教えて!先輩

N.D.先輩の回答 会社説明会では、最前列に座る

N.D.

大手製薬会社 内定

N.D.先輩

男性

 東京出身。研究室では覚醒剤依存について研究しています。学部生のときには、アメフトチームでトレーナーとして従事。就活では主に、研究とアメフトの2本柱で話を構成していました。就活を始める前から医療に関心があったため、医療業界を中心に就活を行い、無事、製薬会社に内定しました。趣味は美術鑑賞とスポーツ観戦。特技はテーピング。インドアとアウトドア要素を兼ね備えたハイブリッド型です。

  • Q.1 志望業種はどのように絞っていきましたか?

    A.
     もともと志望業種が絞られていた半面、「絞りすぎていないか」と不安になった時期がありました。また、無限に広がる可能性の中で、1つの業界・業種に絞ることがもったいないと思ったので、選択肢を増やす作業を行いました。そのとき「好きなことを仕事にしたい」「好きな物に囲まれて仕事がしたい」と思い、ブライダル企業と建設機械メーカーも受けることにしました。ただESの執筆にも限界があるので、ブライダル業界は2社だけエントリー、建設機械メーカーに至ってはエントリーする余裕はありませんでした。
  • Q.2 インターンシップに参加しましたか?

    A.
     インターンシップは、2社だけ選考を受けました。しかし、1社は書類選考落ち、もう1社は面接落ちという散々な結果で、結局インターンシップには参加できませんでした。このとき初めて、就活の厳しさを痛感しました。同時に、「このままではいけない」という危機感を持つことができたので、秋はESや面接の対策を必死に行いました。もしインターンの選考を受けていなかったら、きっとここまで準備はしてこなかったと思います。
  • Q.3 OB・OG訪問はしましたか?

    A.
     OB・OG訪問は、意図的にしませんでした。業界や企業に対する質問は、説明会で積極的に尋ねるようにしていたので、とりたててOB・OG訪問をする必要性を感じなかったためです。OB・OG訪問をした方が良いのではないかと悩んだ時期はありましたが、その時間はESやSPIの対策など、他に準備しなければいけないことにあてることにしました。
  • Q.4 会社説明会に参加する際に気をつけていたことはありますか?

    A.
     会社説明会では、最前列に座ることを目標にしていました。疲れのあまり、ついつい居眠りをしてしまわぬよう、緊張感を持ちたかったからです。最前列という一番目につく席に座ると、身が引き締まる思いがあって、最後まで真剣に話を聞くことができました。また一方で、必ず質問をするように意識していました。真剣に話を聞いていたからこそ湧いてくる疑問を、企業の人にぶつけることで理解が一層深まり、その後のESや面接の役に立ちました。ただ、質問が思い浮かばなかった場合は、むやみに質問するのではなく、他の学生の質疑応答に耳を傾けていました。
  • Q.5 自己分析にはどう取り組みましたか?

    A.
     物事を考えることが好きで、普段から自分のことや将来像を考えていたため、就活のために自己分析を行ったことは正直ありません。「なぜ製薬業界を志望するのか」「なぜ人の心の健康に貢献したいのか」「なぜ大学院に進学したのか」など、自分の夢や行動の理由をとことん突き詰めて考えていくと、自ずと自己分析が進むように思います。
  • Q.6 ESを書く際に気をつけたこと、工夫したことはありますか?

    A.
     業界によっては、WEB上でESを書くところがあります。手書きと違って、スピーディーに原稿を作成できるので、非常に楽なのですが、変換ミスをしやすいので注意が必要です。趣味の美術鑑賞を、「美術館賞」と誤変換したまま提出してしまい、面接で誤りを指摘されたことがあります。また、手軽に書けるからといって執筆を先延ばしにしていると、あっという間に締め切り間際になってしまうので油断は禁物です。
  • Q.7 面接について、気をつけていたことはありますか?

    A.
     「理系の院生」というと、どうしても無機質なイメージがあるようで、こちらは普通に話しているつもりでも「人間味に欠ける」「理路整然と話し過ぎ」と評価されることがありました。だからこそ、真面目に答えながらも、時にはユーモアを交えた答えをするようにしていました。「いま一押しのスマホのアプリを教えて」と聞かれたときは、そのときハマっていた「たまごっち」をプレゼンしました。研究内容などを話していたこれまでのお堅いイメージから打って変わって、フランクな話をしたことで、面接官に私の多様な面をアピールできたように感じました。ちなみに、たまごっちをプレゼンした面接は無事通りました。
  • Q.8 グループディスカッション対策はしましたか?

    A.
     研究室で議論する機会が多いので、グループディスカッションのために準備をすることは特にしなかったです。ただ普段から新聞を読んでいたので、自分の意見を述べるときに、その意見の支えとなる記事を引用することで、説得力のある発言ができました。
  • Q.9 SPI(などの適性検査)対策はしましたか?

    A.
     SPIの問題集を1冊買って、苦手な分野だけを勉強しました。特に、非言語は解き方が分かっていたとしても、より早く解答できるように、別解を参照していました。対策するまでは不安なSPIでしたが、型にはまった問題が多いからこそ、逆に一度対策してしまえば不安はありませんでした。
  • Q.10 就活にあたっての友達との関係について

    A.
     就活中に、他大学の学生と仲良くなることがありました。最初はどの友達とも、同じ業界を目指す者として情報交換やESの見せ合いなどをしていました。しかし、選考が本格的に始まり、うまく物事が進まなくなってきたとき、愚痴や悩みを打ち明けられたのは他大学の友人でした。やはり同じ学校の友人には、恥ずかしさがあって、なかなかネガティブなことを言えなかったので、他大学の友人の存在はとても有り難かったです。
  • Q.11 就活全般を振り返って、やっておいて役に立ったことはありますか?

    A.
     志望業界を絞り過ぎなかったことが、大変役に立ちました。合計で4業界を受験しました。業界によって選考開始の時期が少し違うので、本命の業界の選考が始まるまでに、何回かグループディスカッションや面接を別の業界で受けることができました。就活講座で準備はしていたものの、いざ本番となると緊張して、思うように受け答えすることが最初はできませんでした。しかし、本命の業界の選考が始まる頃には、面接に慣れてきたときだったので、万全の態勢で臨むことができました。
  • Q.12 内定した会社の決め手はこれだった!

    A.
     「人の心の健康に貢献したい」という私の思いと、内定先企業の経営方針が一致していたことが最大の決め手でした。また、様々な製薬会社の説明会に参加してきましたが、直感的に自分が働いているイメージを鮮明に思い描けたのが、内定先でした。製薬会社のMRというと体育会系の人ばかりが集まるイメージがありますが、内定先の同期には文字通り十人十色の個性があって、雰囲気がとても良く、大変満足しています。
  • Q.13 就活の落とし穴はこれ!

    A.
     「面接は会話のキャッチボールだ」と、よく言われています。しかし、面接に慣れ過ぎた私は、ある企業の最終面接でただの日常会話をしてしまったことがあります。最終面接であるのに緊張感などまるでなく、居酒屋で仲良くなった人と会話するかのような面接をしてしまいました。もちろん結果は落選。面接は会話のキャッチボールです。しかし、あくまで「面接官と学生」という枠組みの中でキャッチボールをしなくてはなりません。面接に慣れると、「何を話しても通る」という錯覚に陥りやすいと思いますが、そういうときこそ初心を忘れてはいけないと感じました。
  • Q.14 N.D.先輩の就活基本情報

    A.
    ・志望職種:MR・ウェディングプランナー・デザイナー
    ・説明会に行った企業数:合同説明会3回,個別説明会20社程度
    ・エントリーした企業数:60社程度
    ・エントリーシートを提出した企業数:20社
    ・面接を受けた企業数:15社
    ・内定(内々定)した企業数:1社
  • インターネットでは掴み取れない「医療業界の今」を把握するために、医療の専門雑誌や近年の研究論文を読んでいました。そのおかげで、「よく勉強しているね」と面接官に感心されたこともありました。

  • 予定が立て込んだ4月は、A4サイズのカレンダーを印刷して予定を書き込んでいました。大きなカレンダーに書き込むことで、過密なスケジュールを俯瞰的に把握することができました。

  • 内定先のエントリーシートです。今思うと、ここから全てが始まりました。是非、1つ1つ魂を込めたESを書いてください。あなたの熱い思いは、紙を通してでも、きっと伝わります。