SDGs(持続可能な開発目標)関連の業務に携わっている若手・中堅社員に直撃インタビューする「SDGsに貢献する仕事」の第9回は、大手日用品・化粧品メーカーの花王です。花王は洗剤や洗顔料など、多くの製品につかわれている包装用プラスチック量を減らしたり、リサイクルしたりして、2040年までにプラスチックの「ごみゼロ」、2050年までにはプラスチック再利用量が使用量を上回る「ごみネガティブ」をめざす取り組みをすすめています。その一環として、使用済みつめかえパックを再生し、新たなつめかえパックの材料にリサイクルする「水平リサイクル」技術を開発しました。入社直後からこの技術の開発にたずさわった若手社員は、つぎつぎと出てくる課題をどう乗り越えていったのでしょうか。(編集長・福井洋平)(冒頭のSDGsアイコンは、花王が今回紹介するプロジェクトで重視するゴール)
【お話をうかがった社員のプロフィル】
●山本幹也(やまもと・みきや)さん=研究開発部門包装技術研究所・リサイクルプロジェクト
2020年千葉大学大学院融合理工学府共生応用化学コース修了。同年、研究職として花王入社。現部署に配属され、リサイクル樹脂の改質技術の開発を担当。その後、リサイクル樹脂を用いたフィルム・容器の評価・設計を担当し、使用ずみつめかえパックの水平リサイクル技術確立に取り組む。現在はさらに技術をブラッシュアップし、革新的な技術の開発をめざしている。



■自己紹介
■花王環境宣言
■プラスチック使用量の削減
■つめかえパック容器の「水平リサイクル」
──なぜ、穴が開いてしまうのでしょうか。






