株式会社みずほフィナンシャルグループ
2020シーズン【第6回 みずほフィナンシャルグループ】(後編)
ESで問うリーダーシップ経験 国益に関わる大きな仕事も
グローバルキャリア戦略部 採用チーム次長 金子公亮(かねこ・まさあき)さん
2018年11月20日
人気企業の採用担当者インタビュー「人事のホンネ」2020シーズン第6弾、みずほフィナンシャルグループの後編です。みずほのエントリーシートから、定番の「志望動機」欄がなくなりました。面接までに徐々に固まればよいのだとか。その分、しっかり書かなければいけないのは……。(編集長・木之本敬介)
(前編はこちら)
■エントリーシート
──2019年卒採用のエントリーシート(ES)はどんな内容?
WEB上で学生に入力してもらう形式で、履歴書的な内容とリーダーシップ経験を400字で書いてもらいました。今回、内容を大きく変え、実質的な質問はこれだけなので、入力の負担はそれほどないと思います。
──項目数や文字数をかなり減らしたんですね。
以前は「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」も書いてもらっていました。金融激変の今、金融機関とお客さまは究極のベストパートナーとしてやっていかなければなりません。全社員共通の行動軸である「お客さま第一」をしっかりやっていくには、変革意欲とリーダーシップの素養が必要です。
――リーダーシップの素養とは?
失敗を恐れず困難な問題に立ち向かう強い当事者意識や、既成概念にとらわれず自ら考え決断し行動する力、周囲に働きかけてやり抜く力です。
リーダーシップというと「サークルで長をやった」「体育会で部長をやった」と、「長」をしていないと発揮できないと考える人がいますが、そうではありません。メンバーの一員であっても、問題意識を持って「こうあるべきだ」と発信し組織を変えていくことができます。そうした経験や素養を全員に問うために、シンプルに「リーダーシップを発揮した経験を教えてください」としています。
──志望動機欄をなくした理由は?
学生は、セミナーや社員の話を聞くうちに「みずほで働きたい」という気持ちが高まるものだと思います。ESを書く段階で志望動機がピシッと固まっているのは、むしろどうかなと。
──職種・コースが細分化され、しかもカタカナだらけで難しいですね。
学生の理解度は100点ではないと思いますが、メッセ→フォーラム→エクスペリエンスなどのさまざまなイベント・セミナーを順序だてて開催することで理解を深められるように工夫しています。
我々が「インタビュー」と呼ぶ面接の中でも学生からの質問に答えたり、みずほのビジネスについて説明したりする時間があるので、事業理解は深まると思います。
■面接
──インタビューは何回?
おおむね4~6回です。インターンの選考ではグループディスカッション(GD)もしますが、本番の選考はすべて1対1の個人面接で30分から40分間です。求める人物像に合致しているかどうかを最も重視します。
──なぜ「インタビュー」と?
学生と我々が対等だと思っているからです。学生にとっては一生をかける場。我々も、みずほのビジネスを一緒に創りあげる仲間を探すのに真剣です。我々は学生の良いところを引き出し、学生もみずほのビジネスを聞き出す場です。
「最後に質問は?」と聞く逆質問もあるし、学生の話に応じて社員が話す場合もあります。みずほへの理解が浅いと感じてどんどん説明することもあります。
──1対1にこだわる理由は?
多様な学生がいますし、いろいろな社員の目を通して選びたい。社員側が多くなると、見極める要素が強くなります。反対に学生が多くなると、一人ひとりの話を引き出せず表面的な話にとどまってしまいます。
──面接でニュースについて聞きますか。
はい。それで評価したりはしませんが、ニュースには関心を持っていてほしい。世の中で起きていることへの問題意識を学生時代に取り組んだ経験に絡めて話す学生にはとても魅力を感じます。
──求める人材が変わって、競合他社に変化は?
採用で競合するのは主に金融、商社、コンサルです。金融ではメガバンクはもちろん、証券、損保、生保も。近年は理系の学生にアプローチしているので、メーカーやスタートアップとの競合が増えました。金融のビジネス自体が変わってきているから起きる現象だと思います。
(前編はこちら)
■エントリーシート
──2019年卒採用のエントリーシート(ES)はどんな内容?
WEB上で学生に入力してもらう形式で、履歴書的な内容とリーダーシップ経験を400字で書いてもらいました。今回、内容を大きく変え、実質的な質問はこれだけなので、入力の負担はそれほどないと思います。
──項目数や文字数をかなり減らしたんですね。
以前は「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」も書いてもらっていました。金融激変の今、金融機関とお客さまは究極のベストパートナーとしてやっていかなければなりません。全社員共通の行動軸である「お客さま第一」をしっかりやっていくには、変革意欲とリーダーシップの素養が必要です。
――リーダーシップの素養とは?
失敗を恐れず困難な問題に立ち向かう強い当事者意識や、既成概念にとらわれず自ら考え決断し行動する力、周囲に働きかけてやり抜く力です。
リーダーシップというと「サークルで長をやった」「体育会で部長をやった」と、「長」をしていないと発揮できないと考える人がいますが、そうではありません。メンバーの一員であっても、問題意識を持って「こうあるべきだ」と発信し組織を変えていくことができます。そうした経験や素養を全員に問うために、シンプルに「リーダーシップを発揮した経験を教えてください」としています。
──志望動機欄をなくした理由は?
学生は、セミナーや社員の話を聞くうちに「みずほで働きたい」という気持ちが高まるものだと思います。ESを書く段階で志望動機がピシッと固まっているのは、むしろどうかなと。
──職種・コースが細分化され、しかもカタカナだらけで難しいですね。
学生の理解度は100点ではないと思いますが、メッセ→フォーラム→エクスペリエンスなどのさまざまなイベント・セミナーを順序だてて開催することで理解を深められるように工夫しています。
我々が「インタビュー」と呼ぶ面接の中でも学生からの質問に答えたり、みずほのビジネスについて説明したりする時間があるので、事業理解は深まると思います。
■面接
──インタビューは何回?
おおむね4~6回です。インターンの選考ではグループディスカッション(GD)もしますが、本番の選考はすべて1対1の個人面接で30分から40分間です。求める人物像に合致しているかどうかを最も重視します。
──なぜ「インタビュー」と?
学生と我々が対等だと思っているからです。学生にとっては一生をかける場。我々も、みずほのビジネスを一緒に創りあげる仲間を探すのに真剣です。我々は学生の良いところを引き出し、学生もみずほのビジネスを聞き出す場です。
「最後に質問は?」と聞く逆質問もあるし、学生の話に応じて社員が話す場合もあります。みずほへの理解が浅いと感じてどんどん説明することもあります。
──1対1にこだわる理由は?
多様な学生がいますし、いろいろな社員の目を通して選びたい。社員側が多くなると、見極める要素が強くなります。反対に学生が多くなると、一人ひとりの話を引き出せず表面的な話にとどまってしまいます。
──面接でニュースについて聞きますか。
はい。それで評価したりはしませんが、ニュースには関心を持っていてほしい。世の中で起きていることへの問題意識を学生時代に取り組んだ経験に絡めて話す学生にはとても魅力を感じます。
──求める人材が変わって、競合他社に変化は?
採用で競合するのは主に金融、商社、コンサルです。金融ではメガバンクはもちろん、証券、損保、生保も。近年は理系の学生にアプローチしているので、メーカーやスタートアップとの競合が増えました。金融のビジネス自体が変わってきているから起きる現象だと思います。
金融知識は求めない 学生時代にしかできないことやり切って
■社風
──みずほの最大の特徴は?
「お客さま第一」を実現するため、「One MIZUHO」戦略を掲げてカンパニー制を取り入れ、銀行、信託、証券に加えアセットマネジメント(資産運用)、シンクタンクの機能を使ってお客さまに最高のソリューションを提供しようとしています。全社員のベクトルが「お客さまのために、どのような価値を実現していくのか」に向いています。
──銀行、信託、証券間の異動は多いのですか。
人事交流はかなり頻繁です。年間の人事異動のうち、20%弱の社員がグループ会社をまたがって異動しています。
──海外ビジネスの比重が高まっています。
海外志向の学生は多いと思います。ビジネスがグローバルに展開していますし、オープンコースなどの基幹職(総合)では勤務地も国内外を問いません。「将来は海外でビジネスをしたい」という学生に選ばれていると思います。
■やりがいと厳しさ
──やりがいと厳しさは?
「お客さま第一」を徹底するため、お客さまが気づいているニーズはもちろん、気づいていないニーズについても問題提起して夢や希望をかなえ、悩みを解決する。そして、一人ひとりのお客さまの笑顔に接することができ、あるいは、世の中に大きな影響を与えるビジネスに携わることもできます。その過程で自分自身が大きく成長します。それが醍醐味です。
ただ、簡単なことではありません。お客さまのニーズはすぐには理解できないし、気づいたとしてもソリューションを1人で提供したり実現したりすることもできません。顕在化していないニーズに気づくのはレベルの高い仕事で、日々研鑽の積み重ねです。世の中や社会を変えられる大きなビジネスができるまでには努力や失敗があり、ときにはタフな経験、つまり叱られる、夜まで勉強する、1人でとことん考え抜くといったことも必要です。
──「信託銀行員はたくさん資格が必要」と聞きます。勉強は大変?
不動産であれば宅建(宅地建物取引士)、不動産鑑定士など資格を求められる仕事があります。「年金アクチュアリーコース」の仕事にも資格がいります。一方で資格があればビジネスができるわけではありません。時事問題にアンテナを張ってお客さまのビジネスを勉強しなければならないし、どんな荒波にさらされているのか、今後の動きがどうなっていくのか、自分なりのビジョンや考え方が必要です。そこは勉強ですね。
──学生に身につけてきてほしいことはありますか。
金融の知識を勉強してきてほしいとは思いません。むしろ、学生時代にしか取り組めないことを真剣にやり切ってほしい。もちろん勉強、ゼミ、研究では成果を出し切ってほしい。自由になる時間が多いので、海外留学や交流で見聞や視野も広めてほしいですね。
そうは言っても、入社すれば財務分析、簿記、金融プロダクツ、法務、会計、ITスキル、語学といった必要な知識やスキルは多岐に渡ります。勉強しなくてはいけません。
――女性社員が活躍する「なでしこ銘柄」に選ばれていますね。
「新・ダイバーシティ経営企業100選」やLGBTへの取組評価「PRIDE指標ゴールド」も受賞しました。みずほの成長には、女性社員を始めとする、さまざまな社員が働きやすく、活躍できる職場づくりが欠かせません。男性社員の育休取得やリモートワークの推進、社員の健康増進などの働き方改革に取り組んでいます。育児両立支援制度も充実しており、育児などのライフイベントがあっても長くキャリアを築けるように、女性社員のキャリア形成にも力を入れています。管理職として活躍する女性も増えています。
――ほかに特徴的な取組みは?
社員リソースグループ(Employee Resource Group)です。ERGは、みずほにいる多様な社員が組織を超えて「コネクティビティ(つながり合い)」を主体的に作る社員主導のコミュニティ活動です。同じ興味・関心を持つ社員が集まり、積極的に学び合い、協働することでお互いの成長につなげています。ERGから生まれたアイデアをビジネスに取り入れ、イノベーションが起こりやすいカルチャーづくりも目指しています。「誰でも立ち上げられる」「誰でも参加できる」をキーワードに、現在テクノロジーを起点に共創を目指す「コクリエ」など四つの会社公認ERGが活動中です。
──みずほの最大の特徴は?
「お客さま第一」を実現するため、「One MIZUHO」戦略を掲げてカンパニー制を取り入れ、銀行、信託、証券に加えアセットマネジメント(資産運用)、シンクタンクの機能を使ってお客さまに最高のソリューションを提供しようとしています。全社員のベクトルが「お客さまのために、どのような価値を実現していくのか」に向いています。
──銀行、信託、証券間の異動は多いのですか。
人事交流はかなり頻繁です。年間の人事異動のうち、20%弱の社員がグループ会社をまたがって異動しています。
──海外ビジネスの比重が高まっています。
海外志向の学生は多いと思います。ビジネスがグローバルに展開していますし、オープンコースなどの基幹職(総合)では勤務地も国内外を問いません。「将来は海外でビジネスをしたい」という学生に選ばれていると思います。
■やりがいと厳しさ
──やりがいと厳しさは?
「お客さま第一」を徹底するため、お客さまが気づいているニーズはもちろん、気づいていないニーズについても問題提起して夢や希望をかなえ、悩みを解決する。そして、一人ひとりのお客さまの笑顔に接することができ、あるいは、世の中に大きな影響を与えるビジネスに携わることもできます。その過程で自分自身が大きく成長します。それが醍醐味です。
ただ、簡単なことではありません。お客さまのニーズはすぐには理解できないし、気づいたとしてもソリューションを1人で提供したり実現したりすることもできません。顕在化していないニーズに気づくのはレベルの高い仕事で、日々研鑽の積み重ねです。世の中や社会を変えられる大きなビジネスができるまでには努力や失敗があり、ときにはタフな経験、つまり叱られる、夜まで勉強する、1人でとことん考え抜くといったことも必要です。
──「信託銀行員はたくさん資格が必要」と聞きます。勉強は大変?
不動産であれば宅建(宅地建物取引士)、不動産鑑定士など資格を求められる仕事があります。「年金アクチュアリーコース」の仕事にも資格がいります。一方で資格があればビジネスができるわけではありません。時事問題にアンテナを張ってお客さまのビジネスを勉強しなければならないし、どんな荒波にさらされているのか、今後の動きがどうなっていくのか、自分なりのビジョンや考え方が必要です。そこは勉強ですね。
──学生に身につけてきてほしいことはありますか。
金融の知識を勉強してきてほしいとは思いません。むしろ、学生時代にしか取り組めないことを真剣にやり切ってほしい。もちろん勉強、ゼミ、研究では成果を出し切ってほしい。自由になる時間が多いので、海外留学や交流で見聞や視野も広めてほしいですね。
そうは言っても、入社すれば財務分析、簿記、金融プロダクツ、法務、会計、ITスキル、語学といった必要な知識やスキルは多岐に渡ります。勉強しなくてはいけません。
――女性社員が活躍する「なでしこ銘柄」に選ばれていますね。
「新・ダイバーシティ経営企業100選」やLGBTへの取組評価「PRIDE指標ゴールド」も受賞しました。みずほの成長には、女性社員を始めとする、さまざまな社員が働きやすく、活躍できる職場づくりが欠かせません。男性社員の育休取得やリモートワークの推進、社員の健康増進などの働き方改革に取り組んでいます。育児両立支援制度も充実しており、育児などのライフイベントがあっても長くキャリアを築けるように、女性社員のキャリア形成にも力を入れています。管理職として活躍する女性も増えています。
――ほかに特徴的な取組みは?
社員リソースグループ(Employee Resource Group)です。ERGは、みずほにいる多様な社員が組織を超えて「コネクティビティ(つながり合い)」を主体的に作る社員主導のコミュニティ活動です。同じ興味・関心を持つ社員が集まり、積極的に学び合い、協働することでお互いの成長につなげています。ERGから生まれたアイデアをビジネスに取り入れ、イノベーションが起こりやすいカルチャーづくりも目指しています。「誰でも立ち上げられる」「誰でも参加できる」をキーワードに、現在テクノロジーを起点に共創を目指す「コクリエ」など四つの会社公認ERGが活動中です。
「社会の基盤」かつ「お客さまの笑顔」が見られる業界
■金子さんの就活
──金子さんはどんな就活を?
1998年入社です。氷河期で、山一證券が廃業し、北海道拓殖銀行、日本債券信用銀行(日債銀)が破綻したころです。
「社会全体に貢献したい」と思っていたので経済活動の基盤になるような業界に興味があり、金融を中心に電気、ガス、鉄道といった業界を見ていました。欲張りなんですが、お客さまの笑顔を直接見られるような仕事に就きたいとも。経済・社会の基盤でかつお客さまの笑顔が見られる業界ということで最終的に銀行に絞って活動しました。
──金融危機の時期、銀行への就職に迷いは?
迷いませんでした。経済は循環するので短期的な業績を見ても仕方がないと。中長期的には金融が果たす役割がなくなるとは思わなかったし、今も思っていません。金融が提供するソリューションは変わっても本質的な価値は変わらないと思います。
──社会基盤と笑顔にひかれたわけは?
法学部でしたが、法律は「乾いた学問」で知識を覚えれば勝てると思っていました(笑)。でも、実際に学んでみるとすごく生々しくて人間味あふれるものでした。刑事事件なら検事は被害者とともに泣く。弁護士は加害者の人権を守る。各々正義に向かい、誰かの笑顔のために頑張っていて、それが社会の基盤になっています。
最終的に銀行の道を選んだのは、法律家は自ら事件を発生させることはできませんが、銀行の仕事なら自ら付加価値を創っていけると思ったからです。
■これまでの仕事
──入社後の経歴を教えてください。
二つの支店で、個人のお客さま担当、中堅・中小企業の法人担当をしました。次に大企業を担当する営業部、さらにみずほ証券に異動して証券化商品の開発やM&Aファイナンスのアレンジメント業務に携わりました。その後、アメリカのニューヨークとヒューストンで3年ずつ日系企業の法人担当をし、2015年末から採用担当です。
──一番印象に残る仕事は?
アメリカでの経験です。商社やエネルギー会社を中心に営業を担当しましたが、シェールガスを液化して日本に輸出するプロジェクトがありました。お客さまとともに日本の国益を見つめながら、同じ目標に向かっていく経験は大きかったですね。
みずほ全体では非日系企業とのビジネスも多いのですが、私のお客さまは日系企業でした。日本の金融機関として、日系企業を応援するのも大事なビジネスの一つです。
(写真・山本倫子)
──金子さんはどんな就活を?
1998年入社です。氷河期で、山一證券が廃業し、北海道拓殖銀行、日本債券信用銀行(日債銀)が破綻したころです。
「社会全体に貢献したい」と思っていたので経済活動の基盤になるような業界に興味があり、金融を中心に電気、ガス、鉄道といった業界を見ていました。欲張りなんですが、お客さまの笑顔を直接見られるような仕事に就きたいとも。経済・社会の基盤でかつお客さまの笑顔が見られる業界ということで最終的に銀行に絞って活動しました。
──金融危機の時期、銀行への就職に迷いは?
迷いませんでした。経済は循環するので短期的な業績を見ても仕方がないと。中長期的には金融が果たす役割がなくなるとは思わなかったし、今も思っていません。金融が提供するソリューションは変わっても本質的な価値は変わらないと思います。
──社会基盤と笑顔にひかれたわけは?
法学部でしたが、法律は「乾いた学問」で知識を覚えれば勝てると思っていました(笑)。でも、実際に学んでみるとすごく生々しくて人間味あふれるものでした。刑事事件なら検事は被害者とともに泣く。弁護士は加害者の人権を守る。各々正義に向かい、誰かの笑顔のために頑張っていて、それが社会の基盤になっています。
最終的に銀行の道を選んだのは、法律家は自ら事件を発生させることはできませんが、銀行の仕事なら自ら付加価値を創っていけると思ったからです。
■これまでの仕事
──入社後の経歴を教えてください。
二つの支店で、個人のお客さま担当、中堅・中小企業の法人担当をしました。次に大企業を担当する営業部、さらにみずほ証券に異動して証券化商品の開発やM&Aファイナンスのアレンジメント業務に携わりました。その後、アメリカのニューヨークとヒューストンで3年ずつ日系企業の法人担当をし、2015年末から採用担当です。
──一番印象に残る仕事は?
アメリカでの経験です。商社やエネルギー会社を中心に営業を担当しましたが、シェールガスを液化して日本に輸出するプロジェクトがありました。お客さまとともに日本の国益を見つめながら、同じ目標に向かっていく経験は大きかったですね。
みずほ全体では非日系企業とのビジネスも多いのですが、私のお客さまは日系企業でした。日本の金融機関として、日系企業を応援するのも大事なビジネスの一つです。
(写真・山本倫子)
みなさんに一言!
就活は学生のみなさんがこれから輝き続けられる場所を探すことです。自分の将来の姿を思い浮かべて、それが実現できる場所、チャレンジできる場所を選んでほしいと思います。
就活は人生にとって大切な決断の一つだと思います。だからこそ、我々みずほもできる限りサポートしたいと思っています。
株式会社みずほフィナンシャルグループ
【金融】
〈みずほ〉は銀行、信託、証券、アセットマネジメント、シンクタンクなどあらゆる金融機能を傘下にもつ総合金融グループです。 国内外の厚い顧客基盤、高度なプロダクツ力、邦銀随一の産業知見を強みとして、「日本、そして、アジアと世界の発展に貢献し、お客さまから最も信頼されるグローバルで開かれた金融グループ」をめざしています。
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2024/11/21 更新
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