さて、いま政界の指示を受けて経済界が動こうとしていることに、女性が輝く社会づくり、があります。
でも、わたしは違和感をおぼえています。なぜなら、中小企業の世界では、すでに女性は輝いているからです。女性社長はごまんといますし、会社の中核としてがんばっている女性も、たくさんいます。
たしかに大企業をみわたすと、女性社長はほとんどいません。役員もあまりみかけません。こっちはおおいに問題あり、変えていかなければならないと思います。
さて、みなさんは、「イーオン」という会社の名前を聞いたことがあるでしょう。全国およそ250カ所で英会話教室を運営している会社です。
社員はおよそ2300人、年商180億円あまり。どう考えても大企業じゃないの?と思うかもしれませんね。
いいえ、中小企業です。資本金は1千万円、中小企業のど真ん中をいっているのです。
ここは、女性がキラキラと輝いている会社です。
たとえば社員の性別の比率は、7対3です。もちろん、女性が7、男が3です。
部長以上の幹部が17人いますが、そのうち9人が女性です。
全国を32地域にわけ、それぞれ「エリアマネジャー」という統括者を置いていますが、32人中21人が女性です。
いくつかの「本部」にわかれていますが、責任者は6人中4人が女性です。
教材づくり、さまざまなシステムづくりなどのプロジェクトリーダーも、女性です。