
■面接
──2021年卒採用では対面の面接をしましたか。
佐原 面接は3次まであって、1次だけ1対1のWEB面接にしました。人物重視の採用なので、やはり直接会いたいということで、2次は対面で1対1の個人面接、最終は対面の集団面接で学生3~4人対役員クラス4~5人です。時間は2次も3次も20分くらいでした。
──すべてWEB面接にするか最後は対面にするか、多くの会社が迷ったようです。
桜井 ほぼ全員が「対面で判断してしかるべき」という考えでした。お客様と会ってコミュニケーションをとりながら進めるのが我々の仕事なので、画面越しのやりとりでは伝わりづらい部分があります。信用金庫の標語ではありませんが、お客様だけでなく職員に対しても「face to face」で接するのが当たり前ですから。
──WEB面接で苦労した点は?
桜井 これまでなら会社説明会や学内説明会で城南信金について知ってもらい、共感や理解をしたうえで応募してもらう流れでした。しかし今回は、コロナ禍で学生の理解が不足したままWEB面接が始まったため、「城南信金はこういうところですよ」という話をしながら進みました。面接なのか説明会なのか分からないようなところがあり、30分では時間が全然足りませんでした。
──説明会はどうしたのですか。
佐原 今までは3月下旬に本店で200人規模の説明会や、学内セミナーをしていましたが、今年は全くできませんでした。新たに説明動画をつくったり、もともとホームページ(HP)にある活動紹介の動画なども交えたりして、You Tube上で限定公開しました。
──WEB面接に良い点はありますか。
桜井 どこでも面接ができることですね。会社に行かなくてもいいのは大きなメリットです。私も自宅から面接をしました。
デメリットは、言葉は同じでも発する情熱や思いが伝わりづらいことです。初めてのWEB面接だったので、何回もやれば経験でカバーできるのかもしれませんが。
──対面面接での安全策は?
佐原 面接室は1対1なので「密」ではないのですが、3メートルくらい離れてソーシャルディスタンスを意識しました。アクリル板を立て消毒なども徹底しました。マスクを外す時間は極力短くして、学生は面接直前までマスク着用、面接時だけはマスクを外してもらい、笑顔も見せてもらいました。
桜井 意外に困ったのはアクリル板1枚あるだけで声が届かないことです。WEB面接よりやりづらかったですね。
──面接で気をつけていることはありますか。
桜井 私は面接というスタンスではなく、世間話というか普段の会話のような雰囲気づくりを心がけています。型どおりに「志望動機は?」と聞けば、覚えてきたことをそのまま話す流れになってしまいます。たとえば「今日はどうだった? 暑かったんじゃない?」という会話から入って、学生の素の部分を引き出し、うちに向いているか向いていないかを判断しています。
■気になるニュース
──面接で「気になるニュース」を聞きますか。
桜井 けっこう聞きます。ズバリ、何に興味を持っているかを知りたいですね。時事問題やニュース、最近身の回りで起こったことなどを聞くようにしています。経済の詳しい話でなくてもいいので、気になっていることを聞くと、性格やいろいろな面が見えてきます。くだらない答えでもいいんです。物事に対してどう思うかを自分の言葉で一生懸命伝えてほしいと思います。
──実際の営業の仕事だと、顧客に寄り添うために何が必要ですか。
佐原 人柄も必要ですが、どれだけお客様に興味を持てるかが大事です。興味を持てば、いろいろなアンテナが立ったり、自分で考えたりもします。
桜井 たとえば、営業先の玄関に絵が飾ってあったり、小さい靴が何足も並んでいたりすると、それだけでも話すきっかけになります。浅く広い知識が必要かもしれません。お子さんの話をすると盛り上がりますし、そこに気づけない人は難しいかもしれませんね。