大企業ではほとんどの場合、何年かに一度、社長が代わります。なので、社長がどんな人物かを知ったところで、就職活動には関係ありません。
さらに、大企業に就職した場合、入社して社長と話ができるなんて、若いうちは入社式ぐらいです。新入社員と社長の距離は、とーーーーーーーおいのです。
ところが、中小企業は、ちがいます。
多くの場合、社長は何十年と代わりません。そもそも、会社をつくったのが社長その人、かもしれません。さらに、入社したら社長としょっちゅう顔を合わせることになります。
ということは、社長がどんな人物か、それは新入社員にとってきわめて重要なことなのです。新入社員と社長の距離は、ちかい、きわめて近いのです。
就職先として中小企業をえらぶときは、社長の人間力を見定めてからにしましょう。
学生であるみなさんには、社長という人間を見極める権利があるのです。
社長の人間力を見極めるポイント、それは、自身の大失敗、挫折について惜しみなく話をする度量があるかないか、です。これは、何人もの中小企業経営者に、じっくり話を聞いてきた私が出した結論です。
東京は池袋に、「コーウェル」という会社があります。日本中の照明をLEDにすることで、地球にやさしい社会づくりを目指している会社です。
みなさん、LEDって知ってますね? さすがです。
電気代が安くすみ、寿命も長いLED。あえて欠点をいうのなら、ふつうの白熱電球より高価だ、ということでしょうか。
たとえば、明るく照らされる商店街、そこにある照明を、白熱電球からLEDに変えるとすると、たくさんのLEDが必要になります。お金がかかりますので、導入に尻込みするかもしれません。
そこで、この会社は、LEDのレンタル、という手法をあみだしました。これなら、かなり安上がりですむ、というわけです。
現在、コーウェルのレンタルをつかっている店は2万店舗をこえています。提携会社とあわせると4万店舗ちかくにのぼっています。
この会社は2009年に設立され、社員は100人です。起業したのは現社長の宮本健治さん(46)です。