
■種田さんのお仕事・目標
──種田さんの今後の目標は。サステナビリティ推進部で、これからやっていきたいことは?
種田 私自身は現在コーポレート部門に所属していますが、ゆくゆくは黒田さんがお話しされていたような住宅事業やビル事業、新規事業などをいろいろと経験して、その中で「東京建物イズム」を感じたいです。当社として強い思いを持って開発するような物件、自分の思い入れのある物件を手がけたいと思っています。
──今は具体的にどういったお仕事をされているんですか。
種田 サステナビリティ推進部では、ESG評価機関向けの開示資料の作成や、当社事業において持続可能なサプライチェーンを構築するための取り組みもしています。また、東京建物グループ一体となってサステナビリティを推進していくことが今後はより重要になっていくため、多くの社員にサステナビリティについて理解してもらえるよう、各部署と協力して取り組みを推進したり、社内研修を行ったりしています。
──グループ全体としての当面の課題は。
種田 今後は、環境面や社会面の取り組みについて、グループ会社全体で足並みをそろえて進んでいく事が重要だと思います。当社グループの全ての社員が同じ方向を向いて、サステナビリティの目標を達成していくんだ、という意識を持てるようにしていきたいと思っています。
例えばGHG(温室効果ガス)の排出や再生可能エネルギーの導入については当社グループ全体での中長期的な目標も定めていますし、今後はより一層グループ全体でサステナビリティを推進していく意識が重要になると考えています。
──「人権」についてはどのような取り組みを考えていますか。
種田 当社グループの全従業員の人権を守っていく体制の強化はもちろんのこと、当社が関わる取引先の方々に対しても人権尊重の取り組みを進めていただけるよう、アンケートや面談等による働きかけを行っています。
また、海外事業における人権リスクにも留意しています。現地の施工現場で働いている人の労務上の権利が守られていなかったり、現地の習慣、宗教上の配慮が足りていなかったりすることが人権リスクになり得るため、グループ一体となって人権をきちんと守るための取り組みを進めています。
──種田さんが特に「これを進めたい」と思われることは。
種田 いま進めているのは、取引先も含め、当社のサプライチェーン全体で人権、環境などの様々なリスクを減らしていくための取組みです。社会をより良くしていこうという取り組みをサプライチェーンマネジメントという観点で進めているので、そこがよくなると当社の事業も社会的により受け入れられるものになると思いますし、取引先の方々からも当社が社会的な責任に目を向けていることをご理解いただけると思います。