
(前編はこちら)
■求める人物像
──求める人物像を教えてください。
佐原 「明るく礼儀正しい人」です。接客業なので第一印象が大事です。お客様に不快な思いをさせない、相談したいと思わせる印象をすでに持っている人に来てもらいたい。職員同士も相談し助け合うシーンが多く、1人で完結する仕事はほとんどありません。連携のとれる人、誰とでも分け隔てなく接することができる人でないと気持ち良く仕事ができません。明るく社交性のある人を求めています。
桜井 第一印象はいま一つでも、話しているうちにどんどん良くなる人もいます。面接では自分にウソをついても仕方ありません。ありのままの姿をさらけ出してマッチするかどうかですね。
──ほかに求めるものは?
佐原 自分本位ではなく、「誰かの役に立ちたい」「誰かの笑顔が見たい」という人に入ってきてもらいたい。「自分が自分が」という人が結果を残す業界もあると思いますが、うちはそうではありません。入ってもギャップを感じてしまうと思います(笑)。「業績ありき」の業務ではないので、そういう人が間違って入ってしまうと、「自分はこんなに一生懸命やっていて、あの人は全然やってないのに……」という考えになってしまいます。
──とはいえ業績も大事で、新しいビジネスモデルにもチャレンジしていますね。イノベーティブな人は求めていますか。
桜井 新しい発想は求めています。ただ、根底にある考えが揺るがない人が望ましいし、発想力や企画力はその先に行く手段という気がします。もちろん、発想力や企画力がある人は大歓迎ですが、個人主義に走るような人は相いれません。
■資格
──金融機関ではさまざまな資格が必要とか。お二人はいくつ持っていますか。
佐原 銀行業務検定など小さいものを含めれば10くらいです。
桜井 私も同じくらいです。お客様と接する中で、財務を知らないと会話もできませんし安心してもらえません。逆に「勉強しないと」という気になります。職員には「勉強したほうがいいよ」と言いますが、強制はしません。一人ひとりが仕事をしていく中で「勉強しなきゃ」と思うようです。
──すると、大学の成績はともかく、勉強嫌いな人は向かない?
佐原 極端に勉強が苦手な人は難しいかもしれません。
桜井 ただ大学受験をクリアしていますからね。そもそも勉強が苦手だと、この業界は目指さないかもしれません。
■働き方改革
──コロナ禍で働き方が変わったと思います。
桜井 8月まで2班態勢で1日おきに在宅・出勤を繰り返していましたが、9月から通常に戻りました。ただ、働き方は柔軟にしました。通常の就業時間は8時半から17時までですが、早く来て仕事して早く帰るとか、できる人には在宅勤務を認めています。
コロナ禍では2班態勢でしか出社できず、今までほかの人に甘えていた仕事も自分で全部やらなければいけなくなりました。その結果、職員一人ひとりの能力が劇的にアップしました。通常の1班体勢に戻ったら、「あれ、意外に仕事ってすぐに終わるよね」という状態になりました。
──営業の仕事は?
桜井 店舗には資金繰りに困った方、売り上げが9割減、ゼロという方が駆け込んでいらっしゃる状態だったので、店舗にいないと対応できませんでした。外に出て営業するより店舗での対応に追われていました。
──東京都選定の「TOKYO働き方改革宣言企業」に選ばれていますね。
桜井 「笑顔あふれる、やさしく、たくましい金庫」にしようという宣言が選定されました。ダイバーシティーの観点での取り組み、育児中の職員の働き方、時間外労働、年次有給休暇を改善しようと取り組んできました。
佐原 2018年の全職員の時間外労働は月に16時間くらい、一般職員だと月10時間弱です。繁忙時期によっても変わってきますが、基本的には17時台には全員帰る感じです。