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不二製油株式会社
不二製油〈後編〉パーム油でチョコの溶け方調整 食べ物のことを調べるのもSDGs【SDGsに貢献する仕事】
2022年11月09日
「SDGsに貢献する仕事」をしている若手・中堅社員に聞く新シリーズの第4弾、不二製油の後編です。SDGsに配慮して生産したパーム油で国内トップシェアの会社ですが、どんな食品に使われているか知っていますか? チョコレートやクリームなど、身近なさまざまな食べ物に使われています。「自分が食べているものがどうやってできているのかを考えるのもSDGs」だそうですよ。それが企業研究にもなります。(編集長・木之本敬介)
(前編はこちら)
(冒頭のSDGsアイコンは、不二製油がとくに重視するゴール)
【お話をうかがった社員のプロフィル】
●加藤友貴子(かとう・ゆきこ)さん=営業部門 営業第二部 第三課
2017年、東京海洋大学海洋科学部卒、同年入社。営業部門大阪営業部第一課配属。2020年4月から現職(外食産業向けの営業担当)
(前編はこちら)
(冒頭のSDGsアイコンは、不二製油がとくに重視するゴール)
【お話をうかがった社員のプロフィル】
●加藤友貴子(かとう・ゆきこ)さん=営業部門 営業第二部 第三課
2017年、東京海洋大学海洋科学部卒、同年入社。営業部門大阪営業部第一課配属。2020年4月から現職(外食産業向けの営業担当)
若手のときから「やりたい」と言った部署で働ける
■パーム油
──ところで、パーム油って何に使うのですか。
まず、パーム油はアブラヤシという植物からとれる植物性油脂です。パームの果肉や種の部分には、常温で液状から固体まで異なる融点の油脂が含まれていて、それらを分別、精製、加工して製品化しています。フライ油用途と、チョコレート油脂用、クリームなどの幅広い製品に使用されています。フライ油としては、スナック菓子や即席麺の揚げ油として使われます。
チョコレート用油脂では、品質を安定させたり、特殊な物性を持たせたりするためにパーム油を使います。たとえば、夏と冬では気温が変わり溶け方が変わってくるので、同じチョコでも植物油脂を使って品質を調整していします。アイス用のチョコレートでも、口に入れた時にすぐに溶けるように油脂で調整しているんです。
──すごい技術ですね。
乳化・発酵素材事業では、「フィリング」といわれるクリームパンのクリーム部分のような素材や、やわらかなチーズ素材などをつくっています。たとえばカスタードクリームであれば、街のケーキ屋さんやパン屋さんなら自分で卵とミルクを混ぜてつくりますが、弊社製品では油を使って柔軟に固さを調整したり、日持ちが良くなるような加工をしたりして販売しています。ホイップクリームも植物油脂を使って口どけや保形性を変えることができます。
──植物油はパーム油がメインなのですか。
日本でもっとも多く使われているのは菜種油ですが、世界ではパーム油が一番で、次が大豆、菜種油の順です。弊社は国内のパーム油シェアでトップです。
■働き方
──SDGsには働き方や男女平等の課題もあります。
男女平等がよく言われますが、この会社で6年間働いてきて「女性だからこういう仕事をさせられている」「させてもらえない」と思ったことはありません。女性の先輩たちも産休・育休を取って復帰したり、子どもがいるから早く帰れるようにしていたり、働きやすい環境です。強いて言うなら、油脂の一斗缶を持たないといけないときに男性並みには積み込めないなあと感じたぐらいです(笑)。若手のときから「やりたい」と言った部署で働けることも大きいですね。希望が100%通ると確約はできませんが、私も一番やりたかった外食産業を2年目から持たせてもらいました。
──男女比は?
全社で女性社員は2割ほどです。外食と洋菓子メーカー、コンビニを担当する営業第二部は、半分くらいが女性です。
──コロナ禍で営業方法や勤務体系は変わりましたか。
コロナ禍ではずっとリモート営業をしていました。最近ようやくお客様から「来てもいいよ」って言われるようになり、訪問することが多くなりました。
テレワークが推奨されるようになって、どこでも仕事ができるようになりました。営業部門は出社する必要がなく、お客様のところから直行直帰することもあります。会社が駅の周辺に複数の事業者のサテライトオフィスを借りているので、そこで仕事をすることもあります。
それでも週に2日くらいは会社に来ます。お客様に出す前にサンプルの試食をしないといけないので。
──完成品ではないのに試食するんですか。
大豆ミートのハンバーグなら、弊社の開発担当者がレシピを組み立てたサンプルを私たち営業が事前に試食して確かめます。その後、お客様に「こういうレシピを組むとこういう製品ができます」と提案します。
サンプルをお客様に届けて、リモート試食会も行いました。私たちも手元に用意して「じゃあ1番のサンプルから食べましょう」と一緒に試食するんです。「このクリームは甘すぎる」といった意見を聞いて作り直すこともあります。
──ところで、パーム油って何に使うのですか。
まず、パーム油はアブラヤシという植物からとれる植物性油脂です。パームの果肉や種の部分には、常温で液状から固体まで異なる融点の油脂が含まれていて、それらを分別、精製、加工して製品化しています。フライ油用途と、チョコレート油脂用、クリームなどの幅広い製品に使用されています。フライ油としては、スナック菓子や即席麺の揚げ油として使われます。
チョコレート用油脂では、品質を安定させたり、特殊な物性を持たせたりするためにパーム油を使います。たとえば、夏と冬では気温が変わり溶け方が変わってくるので、同じチョコでも植物油脂を使って品質を調整していします。アイス用のチョコレートでも、口に入れた時にすぐに溶けるように油脂で調整しているんです。
──すごい技術ですね。
乳化・発酵素材事業では、「フィリング」といわれるクリームパンのクリーム部分のような素材や、やわらかなチーズ素材などをつくっています。たとえばカスタードクリームであれば、街のケーキ屋さんやパン屋さんなら自分で卵とミルクを混ぜてつくりますが、弊社製品では油を使って柔軟に固さを調整したり、日持ちが良くなるような加工をしたりして販売しています。ホイップクリームも植物油脂を使って口どけや保形性を変えることができます。
──植物油はパーム油がメインなのですか。
日本でもっとも多く使われているのは菜種油ですが、世界ではパーム油が一番で、次が大豆、菜種油の順です。弊社は国内のパーム油シェアでトップです。
■働き方
──SDGsには働き方や男女平等の課題もあります。
男女平等がよく言われますが、この会社で6年間働いてきて「女性だからこういう仕事をさせられている」「させてもらえない」と思ったことはありません。女性の先輩たちも産休・育休を取って復帰したり、子どもがいるから早く帰れるようにしていたり、働きやすい環境です。強いて言うなら、油脂の一斗缶を持たないといけないときに男性並みには積み込めないなあと感じたぐらいです(笑)。若手のときから「やりたい」と言った部署で働けることも大きいですね。希望が100%通ると確約はできませんが、私も一番やりたかった外食産業を2年目から持たせてもらいました。
──男女比は?
全社で女性社員は2割ほどです。外食と洋菓子メーカー、コンビニを担当する営業第二部は、半分くらいが女性です。
──コロナ禍で営業方法や勤務体系は変わりましたか。
コロナ禍ではずっとリモート営業をしていました。最近ようやくお客様から「来てもいいよ」って言われるようになり、訪問することが多くなりました。
テレワークが推奨されるようになって、どこでも仕事ができるようになりました。営業部門は出社する必要がなく、お客様のところから直行直帰することもあります。会社が駅の周辺に複数の事業者のサテライトオフィスを借りているので、そこで仕事をすることもあります。
それでも週に2日くらいは会社に来ます。お客様に出す前にサンプルの試食をしないといけないので。
──完成品ではないのに試食するんですか。
大豆ミートのハンバーグなら、弊社の開発担当者がレシピを組み立てたサンプルを私たち営業が事前に試食して確かめます。その後、お客様に「こういうレシピを組むとこういう製品ができます」と提案します。
サンプルをお客様に届けて、リモート試食会も行いました。私たちも手元に用意して「じゃあ1番のサンプルから食べましょう」と一緒に試食するんです。「このクリームは甘すぎる」といった意見を聞いて作り直すこともあります。
油脂メーカーならいろんな食品に関われる
■社風
──不二製油には、どんな社員が多いのでしょう。
気軽に意見が言い合える、いい意味でさっぱりした性格の人が多いですね。良好な人間関係を築けるので、すごく仕事がやりやすいです。面倒見がいい先輩が多く、何か困ったときには「困りました」と正直に言えます。弊社は一取引先様に担当は原則ひとりです。短期間に仕事が集中したり悩んだりすることも多々あるので、先輩たちが気にかけてくれるからこそ安心して取り組めます。
上下関係にうるさい社風ではなく、伝えたいことはきちんと伝えられます。たとえば、事業部長に対して私が意見を伝えると、「そういう意見もあるね。外食の課は皆もそう考えてるの?」と否定することなく、話を聞いてもらえます。その場で意見が異なったとしても、お互い「言いたいことは分かった」という感じです。
■加藤さんの就活
──就活について教えてください。まずは、なぜ東京海洋大学に?
きっかけは「この大学に行ったらマグロがさばけるようになるらしい」と聞いて、興味を持ち受験しました。大きい魚がさばけたら面白いかなと思ったんです(笑)。食べることがすごく好きで、絶対に食に関わる仕事がしたいと思い、海洋科学部の食品生産科学科に進学しました。大学では冷凍技術を研究している教授、油脂のことだけを研究している教授たちがいて、食品をパーツに分けて研究していました。私は学部卒ですが、研究室を選ぶときは「どうしたら太らないんだろう。太るきっかけはカロリーが高い油だな。油の研究をしたら太らなくなるかな」と思い、油の研究室に行きました。最終的な研究テーマは「トランス脂肪酸は本当に体に悪いのか」です。
──その先の就活は?
就活では食品の会社ばかり受けました。最初はBtoC(一般消費者向けビジネス)の企業を中心に受けていたのですが、いろいろ就活サイトを調べるとBtoBですごい事業規模の会社があると知り、すべて食品関連のBtoBとBtoCのメーカーを受けました。お菓子、加工食品と何でも受けたのですが、「業界2位の会社」しか受けませんでした。私は「追いかけられるより追いかけたい」と常々思っているので、1位が圧倒的に強い業界では、2位のほうが面白いかなと。
ただ、油脂業界はほぼ全てのメーカーを受験しました。不二製油をはじめ十数社。油脂メーカーに入ったら、いろんな食品に関われるのではないか考えたのも理由です。
──お菓子やパンより、いろんなものに関われるほうが面白い?
はい。すごく飽きっぽい性格なので、仮に営業だとして、同じものをずっと売り続けるのは疲れてしまうかなと(笑)。同じ会社で長く働こうと考えたら、いろいろなものを扱う会社が楽しそうだと思い、それを就活の軸にして、様々な製品に使用される油脂と砂糖のメーカーを中心に受けました。
──全部で何社受けたのですか。
エントリーシート(ES)は50社くらい出しました。私の算段では、ESを出した50社で4回面接があるとして、半分ずつ消えて2~3社残るだろうと。ところが、3次面接くらいまで40社くらいほぼ残って……、最終面接でどんどん落とされましたけど。スケジュールが大変で、1日に4社面接という日もありました。「自分、すごい頑張ってたな。どこもあきらめなかったんだ」と思います。根性でやりきりました。不二製油の内定が出た時点で就活を終えました。内定をもらったのは計3社です。
──不二製油には、どんな社員が多いのでしょう。
気軽に意見が言い合える、いい意味でさっぱりした性格の人が多いですね。良好な人間関係を築けるので、すごく仕事がやりやすいです。面倒見がいい先輩が多く、何か困ったときには「困りました」と正直に言えます。弊社は一取引先様に担当は原則ひとりです。短期間に仕事が集中したり悩んだりすることも多々あるので、先輩たちが気にかけてくれるからこそ安心して取り組めます。
上下関係にうるさい社風ではなく、伝えたいことはきちんと伝えられます。たとえば、事業部長に対して私が意見を伝えると、「そういう意見もあるね。外食の課は皆もそう考えてるの?」と否定することなく、話を聞いてもらえます。その場で意見が異なったとしても、お互い「言いたいことは分かった」という感じです。
■加藤さんの就活
──就活について教えてください。まずは、なぜ東京海洋大学に?
きっかけは「この大学に行ったらマグロがさばけるようになるらしい」と聞いて、興味を持ち受験しました。大きい魚がさばけたら面白いかなと思ったんです(笑)。食べることがすごく好きで、絶対に食に関わる仕事がしたいと思い、海洋科学部の食品生産科学科に進学しました。大学では冷凍技術を研究している教授、油脂のことだけを研究している教授たちがいて、食品をパーツに分けて研究していました。私は学部卒ですが、研究室を選ぶときは「どうしたら太らないんだろう。太るきっかけはカロリーが高い油だな。油の研究をしたら太らなくなるかな」と思い、油の研究室に行きました。最終的な研究テーマは「トランス脂肪酸は本当に体に悪いのか」です。
──その先の就活は?
就活では食品の会社ばかり受けました。最初はBtoC(一般消費者向けビジネス)の企業を中心に受けていたのですが、いろいろ就活サイトを調べるとBtoBですごい事業規模の会社があると知り、すべて食品関連のBtoBとBtoCのメーカーを受けました。お菓子、加工食品と何でも受けたのですが、「業界2位の会社」しか受けませんでした。私は「追いかけられるより追いかけたい」と常々思っているので、1位が圧倒的に強い業界では、2位のほうが面白いかなと。
ただ、油脂業界はほぼ全てのメーカーを受験しました。不二製油をはじめ十数社。油脂メーカーに入ったら、いろんな食品に関われるのではないか考えたのも理由です。
──お菓子やパンより、いろんなものに関われるほうが面白い?
はい。すごく飽きっぽい性格なので、仮に営業だとして、同じものをずっと売り続けるのは疲れてしまうかなと(笑)。同じ会社で長く働こうと考えたら、いろいろなものを扱う会社が楽しそうだと思い、それを就活の軸にして、様々な製品に使用される油脂と砂糖のメーカーを中心に受けました。
──全部で何社受けたのですか。
エントリーシート(ES)は50社くらい出しました。私の算段では、ESを出した50社で4回面接があるとして、半分ずつ消えて2~3社残るだろうと。ところが、3次面接くらいまで40社くらいほぼ残って……、最終面接でどんどん落とされましたけど。スケジュールが大変で、1日に4社面接という日もありました。「自分、すごい頑張ってたな。どこもあきらめなかったんだ」と思います。根性でやりきりました。不二製油の内定が出た時点で就活を終えました。内定をもらったのは計3社です。
面接ではずっと「好きな食べ物」の話
■面接
──不二製油にした決め手は。
面接がすごく楽しかったことです。それこそ、「好きな食べ物は何?」と聞かれて、「チョコレートとアイスです」といった話をしながら、4回の面接で一度も志望理由を聞かれませんでした。せっかく一生懸命、ESを読み返してきたのに(笑)。
──最終面接も?
最後も食べ物の話でした。役員を含む計4~5人を前に20分程度の面接でした。当時は「好きな食べ物」を書く欄があって、「甘いものと、いぶりがっこ」って書いたんです。そうしたら「なんでいぶりがっこを好きになったか」みたいな話をずっとして終わってしまいました。どこを見られていたのか今でも分かりません。同期も「志望理由聞かれなかったね」と言っていました。
──食べ物好きな社員が多いのでしょうね。
多いですね。私は幸せなことに嫌いな食べ物がないんです。苦手だったパクチーも克服しました。甘いものは全般的に好きなので、弊社でチョコレートを販売しているのは幸せです。
──企業選びの中にSDGsの視点はありましたか。
2016年当時は、各社のCSR活動については比較できましたが、SDGsについては検索してもまだ出ていなかったと思います。不二製油の説明会でもSDGsというワードは使っていませんでしたが、パーム油とカカオ、大豆について「我々はこんなふうに調達していきます」という話はしていました。「環境に良いことをしている」と堂々と言えるのはすごいなと思いました。
■仕事以外で
──仕事以外でSDGsを意識することは?
小さなことですが、食べ残しをしないことですね。食品ロスを減らすのは一番身近にできるSDGsです。水を無駄に出し続けないとか、身近なことから取り組んでいます。
──学生が社会課題を「自分ごと」としてとらえるにはどうしたらいいでしょうか。
今の学生はSNSを上手に使って情報収集しているので、「大豆は環境にどれだけやさしいんだろう」「いつも食べてるものは、どこから来ているのか」と考えるだけでもSDGsにつながります。私はパンも大好きなのですが、小麦を輸入するのにどれだけの燃料が使われ二酸化炭素が出ているか、すぐ調べられます。「米はどうかな?」と、自分が食べているものがどうやってできているのかを考えるのもSDGsです。弊社に興味を持ってくれる人は「食」に興味がある人だと思うので、それが企業研究にもなります。
(写真・大嶋千尋)
──不二製油にした決め手は。
面接がすごく楽しかったことです。それこそ、「好きな食べ物は何?」と聞かれて、「チョコレートとアイスです」といった話をしながら、4回の面接で一度も志望理由を聞かれませんでした。せっかく一生懸命、ESを読み返してきたのに(笑)。
──最終面接も?
最後も食べ物の話でした。役員を含む計4~5人を前に20分程度の面接でした。当時は「好きな食べ物」を書く欄があって、「甘いものと、いぶりがっこ」って書いたんです。そうしたら「なんでいぶりがっこを好きになったか」みたいな話をずっとして終わってしまいました。どこを見られていたのか今でも分かりません。同期も「志望理由聞かれなかったね」と言っていました。
──食べ物好きな社員が多いのでしょうね。
多いですね。私は幸せなことに嫌いな食べ物がないんです。苦手だったパクチーも克服しました。甘いものは全般的に好きなので、弊社でチョコレートを販売しているのは幸せです。
──企業選びの中にSDGsの視点はありましたか。
2016年当時は、各社のCSR活動については比較できましたが、SDGsについては検索してもまだ出ていなかったと思います。不二製油の説明会でもSDGsというワードは使っていませんでしたが、パーム油とカカオ、大豆について「我々はこんなふうに調達していきます」という話はしていました。「環境に良いことをしている」と堂々と言えるのはすごいなと思いました。
■仕事以外で
──仕事以外でSDGsを意識することは?
小さなことですが、食べ残しをしないことですね。食品ロスを減らすのは一番身近にできるSDGsです。水を無駄に出し続けないとか、身近なことから取り組んでいます。
──学生が社会課題を「自分ごと」としてとらえるにはどうしたらいいでしょうか。
今の学生はSNSを上手に使って情報収集しているので、「大豆は環境にどれだけやさしいんだろう」「いつも食べてるものは、どこから来ているのか」と考えるだけでもSDGsにつながります。私はパンも大好きなのですが、小麦を輸入するのにどれだけの燃料が使われ二酸化炭素が出ているか、すぐ調べられます。「米はどうかな?」と、自分が食べているものがどうやってできているのかを考えるのもSDGsです。弊社に興味を持ってくれる人は「食」に興味がある人だと思うので、それが企業研究にもなります。
(写真・大嶋千尋)
SDGsでメッセージ!
SDGsは遠くの話ではなく、小さなことでもいいから、自分の身近にあるものとして感じてほしいと思います。自分もそうだったのでよく分かるのですが、就活では「大きいこと」を言いたくなります。でも、それよりも手元にある食品はどうやってできているのかなという興味からSDGsについて詳しく知っていってほしいですね。弊社はSDGsを進めていかないと成り立たないので、どの部署でも確実に関われます。興味のある人はぜひ受けてみてください。
不二製油株式会社
【食品素材メーカー】
不二製油株式会社は植物性食品素材を製造、販売する不二製油グループの日本エリア統括会社です。植物性食品素材は皆さまの身近な食品の原料であり、またおいしさを付与する機能を持っています。私たち不二製油株式会社は、これら植物性食品素材で「驚きのおいしさ」を発揮する製品開発を行い、食品市場や社会に貢献することを使命としており、それは1950年の創業からのゆるぎない思いでもあります。
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※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
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