教えて!先輩

H.Y.先輩の回答 会社説明会で人事担当者の口癖をメモ!

H.Y.

大手製薬会社 内定

H.Y.先輩

男性

社会科学部

 小学2年時に甲子園出場を志しました。しかし、高校野球部入部時は80人中最も下手。諦めきれず、365日、深夜まで血豆が潰れるまでバットを振り続けました。最終学年ではベンチ入り。甲子園に出場しました。大学時代はボランティアに没頭。3か国の孤児院を訪問しました。「貧困国の子ども達の役に立ちたい」という強い想いと粘り強さを武器に就職活動を行いました。趣味はスノーボード。就活中もゲレンデに行っていました。

  • Q.1 志望業種はどのように絞っていきましたか?

    A.
     とにかく説明会に参加し、「ここ面白そう!」と感じた企業を中心に受けていました。興味のある業界は企業説明会に参加するため、わざわざ合同説明会で聞く必要はないと考え、合同説明会では興味のない業界にしか行きませんでした。もちろん事前にHPを読み、その業界について勉強はしていましたが。そのため、200社近く説明を聞きました。行ってみると人事や説明会に参加している方を見て、だいたいの雰囲気は掴めます。人事はその会社のエリートたちであることが多いので。そこで感じたことをノートに書き留め続けた結果、業界、業種は自然に絞られました。とにかく足を運んでください。最初から「興味がない」なんてもったいないことをしないでください。
  • Q.2 インターンシップに参加しましたか?

    A.
     インターンは夏と秋で合計6社に参加しました。興味のあった企業と採用人数が多いと聞いていた金融業界です。インターンに参加することでエントリーシートの書き方、面接、グループディスカッションの練習を行いました。夏のインターンシップでは10社に申し込んだものの選考を通らず、1社にしか参加することができませんでした。不安ばかりが大きくなり、正直、「インターンなんて受けなければよかった」と思いました。しかし、キリンの面接の際、内定者の方に「面接を録音して聞き返すことで面接も改善できる」と聞き、キリンの面接から録音を始めました。話が長い、趣旨がずれることがある、今のエントリーシートではここの部分について質問されることが多いなど自らの面接を聞き直すことで、自分の欠点や面接時に質問されることを分析し、改善しました。その結果、秋のインターンシップでは面接に自信を持って臨むことができ、16社中9社に合格し、5社のインターンに参加できました。参加した企業は主に新聞社と金融機関。この時期にはまだ製薬会社への就職は考えていませんでした。周囲に就職活動を行っていた同期がいなかったため、インターンに参加することで“就活仲間”を作り、情報を得ました。就職活動は情報戦です。電通などはインターンで得た友人と協力し、志望度の低い人が先に受け、面接の情報を流すなど、仲間と協力し合いながら就職活動を行いました。

     どうしても就活が不安な方は金融業界のインターンに参加し、人事の方に目をかけていただくといいと思います。説明会などでは「インターンは関係ない」と言われますが、優秀な人を放置するはずがないですから。特に金融機関はかなり顕著ですので、本選考前にインターンの担当者から接触されることもあります。
  • Q.3 OB・OG訪問はしましたか?

    A.
     しました。OBやOGを探すには学校のキャリアセンターに行ったり、説明会でお願いしたり、高校の先輩を頼ったり……方法は様々でした。今ではFacebookでも可能みたいです。

     気を付けた方がいいことはエントリーシートを持っていくこと。思ったより聞くことができない!という時にお願いすると意外と見て貰えます。あとは聞きそびれたことがあると後悔するので、迷ったら質問することです。
  • Q.4 会社説明会に参加する際にやっていたことを教えてください。

    A.
     ノート2ページを4分割し、説明自体のメモ、人事の方の名前と雰囲気、口癖、自分の感想を書いていました。意外と口癖はエントリーシートで使いますし、面接でのネタになります。これ、かなり大事です!
  • Q.5 自己分析にはどう取り組みましたか?

    A.
     ひたすら経験したことを書き、どの部分が人の心に響くのか考えました。1度書いておくことで面接の引き出しにもなります。東京海上日動(マリン)の面接は幼少期のことからかなり深く掘られ、多少のフィードバックもあるので参考になります。
     また、自分のことをあまり知らない社会人の方と相談するとより深い部分まで考えるきっかけになります。正直、私はこれをしなければどこにも受からなかったかと……。学生と社会人の視点は全く違うので、かなり参考になります。
  • Q.6 ESを書く際に気をつけたことは何ですか?

    A.
     1文目にインパクトを残す事。何万枚ものエントリーシートが提出される企業もあります。その中でいかに注目されるか。1文目はかなり大切です。本も作文も書き出しがつまらないと読む気になりませんよね? それと同じです。可能な限りインパクトの残る言葉を使い、的確に自らの感情を表現することで相手を引き込みましょう。「なにをしたか」よりも「なぜ」「どうして」という感情の部分をより盛り込むことをお勧めします。
  • Q.7 面接について事前の準備や工夫、こんな想定外の質問をされたといったことはありますか?

    A.
     どこの部分が質問されるかを、友人とエントリーシートを交換して考えました。そして他社で質問された部分を参考にすること。私は面接を録音し、電車で付箋に書き込んでおくことで基本的な質問は予測できました。付箋には面接官の表情も書いていました。

     また、想定外の質問としては「なにか面白い話をして」「今まで恋愛したことある? 最も印象に残った恋愛は?」「斎藤佑樹や石川遼はなぜ活躍できなくなったと思う?」など面接でそんなこと聞く必要があるのかという質問が多かったです。面白い話は用意していましたが、他の話は素直に答えました。素直に答えて落ちたら仕方ないという割り切りも必要だと思います。
  • Q.8 グループディスカッション対策はしましたか?

    A.
     グループディスカッションはインターン選考で練習しました。自己紹介で周囲のハートを掴むことが必須です。「この人は信頼できる」と思わせるエピソードを用意しましょう。また、私はグループディスカッション時には付箋を重宝しました。グループディスカッションの冒頭は自らの考えをまとめ、発表する形が定番ですが、付箋に出た意見を書いていくと発表の時間が削れ、この意見とこの意見をくっつけたいという時や似たような意見の分類時も時間を削減できます。時間のないグループディスカッションでは大きな武器になりました。また、グループディスカッションでは最後に結論に至るまでの経緯を発表することが多いのですが、目の前の付箋が話の展開を表しているので、とても容易でした。様々なグループディスカッションを受けましたが、この方法を行う人には出会いませんでした。人事の方にも「初めて見た」と言われる場合がほとんどで、グループディスカッションで落ちることはありませんでした。
  • Q.9 SPI(などの適性検査)対策はしましたか?

    A.
     もともと理系科目が得意で、TOEICの勉強もしていたため、ほとんどしていません。TOEICの勉強を多少復習し、SPIの対策本を1周しただけです。「史上最強のSPI超実践問題集」を使いました。ただ、苦手科目がある方や商社、海運を受ける方はその企業の前にかなり練習を積んだ方がいいと思います。テストセンターで受験するものの最後の英文などは数パターンしかなく、同じ問題が出題されることが多いからです。私もいくつか答えを覚えていました。

     新聞社・テレビ局を受けていたため、時事問題についてはかなり勉強しました。新聞ダイジェスト、朝日新聞社の朝日キーワード、毎日新聞社のニュース検定の参考書、スクラップしてきた新聞記事をひたすら暗記しました。その結果、テレビ局では筆記で落ちることはありませんでした。新聞社ではほとんど筆記で落ちましたが。
  • Q.10 SNS(フェイスブック、ツイッターなど)を就活に活用しましたか?

    A.
     していません。むしろ封印しました。あまり使うのが得意ではないので、失礼な対応をしてしまうかと思ったためです。
  • Q.11 親との関係で何か後輩にアドバイスがあれば教えてください。

    A.
     必ずお金が足りない時がやってくるので、しっかり機嫌をとること。
  • Q.12 就活にあたっての友達との関係について、思いつくエピソードがあれば教えてください。

    A.
     友人と協力し、面接の情報交換をしていました。質問が被ることは多かったです。マニュアルかなにかあるのかも……。就活は情報戦なので友人は大切です。また、時間があるとストレス発散に集まってお酒を飲んで愚痴をこぼしていました。基本的に騒がしい仲間が多いため、気分を切り替えるにはとてもよかったです。
  • Q.13 就活全般を振り返って、やっておいて役に立ったことがあれば教えてください。

    A.
     英語! 苦手だったので。あまり必要とされることはありませんでしたが、いくつかの企業は勉強の成果が出て通過することができました。ただ、TOEICの点数があまり良くはなかったので、もっとやっておけばよかったなと思いました。

     面接の録音もかなり勉強になりました。この発言はもったいなかったなと反省することで次回に繋がりました。また、逆質問用に面接前には朝日新聞デジタルでその企業に関することを調べていました。面接官に質問すると「よく調べているね」と褒められることが多かったです。
  • Q.14 内定した会社の決め手は何でしたか?

    A.
     最終面接で「なにか面白い話をしてください」と言われ、「高校時代、父母の会に私のファンクラブがありました」という話に大爆笑が起きました。面接であそこまで笑われた企業は1つだけだったので印象に残ったと同時に面接官が素直に自分の感情を表現してくださったことが嬉しかったです。

     また、文系の私が「薬」という全く違う分野について学ぶことができるという点も好奇心をくすぐる点でした。
  • Q.15 就活の落とし穴はこれ!

    A.
     上の話と正反対ですが、面接で笑いもとれて、「一緒に働こう」と言われたにも関わらず、落ちた面接がありまして……。面接慣れし、自らをアピールできなかったのかなと思います。内定先の方にお伺いしたところ「真面目過ぎたから少し真面目なイメージを崩してみたくなった」と言われたので、真面目に自らをアピールしつつ面接官の要求には柔軟に対応することが大切だと思います。
  • Q.16 H.Y.先輩の基本情報

    A.
    ・志望職種:新聞・テレビ・製薬
    ・説明会に行った企業数:200社弱
    ・エントリーした企業数:200社強
    ・エントリーシートを提出した企業数:100枚程度
    ・面接を受けた企業数:60社程度
    ・内定(内々定)した企業数:5社
  • 付箋はとにかく使いました。付箋。とにかく付箋を使いました。家もノートも手帳も付箋だらけでした。「業界地図」を通読し、気になったところや調べるポイントをどんどん付箋に書いて貼っていくこともしました。

  • 「手帳を見せてください」と言われる企業もあるので、見せられる「第2手帳」も必須アイテムだと思います。私は黄色の手帳を第1手帳、黒を第2手帳として使っていました。黄色の方はロフトで見つけたお気に入りで、黒はあくまで提出用の就活用手帳と使い分けていました。

  • バンド「マキシマム ザ ホルモン」が好きなのでひたすら聞いていました。面接前には気合が入りました。写真のCDはレンタル禁止で購入しなければ手に入りません!