばしていく場であり、来場してくれた方々が楽しんでもらえる建物だと思います。
──ご自身では何かSDGsについて行動をされていますか。
小林 本当の本当にちょっとのことですが、入社からずっと会社にはペットボトルではなく、毎日水筒を持ってきています。こうした「なにげない日々が、未来をうごかす」と思っています。
──小林さんが考える、東急株式会社の魅力は。
小林 電車を引いて、その周りのまちづくりをして、開発してきたという創業からの想い、DNAが続いていて、ぶれていないのが特長の1つだと思います。