
■WEB説明会
――2021年卒採用はいかがでしたか。
通年採用を取り入れたので、実はまだ続いています。9月にエントリーを受け付け、10月以降に選考する「秋採用」です。いい人がいれば採用したいという考えです。
2021年卒採用は結果的に、非常に充実した採用活動になりました。新型コロナウイルスは予想外でしたが、もともとWEB選考に切り替える方針でしたので、比較的スムーズでした。業界説明会は「会社で働くこと」「こんな業界です」といった内容を伝えるために夏から秋に対面形式で開き、自社説明会は録画映像をマイページに掲載して誰でもいつでもオンデマンドで見られるようにしました。TOTOの概要やモノづくりへのこだわりなど2~3分のチャプターに分けて、通しで見ても10~20分。電車の中や寝る前でも見られます。コロナ以前から、体育会系に所属する学生には大会があったり、地方から東京などの説明会会場に来られなかったりする学生へのアプローチが課題だったので。
──短時間動画への学生の反応は?
内定者からは「社員に会えず困っていたが、WEB説明会で概要をつかめてよかった」と聞いています。例年の説明会参加数より多いビューがあったので、情報を必要とする学生にアプローチできたかなと。
■エントリー数
――面接はどうしましたか。
WEB面接は前年から試験的に始め、2021年卒採用では遠方の人を対象に実施しようとしていたのですが、結局すべてWEB面接に切り替えました。
──一度も会わずに内定を出したのですか。
はい。賛否両論あると思います。実はまだ、我々も内定者に実際に会えていません(笑)。ただ、春採用・夏採用を問わず、例年と同等かそれ以上のポテンシャルや魅力がある人、多様な人材が来てくれました。
──受けやすくなったから?
エントリー数が増え、出身地も多様になりました。大学数が多い分、首都圏、関西圏の学生が多いのは変わりませんが、地方在住の内定者も増えています。体育会系で4年生の春まで一生懸命頑張っていた人、就活を体験していろいろ考えたうえで弊社を選んでくれた人もいます。学生に聞くと、自宅で気軽に選考を受けられてハードルが低かったと。
TOTOが第1志望という人もいますが、「少し興味があるからエントリーはするけど面接までは……」という人が「WEB面接なら受けてみようかな」と思ってくれたのかもしれません。一方で「WEBでは会社の雰囲気が分からない」「ちょっと歯がゆい」「やりにくい」という人もいました。
──エントリーはどのくらい増えたのですか。
採用は別々ですが、プレエントリーは新卒採用を行う国内TOTOグループ全体で受け付け、3万人ほどです。本エントリーはTOTOの営業職・企画職で約5000人、技術職は1500人くらいです。デザインは学生時代にプロダクトデザインを研究している学生が対象なので若干名です。
営業職・企画職は約4000人から、ここ数年微増していましたが、2021年卒採用では前年比1000人ほど増えて過去最多でした。