株式会社みずほフィナンシャルグループ
2020シーズン【第6回 みずほフィナンシャルグループ】(前編)
多彩な職種、銀行・信託・証券間で異動も 変化楽しめる人求む
グローバルキャリア戦略部 採用チーム次長 金子公亮(かねこ・まさあき)さん
2018年11月13日
人気企業の採用担当者を直撃する「人事のホンネ」2020シーズンの第6弾は、みずほフィナンシャルグループです。収益の減少やIT化による大幅な人員削減、採用減で人気に陰りが見える中、「みずほらしくない人に会いたい。」という思い切ったキャッチフレーズを打ち出しました。いったいどんな人を求めているのでしょう?(編集長・木之本敬介)
■2019年卒採用
──メガバンクの大規模な人員削減が大きなニュースになりました。その後あった2019年卒採用はいかがでしたか。
学生の動きが年々早まり、業界、企業を絞り込む時期も早くなっています。みずほが採用人数や店舗の削減を発表したのは、学生が企業選びをしているころでした。金融機関のビジネスモデルの変化が伝わり、学生の企業を見る目も養われたように思います。
銀行の就職人気ランキングが下がる傾向にある点は真摯に受けとめつつ、変わりゆくビジネスモデルを一緒に担っていきたいと思ってくれる学生に、金融機関やみずほの魅力をしっかり伝えたいと思います。
──「みずほらしくない人に会いたい。」という異例の採用メッセージを掲げましたね。
真っ先に我々が変わっていく、世の中の変化を我々自身がつくっていくことが大事です。銀行には「堅い」イメージがありますが、それを壊すために「みずほらしくない人」という言葉を使いました。
ただ、「みずほらしい人」を否定しているわけではありません。金融機関はお客さまの信頼あってこそ。それは大事にしつつも、「答えを当てる」より「答えを創っていける人」「答えのない状態を楽しめる人」「現状に満足するより変化を創りだすほうが面白いという人」を求めています。一般的に持たれているイメージを壊していきたいと思っています。
もちろん、みずほにも進取の気性に富んだ人はたくさんいますが、「堅い」「保守的」というイメージがあるため最初から金融機関を選択肢から外している学生がいるかもしれません。そういう人にも、みずほの思いを感じてもらいたいのです。
──そういう学生を採用できましたか。
はい。いろいろなセミナーで「これからのビジネス、変化を創りだせるような変革意欲とリーダーシップの素養を持った人にトライしてほしい」と伝えました。内定者アンケートでは「広報メッセージが心に刺さった」という人もいたので、従来とは違う学生に届いたと思います。採用計画をほぼ充足しましたし、熱気あふれる素敵な学生にたくさん出会えました。
■職種
──募集職種が多く複雑ですね。
まず、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)、みずほ銀行、みずほ信託銀行がグループで合同採用しています。その他のグループ会社はそれぞれ採用の窓口が異なります。
そのうえで、合同採用の職種は「基幹職(総合)」「基幹職(専門)」「特定職」の三つ。基幹職(総合)は、みずほのあらゆるビジネスフィールド、すなわち、リテール、ホールセール、海外、マーケット、アセットマネジメント、プロダクツ、シンクタンクなども含めてキャリア形成が可能です。勤務地も国内外問いません。
──さらにコースが分かれています。
基幹職(総合)の中に「オープンコース」「グローバルコーポレートファイナンスコース」「グローバルマーケッツ&アセットマネジメントコース」「不動産ソリューションコース」「年金アクチュアリーコース」の5コースがあります。
学生の志向に合わせてスタート時のコースを設定していますが、入社後のキャリアは特定の分野で固定ということはなく、一人ひとりの成長、能力や志向に合わせてキャリア形成が可能です。
――基幹職(専門)は?
2コースあって、「カスタマーリレーションコース」は個人営業を中心に企業オーナーや中小企業のお客さまを含むリテール業務を担います。もう一つの「プランニングスペシャリストコース」はコーポレート(企業本部)部門を中心に戦略企画、データ分析・リスク解析などの数理関連業務、データリテラシー・ITスキルなどをいかした情報処理業務を担います。あるいは法務、財務・主計といった学生時代に学んだ専門分野をいかしてキャリアを積みます。いずれも転居を伴う異動の可能性はありますが、柔軟なエリア希望を設けています。
――特定職とは?
特定の分野でキャリアを積みます。主にみずほ銀行、みずほ信託銀行の支店で個人向けコンサルティング営業や、ミドルオフィス業務に従事する「ビジネスサービスコース」と、本部で海外拠点管理、計数管理、開発管理などのビジネスに従事する「コーポレートオペレーションコース」の2コースがあります。転居を伴う異動は原則ありません。特定職の2コースは併願できます。
基幹職がいわゆる総合職で、特定職が一般職に相当します。
──銀行と信託銀行は一緒に採用して、どちらに入社するかわからない?
基本的に一緒ですが、基幹職(総合)の「不動産ソリューションコース」と「年金アクチュアリーコース」は当初の入社先がみずほ信託銀行になります。
基幹職(総合)の「オープンコース」、基幹職(専門)の「カスタマーリレーションコース」と「プランニングスペシャリストコース」、特定職の「ビジネスサービスコース」と「コーポレートオペレーションコース」もみずほ信託銀行からキャリアをスタートすることがあります。銀行と信託銀行が一緒にビジネスをしていることを分かってもらえればと思います。
■2019年卒採用
──メガバンクの大規模な人員削減が大きなニュースになりました。その後あった2019年卒採用はいかがでしたか。
学生の動きが年々早まり、業界、企業を絞り込む時期も早くなっています。みずほが採用人数や店舗の削減を発表したのは、学生が企業選びをしているころでした。金融機関のビジネスモデルの変化が伝わり、学生の企業を見る目も養われたように思います。
銀行の就職人気ランキングが下がる傾向にある点は真摯に受けとめつつ、変わりゆくビジネスモデルを一緒に担っていきたいと思ってくれる学生に、金融機関やみずほの魅力をしっかり伝えたいと思います。
──「みずほらしくない人に会いたい。」という異例の採用メッセージを掲げましたね。
真っ先に我々が変わっていく、世の中の変化を我々自身がつくっていくことが大事です。銀行には「堅い」イメージがありますが、それを壊すために「みずほらしくない人」という言葉を使いました。
ただ、「みずほらしい人」を否定しているわけではありません。金融機関はお客さまの信頼あってこそ。それは大事にしつつも、「答えを当てる」より「答えを創っていける人」「答えのない状態を楽しめる人」「現状に満足するより変化を創りだすほうが面白いという人」を求めています。一般的に持たれているイメージを壊していきたいと思っています。
もちろん、みずほにも進取の気性に富んだ人はたくさんいますが、「堅い」「保守的」というイメージがあるため最初から金融機関を選択肢から外している学生がいるかもしれません。そういう人にも、みずほの思いを感じてもらいたいのです。
──そういう学生を採用できましたか。
はい。いろいろなセミナーで「これからのビジネス、変化を創りだせるような変革意欲とリーダーシップの素養を持った人にトライしてほしい」と伝えました。内定者アンケートでは「広報メッセージが心に刺さった」という人もいたので、従来とは違う学生に届いたと思います。採用計画をほぼ充足しましたし、熱気あふれる素敵な学生にたくさん出会えました。
■職種
──募集職種が多く複雑ですね。
まず、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)、みずほ銀行、みずほ信託銀行がグループで合同採用しています。その他のグループ会社はそれぞれ採用の窓口が異なります。
そのうえで、合同採用の職種は「基幹職(総合)」「基幹職(専門)」「特定職」の三つ。基幹職(総合)は、みずほのあらゆるビジネスフィールド、すなわち、リテール、ホールセール、海外、マーケット、アセットマネジメント、プロダクツ、シンクタンクなども含めてキャリア形成が可能です。勤務地も国内外問いません。
──さらにコースが分かれています。
基幹職(総合)の中に「オープンコース」「グローバルコーポレートファイナンスコース」「グローバルマーケッツ&アセットマネジメントコース」「不動産ソリューションコース」「年金アクチュアリーコース」の5コースがあります。
学生の志向に合わせてスタート時のコースを設定していますが、入社後のキャリアは特定の分野で固定ということはなく、一人ひとりの成長、能力や志向に合わせてキャリア形成が可能です。
――基幹職(専門)は?
2コースあって、「カスタマーリレーションコース」は個人営業を中心に企業オーナーや中小企業のお客さまを含むリテール業務を担います。もう一つの「プランニングスペシャリストコース」はコーポレート(企業本部)部門を中心に戦略企画、データ分析・リスク解析などの数理関連業務、データリテラシー・ITスキルなどをいかした情報処理業務を担います。あるいは法務、財務・主計といった学生時代に学んだ専門分野をいかしてキャリアを積みます。いずれも転居を伴う異動の可能性はありますが、柔軟なエリア希望を設けています。
――特定職とは?
特定の分野でキャリアを積みます。主にみずほ銀行、みずほ信託銀行の支店で個人向けコンサルティング営業や、ミドルオフィス業務に従事する「ビジネスサービスコース」と、本部で海外拠点管理、計数管理、開発管理などのビジネスに従事する「コーポレートオペレーションコース」の2コースがあります。転居を伴う異動は原則ありません。特定職の2コースは併願できます。
基幹職がいわゆる総合職で、特定職が一般職に相当します。
──銀行と信託銀行は一緒に採用して、どちらに入社するかわからない?
基本的に一緒ですが、基幹職(総合)の「不動産ソリューションコース」と「年金アクチュアリーコース」は当初の入社先がみずほ信託銀行になります。
基幹職(総合)の「オープンコース」、基幹職(専門)の「カスタマーリレーションコース」と「プランニングスペシャリストコース」、特定職の「ビジネスサービスコース」と「コーポレートオペレーションコース」もみずほ信託銀行からキャリアをスタートすることがあります。銀行と信託銀行が一緒にビジネスをしていることを分かってもらえればと思います。
「縦軸」が会社、「横軸」はカンパニー制
■カンパニー
──銀行・信託・証券の枠を越えた「カンパニー制」をとっていますね。
「縦軸」「横軸」でイメージしていただければと思います。みずほFGの子会社であるみずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほ総合研究所、みずほ情報総研、アセットマネジメントOneなどが縦軸です。横軸がカンパニーで、中堅・中小企業のお客さまと大企業のお客さまとではニーズや提案内容が違うので、お客さまごとに「リテール・事業法人」「大企業・金融・公共法人」「グローバルコーポレート」「グローバルマーケッツ」「アセットマネジメント」の5カンパニーに分けています。
たとえば「リテール・事業法人カンパニー」のお客さまには、銀行のソリューションはもちろん、証券も提案するというコンセプトです。事業戦略はカンパニー単位で機動性を持って展開します。
――カンパニー制と採用の職種との関連は?
ストレートには結びつきません。「オープンコース」で入社した人でも、中堅・中小企業ビジネスに関わる人は「リテール・事業法人カンパニー」、大企業ビジネスに携わる人は「大企業・金融・公共法人カンパニー」です。縦軸の会社や横軸のカンパニーをまたいだ異動も頻繁にあって、全ての採用コースにおいて、あらゆるカンパニーに異動する可能性があります。
カンパニー制は2016年に始めました。時代の要請もありますが、みずほは日本で初めてメガ金融グループをつくった会社です。銀行、信託、証券などが単体でビジネスをするのではなく、お客さまのためになる提案をグループで行います。お客さまがほしいのは最高のソリューションであって、提供されるのは銀行からでも証券からでもいい。グループ内で銀行と信託と証券が競い合っても仕方がないし、連携がうまくいかないのはお客さまにとって不利益です。それをより進化させたのが「カンパニー制」です。
■採用実績
──2019年卒の採用実績を教えてください。
採用ホームページに採用計画数を「基幹職(総合)400人、基幹職(専門)115人、特定職185人」と掲載しましたが、おおむねこの人数で来春新しい仲間を迎える予定です。
ただ、7月以降もエントリー受け付けは続けていて、常に門戸を開いています。海外で勉強していた人、大学院進学を考えていたけれど就活で力試しをしてみようという人など、多様な考え方やバックグラウンドをもった学生に会う機会をつくっています。
──前年が1365人でしたからほぼ半減ですね。男女比は?
新卒の基幹職の女性比率を30%超に、という社外コミットメントをしており、2019年度採用についても達成する見込みです。
──理系採用を全体の2割に増やすそうですね。ITを活用した新金融サービス「フィンテック」に対応するためですか。
フィンテックの分野のみならず、幅広い業務フィールドで活躍してもらうことを考えています。2割には届いていませんが、一定数は採用できました。
学部指定はありませんが、「グローバルマーケッツ&アセットマネジメントコース」は金融テクノロジー、AI(人工知能)などを学んだ理系の人が応募するケースが多いですね。「年金アクチュアリーコース」は理系の志望者が多いのですが、文系で採用した人もいます。
──銀行・信託・証券の枠を越えた「カンパニー制」をとっていますね。
「縦軸」「横軸」でイメージしていただければと思います。みずほFGの子会社であるみずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほ総合研究所、みずほ情報総研、アセットマネジメントOneなどが縦軸です。横軸がカンパニーで、中堅・中小企業のお客さまと大企業のお客さまとではニーズや提案内容が違うので、お客さまごとに「リテール・事業法人」「大企業・金融・公共法人」「グローバルコーポレート」「グローバルマーケッツ」「アセットマネジメント」の5カンパニーに分けています。
たとえば「リテール・事業法人カンパニー」のお客さまには、銀行のソリューションはもちろん、証券も提案するというコンセプトです。事業戦略はカンパニー単位で機動性を持って展開します。
――カンパニー制と採用の職種との関連は?
ストレートには結びつきません。「オープンコース」で入社した人でも、中堅・中小企業ビジネスに関わる人は「リテール・事業法人カンパニー」、大企業ビジネスに携わる人は「大企業・金融・公共法人カンパニー」です。縦軸の会社や横軸のカンパニーをまたいだ異動も頻繁にあって、全ての採用コースにおいて、あらゆるカンパニーに異動する可能性があります。
カンパニー制は2016年に始めました。時代の要請もありますが、みずほは日本で初めてメガ金融グループをつくった会社です。銀行、信託、証券などが単体でビジネスをするのではなく、お客さまのためになる提案をグループで行います。お客さまがほしいのは最高のソリューションであって、提供されるのは銀行からでも証券からでもいい。グループ内で銀行と信託と証券が競い合っても仕方がないし、連携がうまくいかないのはお客さまにとって不利益です。それをより進化させたのが「カンパニー制」です。
■採用実績
──2019年卒の採用実績を教えてください。
採用ホームページに採用計画数を「基幹職(総合)400人、基幹職(専門)115人、特定職185人」と掲載しましたが、おおむねこの人数で来春新しい仲間を迎える予定です。
ただ、7月以降もエントリー受け付けは続けていて、常に門戸を開いています。海外で勉強していた人、大学院進学を考えていたけれど就活で力試しをしてみようという人など、多様な考え方やバックグラウンドをもった学生に会う機会をつくっています。
──前年が1365人でしたからほぼ半減ですね。男女比は?
新卒の基幹職の女性比率を30%超に、という社外コミットメントをしており、2019年度採用についても達成する見込みです。
──理系採用を全体の2割に増やすそうですね。ITを活用した新金融サービス「フィンテック」に対応するためですか。
フィンテックの分野のみならず、幅広い業務フィールドで活躍してもらうことを考えています。2割には届いていませんが、一定数は採用できました。
学部指定はありませんが、「グローバルマーケッツ&アセットマネジメントコース」は金融テクノロジー、AI(人工知能)などを学んだ理系の人が応募するケースが多いですね。「年金アクチュアリーコース」は理系の志望者が多いのですが、文系で採用した人もいます。
多様なセミナーで職業観深め、自分の言葉で語って
■インターンシップ
──インターンシップについて教えてください。
大きくは三つ、5日間の「クオンツインターンシップ」、「年金アクチュアリーインターンシップ」と「リアルバンカーズインターンシップ」です。
クオンツは数理分析の専門家、アクチュアリーは年金数理や保険数理の専門家のこと。クオンツインターンでは、トレーディングモデルの構築や社員との交流などを通じビジネスを体感します。リアルバンカーズでは、お客さまの経営課題の解決に資する成長提案を作成して実際にお客さまに提案もします。インターン参加者だけでお客さまのオフィスに提案に行きました。学生がグループをつくり、現役社員はメンターとしてサポートに入ります。また、お客さまの経営層や企画部門と頻繁に意見交換をしている産業調査部の社員が産業動向や企業のあるべき姿の描き方、事業戦略の立て方などをレクチャーします。本当のビジネスではありませんが、実在のお客さまが相手です。
──規模と時期は?
リアルバンカーズは1回50人くらい、東京と大阪で200人強です。クオンツは約10人、アクチュアリーは30人くらい。トータルで250人くらいです。クオンツと年金アクチュアリーは9月、リアルバンカーズは2月に行いました。
3月の採用広報解禁後には、ぎゅっと圧縮してお客さまへの事業提案を体験できる「みずほエクスペリエンス」も設けています。文字どおり金融ビジネスを「体験」するワーク型の説明会です。5日間、2日間、1日と多様なプログラムを用意しています。
──2020年卒向けのインターンは?
8月、9月にプログラムを増やしました。新たに「ホールセールビジネスインターンシップ」を設けました。法人営業を体験できるワンデープログラムです。
不動産ビジネスのインターンも行いました。学生がビジネスを理解するタイミングが早まっているので、より細分化、専門化してニーズに応えています。
■説明会
──3月の広報解禁後の説明会は?
最初は大学や就活サイト主催の説明会に出て、その後にグループ合同の「みずほメッセ」があります。まず、みずほを知ってもらい、それぞれどのような仕事をしているかをつかんでもらいます。東京では1回400人×3回を6日間行いました。
次が「みずほフォーラム」。合同採用をしているみずほFG、みずほ銀行、みずほ信託銀行による職系別の理解を深めるセミナーです。
──金融機関は説明会の参加回数を重視すると聞きます。学生は「スタンプラリー」と呼んでいますが。
「○回来たから合格」というようなことはありません。「セミナーに出ているから選考上プラス」「出ていないからマイナス」といったこともありません。
ただ、学生が「この会社で働きたい」とイメージするのに、事業内容を理解し働いている社員の声を聞くことは大切です。多様なセミナーで職業観を深めるのはプラスですし、自分の中で腹落ちしていれば面接でも自分の言葉で話せます。
──社員との対話の機会は?
多くの大学のキャリアセンターにOB・OG名簿をお渡しているので、学生から積極的に動いてもらいたいですね。
「みずほフォーラム」は大規模セミナーですが、一つのブースは10人くらいなので、十分インタラクティブな場となります。その他にもさまざまなセミナー・イベントを通じて社員の生の声を聞ける機会を設けています。
(後編に続く)
(写真・山本倫子)
──インターンシップについて教えてください。
大きくは三つ、5日間の「クオンツインターンシップ」、「年金アクチュアリーインターンシップ」と「リアルバンカーズインターンシップ」です。
クオンツは数理分析の専門家、アクチュアリーは年金数理や保険数理の専門家のこと。クオンツインターンでは、トレーディングモデルの構築や社員との交流などを通じビジネスを体感します。リアルバンカーズでは、お客さまの経営課題の解決に資する成長提案を作成して実際にお客さまに提案もします。インターン参加者だけでお客さまのオフィスに提案に行きました。学生がグループをつくり、現役社員はメンターとしてサポートに入ります。また、お客さまの経営層や企画部門と頻繁に意見交換をしている産業調査部の社員が産業動向や企業のあるべき姿の描き方、事業戦略の立て方などをレクチャーします。本当のビジネスではありませんが、実在のお客さまが相手です。
──規模と時期は?
リアルバンカーズは1回50人くらい、東京と大阪で200人強です。クオンツは約10人、アクチュアリーは30人くらい。トータルで250人くらいです。クオンツと年金アクチュアリーは9月、リアルバンカーズは2月に行いました。
3月の採用広報解禁後には、ぎゅっと圧縮してお客さまへの事業提案を体験できる「みずほエクスペリエンス」も設けています。文字どおり金融ビジネスを「体験」するワーク型の説明会です。5日間、2日間、1日と多様なプログラムを用意しています。
──2020年卒向けのインターンは?
8月、9月にプログラムを増やしました。新たに「ホールセールビジネスインターンシップ」を設けました。法人営業を体験できるワンデープログラムです。
不動産ビジネスのインターンも行いました。学生がビジネスを理解するタイミングが早まっているので、より細分化、専門化してニーズに応えています。
■説明会
──3月の広報解禁後の説明会は?
最初は大学や就活サイト主催の説明会に出て、その後にグループ合同の「みずほメッセ」があります。まず、みずほを知ってもらい、それぞれどのような仕事をしているかをつかんでもらいます。東京では1回400人×3回を6日間行いました。
次が「みずほフォーラム」。合同採用をしているみずほFG、みずほ銀行、みずほ信託銀行による職系別の理解を深めるセミナーです。
──金融機関は説明会の参加回数を重視すると聞きます。学生は「スタンプラリー」と呼んでいますが。
「○回来たから合格」というようなことはありません。「セミナーに出ているから選考上プラス」「出ていないからマイナス」といったこともありません。
ただ、学生が「この会社で働きたい」とイメージするのに、事業内容を理解し働いている社員の声を聞くことは大切です。多様なセミナーで職業観を深めるのはプラスですし、自分の中で腹落ちしていれば面接でも自分の言葉で話せます。
──社員との対話の機会は?
多くの大学のキャリアセンターにOB・OG名簿をお渡しているので、学生から積極的に動いてもらいたいですね。
「みずほフォーラム」は大規模セミナーですが、一つのブースは10人くらいなので、十分インタラクティブな場となります。その他にもさまざまなセミナー・イベントを通じて社員の生の声を聞ける機会を設けています。
(後編に続く)
(写真・山本倫子)
みなさんに一言!
就活は学生のみなさんがこれから輝き続けられる場所を探すことです。自分の将来の姿を思い浮かべて、それが実現できる場所、チャレンジできる場所を選んでほしいと思います。
就活は人生にとって大切な決断の一つだと思います。だからこそ、我々みずほもできる限りサポートしたいと思っています。
株式会社みずほフィナンシャルグループ
【金融】
〈みずほ〉は銀行、信託、証券、アセットマネジメント、シンクタンクなどあらゆる金融機能を傘下にもつ総合金融グループです。 国内外の厚い顧客基盤、高度なプロダクツ力、邦銀随一の産業知見を強みとして、「日本、そして、アジアと世界の発展に貢献し、お客さまから最も信頼されるグローバルで開かれた金融グループ」をめざしています。
< 前の記事 | 人事のホンネ トップ | 次の記事 >
2024/11/21 更新
- 高速船の浸水隠し、JR九州第三者委が批判「海運の世界で通用せず」(20:30)
- 東京メトロ出資企業、英地下鉄エリザベス線の運営事業を受託(20:15)
- スマホ充電、年1回で済むように? NTTがIOWNで狙う巻き返し(20:00)
- 食用コオロギ生産のベンチャーが自己破産申請 SNSでの批判影響か(19:50)
- 経団連会長、柏崎刈羽原発を視察 再稼働へ立地地域の経済支援に意欲(19:43)
※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。