(会社は秋葉原の古いビル5階にあります)
たとえば、「ささやかながら、ちょっとジャック」というニックネームをもっている男性社員がいます。
彼は、夢探しの冒険にでる海賊船の船長になりたい、と考えました。海賊船の船長、で頭に浮かんだのが、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」にでてくる海賊船船長、ジャック・スパロウでした。
それならジャックでいいんじゃない? ところが、後藤社長からダメだしです。
「まだジャックになっていないんだよね」
海賊船の船長になってない、ということなのです。
ちょっとだけジャック、ちょこっとだけジャック……。そして、ついたのが「ささやかながら、ちょっとジャック」でした。
もちろん長いので、ふだんは、ジャック、ジャック、と呼ばれています。早く余分な修飾語をとっぱらった「ジャック」になりたい、それが彼の夢です。
「セバスチャンさくら」というニックネームをもつ社員。彼は、いろいろなアニメにでてくる執事「セバスチャン」のように何でもこなすのが夢で、桜の季節の入社だから、というのが名の由来です。
ニックネームで呼び合うと、お互いのコミュニケーションが抜群になってきます。お互いに夢を応援しあおう、というムードがうまれます。
ニックネームは改名できます。毎年7月7日の会社設立の日に、改名したい人はプレゼンし、出席社員の過半数の賛成があればオッケーです。
名刺には、それぞれの中長期的な夢が書かれています。「ジャック」の名刺には「未来に残るビジネスを作る」、「セバスチャン」の名刺には「居酒屋〝さく〟の若旦那」とあります。