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日本マクドナルド株式会社
日本マクドナルド〈前編〉学生、自治体、市民とも連携 SDGsを伝えて行動変容を起こしたい【SDGsに貢献する仕事】
2024年01月17日
SDGs(持続可能な開発目標)関連の業務に携わっている若手・中堅社員に直撃インタビューする「SDGsに貢献する仕事」の第13回は、ハンバーガー・レストラン・チェーン大手の日本マクドナルドです。アメリカでの創業時から、「社会に貢献する(Giving back to the communities)」という思いでビジネスに取り組んでいるという同社。食品ロスを減らしたりプラスチック削減に取り組んだりしているなかで、より人々の行動を変える目的ではじめたのが「トレイマットコンテスト」。大学や地方自治体とも協力し、参加者が年々増えてきています。中核で活躍する若手社員に話を聞きました(肩書は取材当時)。(編集長・福井洋平)
【お話をうかがった社員のプロフィル】
●赤松慎太郎(あかまつ・しんたろう)さん
コミュニケーション&CR本部(取材当時)
2021年関西学院大学文学部卒業、同年入社。高松市内の店舗MT(マネジャートレニー)・DM(デパートメントマネージャー)を経て2023年1月から「キャリアチャレンジ制度」を利用し現職に。
【お話をうかがった社員のプロフィル】
●赤松慎太郎(あかまつ・しんたろう)さん
コミュニケーション&CR本部(取材当時)
2021年関西学院大学文学部卒業、同年入社。高松市内の店舗MT(マネジャートレニー)・DM(デパートメントマネージャー)を経て2023年1月から「キャリアチャレンジ制度」を利用し現職に。
作りたてのハンバーガー提供で食品ロス減らす
■マクドナルドとSDGs
──日本マクドナルドにおけるSDGsの位置づけを教えてください。ホームページでは6つの目標を特に取り組んでいる目標として掲げていらっしゃいます。
マクドナルドはアメリカでの創業時から「Giving Back to the communities」、社会に貢献するという思いでビジネスを始めています。SDGsが採択されたからマクドナルドとしてもSDGsをやるぞ、ということではなく、もともと社会とともに歩むことを意識している会社です。
──具体的にはどういった取り組みをされていますか?
いろいろありますが、紙ストローや木製カトラリーへの切り替えなど、プラスチックの削減や森林環境や地域社会に配慮された原材料・資材の調達にも取り組んでいます。自宅にある遊ばなくなったハッピーセットのおもちゃを店舗にあるおもちゃ箱に入れてもらうと、緑色のトレイにリサイクルされる「おもちゃリサイクル」という取り組みもあります。また、注文を受けてからハンバーガー類を作り始める「Made for You」という注文システムを導入して食品ロスを極力削減しています。
――ほかにはどういった取り組みを?
環境への配慮やそこで働く人々の人権、職場環境が保障されている原材料に認められる「サステナブルラベル」という認証ラベルがついている原材料を調達して、持続可能な原材料の調達もしています。社会貢献ではドナルド・マクドナルド・ハウス(病気の子どもの家族が滞在できる施設)の展開、食育支援活動も行っています。
社内では昨年から社員向けにSDGsに関わるテーマの専門家を社内外から講師に招き、ランチの時間帯にウェビナーを行っています。最近では、最先端の気候変動研究を行っている東京大学の教授をお招きしました。
──特に反応が良い御社の取り組みはあるんですか。
「Made For You」は興味を持っていただくことが多いです。マクドナルドはよく「ハンバーガーを作り置きしてるんでしょ」「ストックしてるんでしょ」と思われがちなのですが、実はハンバーガー類は注文が入ってから作っています。つまり、常にできたてをご提供しているのです。注文が入ってからパンを焼き、ソースやパティ、チーズ、レタスなどを加えてハンバーガーを作っています。2000年までは作り置きのシステムでしたが、そうすると食品ロスも多かったようです。
──作り置きよりも「Made For You」は食品ロスが少ないんですか。
作り置きだと「ハンバーガーがこれぐらい出るであろう」と予測して事前に調理するのですが、予想通りになることは難しく、結果食品ロスが出てしまうのです。このシステムを導入したことで、導入前に比べて完成品の廃棄が約半分まで減りました。
──日本マクドナルドにおけるSDGsの位置づけを教えてください。ホームページでは6つの目標を特に取り組んでいる目標として掲げていらっしゃいます。
マクドナルドはアメリカでの創業時から「Giving Back to the communities」、社会に貢献するという思いでビジネスを始めています。SDGsが採択されたからマクドナルドとしてもSDGsをやるぞ、ということではなく、もともと社会とともに歩むことを意識している会社です。
──具体的にはどういった取り組みをされていますか?
いろいろありますが、紙ストローや木製カトラリーへの切り替えなど、プラスチックの削減や森林環境や地域社会に配慮された原材料・資材の調達にも取り組んでいます。自宅にある遊ばなくなったハッピーセットのおもちゃを店舗にあるおもちゃ箱に入れてもらうと、緑色のトレイにリサイクルされる「おもちゃリサイクル」という取り組みもあります。また、注文を受けてからハンバーガー類を作り始める「Made for You」という注文システムを導入して食品ロスを極力削減しています。
――ほかにはどういった取り組みを?
環境への配慮やそこで働く人々の人権、職場環境が保障されている原材料に認められる「サステナブルラベル」という認証ラベルがついている原材料を調達して、持続可能な原材料の調達もしています。社会貢献ではドナルド・マクドナルド・ハウス(病気の子どもの家族が滞在できる施設)の展開、食育支援活動も行っています。
社内では昨年から社員向けにSDGsに関わるテーマの専門家を社内外から講師に招き、ランチの時間帯にウェビナーを行っています。最近では、最先端の気候変動研究を行っている東京大学の教授をお招きしました。
──特に反応が良い御社の取り組みはあるんですか。
「Made For You」は興味を持っていただくことが多いです。マクドナルドはよく「ハンバーガーを作り置きしてるんでしょ」「ストックしてるんでしょ」と思われがちなのですが、実はハンバーガー類は注文が入ってから作っています。つまり、常にできたてをご提供しているのです。注文が入ってからパンを焼き、ソースやパティ、チーズ、レタスなどを加えてハンバーガーを作っています。2000年までは作り置きのシステムでしたが、そうすると食品ロスも多かったようです。
──作り置きよりも「Made For You」は食品ロスが少ないんですか。
作り置きだと「ハンバーガーがこれぐらい出るであろう」と予測して事前に調理するのですが、予想通りになることは難しく、結果食品ロスが出てしまうのです。このシステムを導入したことで、導入前に比べて完成品の廃棄が約半分まで減りました。
大学、地方自治体を巻き込んでSDGs推進
──2020年から取り組まれている「トレイマットデザインコンテスト」について教えてください。
あるテーマに沿って大学で講義を行い、それをマクドナルドに来店するお客様にも理解していただけるよう、店で使うトレイにしいているトレイマットを大学生にデザインしてもらうという取り組みです。今まで、生物多様性、食の循環、気候変動への取り組みについてのテーマを取り上げてきました。2020年にスタートし、地方自治体、大学、マクドナルドでコラボレーションして、今年は横浜市と京都市の2カ所で展開しています。
──コンテスト開始のきっかけは。
日本マクドナルドは食を提供する企業としていつまでもおいしいお食事を提供したいと願い、可能な限りサステナブルな食材、資材を調達しています。
SDGsの推進には「学んで、知って、伝える」という流れが理想的です。そこで学生を巻き込んで、SDGsにちなんだテーマで「学んで、知って、伝える」という流れを1つのプロジェクトとして体現できないかと考えました。さらに趣旨に賛同いただける自治体ともつながり、産官学連携で社会全体を巻き込んでいこう、と発展していきました。
──学生をパートナーとして選んだのはなぜですか。
学生はこれからの日本を背負っていく世代ですし、SNSの普及によって発信力も持っています。彼らは「学んで、知って、伝える」という流れを一番体現してくれます。学生からも夏期休暇などになると、SDGsに関する問い合わせが増えるのです。SDGsについて積極的に学びたがっている学生に対して、場を提供したいという思いもありました。
──自治体を巻き込むというのは、どういう意図ですか。
デザインコンテストは「きれいなデザインを描いて終わり」というわけではありません。SDGsにおいては、その重要性について学び、伝えて、伝えた先の人々に実際の行動を起こしてもらうことが重要なポイントです。その行動を起こすのは、一般市民の人々です。自治体も巻き込むことで、市民の行動変容にまで影響を出せると思いました。
──トレイマットに注目されたのは、なぜですか。
トレイマットは店内で食事をされる全員に配られ、多くの方の目に触れます。学生にとっても自分がデザインしたものが皆様の目に触れる場所で使われるのは、モチベーションに繋がると考えました。
──実現にはどういったハードルがありましたか。
日本マクドナルドのクリエイティブには非常に厳しいガイドラインがあるため、普通の学生が絵を描いてもなかなかOKは出ません。デザインを日本マクドナルドが求めるレベルにまで上げる、それを学生に学んでもらうのも大切なポイントでした。自治体に関しても、「学んで、伝えて、行動する」までつなげていただける発信力のある自治体さんと組みたいと考えています。三者がWin-Winでやらないと意味がないのです。
──日本マクドナルド側から「こういうレギュレーションで」「こういう発想で」と学生に説明するのですか。
そうですね。大学の授業のコマを使い、プロジェクトの冒頭でテーマに沿った日本マクドナルドの取り組みを伝え、広告代理店からデザインの進め方や作成する上でのTipsを授業形式で学生に講義しました。地方自治体と、サステナブルラベルの認証団体にも授業をしてもらいます。
(写真・トレイマットコンテストの最優秀作品=日本マクドナルド提供)
あるテーマに沿って大学で講義を行い、それをマクドナルドに来店するお客様にも理解していただけるよう、店で使うトレイにしいているトレイマットを大学生にデザインしてもらうという取り組みです。今まで、生物多様性、食の循環、気候変動への取り組みについてのテーマを取り上げてきました。2020年にスタートし、地方自治体、大学、マクドナルドでコラボレーションして、今年は横浜市と京都市の2カ所で展開しています。
──コンテスト開始のきっかけは。
日本マクドナルドは食を提供する企業としていつまでもおいしいお食事を提供したいと願い、可能な限りサステナブルな食材、資材を調達しています。
SDGsの推進には「学んで、知って、伝える」という流れが理想的です。そこで学生を巻き込んで、SDGsにちなんだテーマで「学んで、知って、伝える」という流れを1つのプロジェクトとして体現できないかと考えました。さらに趣旨に賛同いただける自治体ともつながり、産官学連携で社会全体を巻き込んでいこう、と発展していきました。
──学生をパートナーとして選んだのはなぜですか。
学生はこれからの日本を背負っていく世代ですし、SNSの普及によって発信力も持っています。彼らは「学んで、知って、伝える」という流れを一番体現してくれます。学生からも夏期休暇などになると、SDGsに関する問い合わせが増えるのです。SDGsについて積極的に学びたがっている学生に対して、場を提供したいという思いもありました。
──自治体を巻き込むというのは、どういう意図ですか。
デザインコンテストは「きれいなデザインを描いて終わり」というわけではありません。SDGsにおいては、その重要性について学び、伝えて、伝えた先の人々に実際の行動を起こしてもらうことが重要なポイントです。その行動を起こすのは、一般市民の人々です。自治体も巻き込むことで、市民の行動変容にまで影響を出せると思いました。
──トレイマットに注目されたのは、なぜですか。
トレイマットは店内で食事をされる全員に配られ、多くの方の目に触れます。学生にとっても自分がデザインしたものが皆様の目に触れる場所で使われるのは、モチベーションに繋がると考えました。
──実現にはどういったハードルがありましたか。
日本マクドナルドのクリエイティブには非常に厳しいガイドラインがあるため、普通の学生が絵を描いてもなかなかOKは出ません。デザインを日本マクドナルドが求めるレベルにまで上げる、それを学生に学んでもらうのも大切なポイントでした。自治体に関しても、「学んで、伝えて、行動する」までつなげていただける発信力のある自治体さんと組みたいと考えています。三者がWin-Winでやらないと意味がないのです。
──日本マクドナルド側から「こういうレギュレーションで」「こういう発想で」と学生に説明するのですか。
そうですね。大学の授業のコマを使い、プロジェクトの冒頭でテーマに沿った日本マクドナルドの取り組みを伝え、広告代理店からデザインの進め方や作成する上でのTipsを授業形式で学生に講義しました。地方自治体と、サステナブルラベルの認証団体にも授業をしてもらいます。
(写真・トレイマットコンテストの最優秀作品=日本マクドナルド提供)
■企業、自治体、大学の調整
──赤松さんはどういう形で関わられたのですか。
大学や地方自治体とのコミュニケーションを担当しました。また、このプロジェクトを進めるにあたり、投票サイトや表彰状、目録などの制作を進めました。
──大変だったことは。
企業、地方自治体、大学と、プロジェクトに関する狙いや目的・必要な条件が完全にマッチするわけではありません。私たちにとっては、トレイマットを使うことで広告物としてプラスになるようなものでないと成り立ちません。大学にとっては学生の学び、地方自治体にとっては市民にどういう良い影響があるのか、が一番メインになります。それぞれの狙いが違う中で、落としどころを見つけていくというコミュニケーションはチャレンジングでした。関わる全員がWin-Winになるような進め方、コミュニケーションの取り方が難しかったです。
──学生からすれば、自由度の高い方がデザインしやすいですよね。
そうですね。でも、学生にとっては新鮮だったようです。絵を描くだけではなく、社会の中でデザインをすること、さまざまなレギュレーションの中で目的を達成するようなデザインを残すことは、「自由にアートの一環としてデザインをすることだけがデザインではない」と学ぶ機会となっているようです。中には、この授業を受けたいからその大学に入ったという学生もいたそうです。本当にデザインの仕事に就きたいと思っている学生が、自分の将来を見据えた中でデザインをすることにやりがいを感じてくれたりして、デザインの質も回数を重ねるごとに上がってきていると感じます。コンテストの投票数も上がってきて、社内外問わず、注目度が上がっているのがやりがいになります。
──地域住民の行動変容は進んでいますか。
まず投票してもらうこと自体が重要な一歩です。一般市民の方々にはこのプロジェクトを通じて、身近なところで何ができるのかを知ってもらい、実際に行動を起こしてもらうことを大事にしています。その中でサステナブルラベルが付いたものを選んだり、エシカル消費を通じてSDGsに貢献できるんだと知ってもらったりする。もちろん、それをマクドナルドでの消費活動に生かしていただいたり、マクドナルド以外でも商品の裏を見てラベルがどうなっているか確認してもらったりすると、すごくありがたいなと思います。
──赤松さんはどういう形で関わられたのですか。
大学や地方自治体とのコミュニケーションを担当しました。また、このプロジェクトを進めるにあたり、投票サイトや表彰状、目録などの制作を進めました。
──大変だったことは。
企業、地方自治体、大学と、プロジェクトに関する狙いや目的・必要な条件が完全にマッチするわけではありません。私たちにとっては、トレイマットを使うことで広告物としてプラスになるようなものでないと成り立ちません。大学にとっては学生の学び、地方自治体にとっては市民にどういう良い影響があるのか、が一番メインになります。それぞれの狙いが違う中で、落としどころを見つけていくというコミュニケーションはチャレンジングでした。関わる全員がWin-Winになるような進め方、コミュニケーションの取り方が難しかったです。
──学生からすれば、自由度の高い方がデザインしやすいですよね。
そうですね。でも、学生にとっては新鮮だったようです。絵を描くだけではなく、社会の中でデザインをすること、さまざまなレギュレーションの中で目的を達成するようなデザインを残すことは、「自由にアートの一環としてデザインをすることだけがデザインではない」と学ぶ機会となっているようです。中には、この授業を受けたいからその大学に入ったという学生もいたそうです。本当にデザインの仕事に就きたいと思っている学生が、自分の将来を見据えた中でデザインをすることにやりがいを感じてくれたりして、デザインの質も回数を重ねるごとに上がってきていると感じます。コンテストの投票数も上がってきて、社内外問わず、注目度が上がっているのがやりがいになります。
──地域住民の行動変容は進んでいますか。
まず投票してもらうこと自体が重要な一歩です。一般市民の方々にはこのプロジェクトを通じて、身近なところで何ができるのかを知ってもらい、実際に行動を起こしてもらうことを大事にしています。その中でサステナブルラベルが付いたものを選んだり、エシカル消費を通じてSDGsに貢献できるんだと知ってもらったりする。もちろん、それをマクドナルドでの消費活動に生かしていただいたり、マクドナルド以外でも商品の裏を見てラベルがどうなっているか確認してもらったりすると、すごくありがたいなと思います。
入社3年目、社内公募でオフィス(NRSO)の仕事に
■赤松さんの経歴
──赤松さんの入社は何年ですか。
2021年入社で、同期入社は170人ぐらいです。
新入社員は最初は全国の直営店舗のどこかに配属されます。私は、最初は香川県高松市の店舗に配属されました。高松市には2022年の12月末日までいました。
──高松市ではどういう役職でしたか。
MT(マネージャートレーニー)から始まりDM(デパートメントマネージャー)という役職まで経験しました。まず、店舗ではマネージャーの前の役職から始まり、そこから時間帯責任者であるシフトマネージャーになりその後店舗の様々な分野に責任を持つDM(デパートメントマネージャー)になりました。ちなみにDMは主に3つの役職があり、それを全部経験すると店長になります。しかし決まったキャリアパスはなく、それぞれの社員にさまざまなキャリアパスが存在します。
■キャリアチャレンジ制度
──赤松さんは公募制度でオフィスに来られたのですね。
はい、入社3年目までの若手を対象にした「キャリアチャレンジ制度」という公募制度です。ちなみに、マクドナルドは本社がないんです。オフィスをNational Restaurant Support office(NRSO)と呼んでおり、店舗をサポートするためのオフィスと位置付けております。私がその1期生で、オフィスに来た人は私を含めて6人いました。2023年1月から2年間の予定です。
──公募制度の選考課題はありましたか。
小論文と面接がありました。小論文の内容は「この制度を通して得た自己成長と会社への貢献」がテーマでした。
──どんなことを書かれたんですか。
「店舗という観点からだけではなく、マクロなビジネス全体を理解するために違った視点でビジネスに触れてみたい。そういう経験を持った私が成長することが、今後この会社の財産にもなりうる」といったようなことを書きました。
──面接は誰としましたか。
オンラインで、人事本部の人と3対1でした。小論文で書いたことを話したほか、「実際に営業(お店)に戻ったときに、この経験をどのように生かすビジョンを持っているか」と聞かれました。
マクドナルドは日本全体で約3000店舗ありまして、店長をするとなると、一人ひとりのオーナーシップが大事です。店舗に対して自分自身が責任を持つことがすごく大切なのです。「より強いリーダーシップを発揮するために、いろんな側面からビジネスを理解することがリーダーシップの発揮に繋がると思う。営業に還元できると思う」と答えました。
──配属先は希望が出せるのですか。
面接のときに希望の部署があるか聞かれます。私は今、コミュニケーション&CR本部の中のガバメントリレーションズ部(GR)に所属していますが、「特にこの部署に行きたい」と言ったわけではありませんでした。というのも店舗にいるときから人事本部、教育機関のハンバーガー大学といったところは関わりが深いのですが、それ以外のオフィスの仕事はあまり知りません。自分から見えている景色の中だけで、「ここの部署の仕事がしたい」というのではなく、意図を伝え、ポジティブな意味で「希望はありません」と言いました。
──赤松さんの入社は何年ですか。
2021年入社で、同期入社は170人ぐらいです。
新入社員は最初は全国の直営店舗のどこかに配属されます。私は、最初は香川県高松市の店舗に配属されました。高松市には2022年の12月末日までいました。
──高松市ではどういう役職でしたか。
MT(マネージャートレーニー)から始まりDM(デパートメントマネージャー)という役職まで経験しました。まず、店舗ではマネージャーの前の役職から始まり、そこから時間帯責任者であるシフトマネージャーになりその後店舗の様々な分野に責任を持つDM(デパートメントマネージャー)になりました。ちなみにDMは主に3つの役職があり、それを全部経験すると店長になります。しかし決まったキャリアパスはなく、それぞれの社員にさまざまなキャリアパスが存在します。
■キャリアチャレンジ制度
──赤松さんは公募制度でオフィスに来られたのですね。
はい、入社3年目までの若手を対象にした「キャリアチャレンジ制度」という公募制度です。ちなみに、マクドナルドは本社がないんです。オフィスをNational Restaurant Support office(NRSO)と呼んでおり、店舗をサポートするためのオフィスと位置付けております。私がその1期生で、オフィスに来た人は私を含めて6人いました。2023年1月から2年間の予定です。
──公募制度の選考課題はありましたか。
小論文と面接がありました。小論文の内容は「この制度を通して得た自己成長と会社への貢献」がテーマでした。
──どんなことを書かれたんですか。
「店舗という観点からだけではなく、マクロなビジネス全体を理解するために違った視点でビジネスに触れてみたい。そういう経験を持った私が成長することが、今後この会社の財産にもなりうる」といったようなことを書きました。
──面接は誰としましたか。
オンラインで、人事本部の人と3対1でした。小論文で書いたことを話したほか、「実際に営業(お店)に戻ったときに、この経験をどのように生かすビジョンを持っているか」と聞かれました。
マクドナルドは日本全体で約3000店舗ありまして、店長をするとなると、一人ひとりのオーナーシップが大事です。店舗に対して自分自身が責任を持つことがすごく大切なのです。「より強いリーダーシップを発揮するために、いろんな側面からビジネスを理解することがリーダーシップの発揮に繋がると思う。営業に還元できると思う」と答えました。
──配属先は希望が出せるのですか。
面接のときに希望の部署があるか聞かれます。私は今、コミュニケーション&CR本部の中のガバメントリレーションズ部(GR)に所属していますが、「特にこの部署に行きたい」と言ったわけではありませんでした。というのも店舗にいるときから人事本部、教育機関のハンバーガー大学といったところは関わりが深いのですが、それ以外のオフィスの仕事はあまり知りません。自分から見えている景色の中だけで、「ここの部署の仕事がしたい」というのではなく、意図を伝え、ポジティブな意味で「希望はありません」と言いました。
■現在の仕事
──いまは具体的にどういった仕事をしていますか。
GRでは省庁、地方自治体、業界団体など一般消費者ではないステークホルダーとコミュニケーションを取ったり、リレーションを構築したりして、マクドナルドを囲むビジネス環境を守るという仕事をしています。また、様々な経験をさせていただいている中で担当しているひとつがSDGsの啓発で、社内の啓蒙活動であったり、社外の中高生に対するSDGsの授業であったり、トレイマットのデザインコンテストなどいろんなステークホルダーの方を巻き込みながらSDGsの啓発を推進しています。
(後編はこちらから)
(インタビュー写真・植田真紗美)
──いまは具体的にどういった仕事をしていますか。
GRでは省庁、地方自治体、業界団体など一般消費者ではないステークホルダーとコミュニケーションを取ったり、リレーションを構築したりして、マクドナルドを囲むビジネス環境を守るという仕事をしています。また、様々な経験をさせていただいている中で担当しているひとつがSDGsの啓発で、社内の啓蒙活動であったり、社外の中高生に対するSDGsの授業であったり、トレイマットのデザインコンテストなどいろんなステークホルダーの方を巻き込みながらSDGsの啓発を推進しています。
(後編はこちらから)
(インタビュー写真・植田真紗美)
SDGsでメッセージ!
■学生へのメッセージ
就活は学生と企業のマッチングの場だと考えています。自分自身が大切にしている価値観、自分がどんな存在意義を社会に発揮したいか、それを企業の価値観とすり合わせることによって、本当の意味で自分に合った企業を探せると考えています。そういった中でSDGsに関わる仕事は社会の皆様にとって、「あって良かった」と思ってもらえる仕事であって、それは私の大事にしている「出会って良かったと思われる人物となる」という価値観にもマッチしているので、私自身もポジティブに働けています。そういった自分の価値観と企業の価値観、そこで働いている自分をイメージして、就活に取り組んでみてください。
日本マクドナルド株式会社
【食品】
ハンバーガー・レストラン・チェーン「マクドナルド」を経営。私たちの存在意義「おいしさと笑顔を地域の皆さまに」に基づき、全国47都道府県の約3000店舗で、約19万人のクルー、オーナーオペレーター、店舗社員がワンチームとなり、「おいしさとFeel-Goodなモーメントを、いつでもどこでもすべての人に」お届けします。
2024/11/21 更新
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※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
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