
■西山さんの就活
──西山さんは今の部署を希望したのですか。
西山 部署名から業務内容が想像できなかったので、最初は「海上業務部」と言われたときに「どこですか?」と(笑)。
野中 西山さんは採用面接で「再保険をやりたい」と希望したと聞きました。私たちは個人や法人のお客様から保険を引き受けますが、安定的に事業を運営するために、引き受けたリスクの一部を海外のマーケットや日本で再保険を行う会社に分散させています。学生ではなかなか見えない領域なので、入社時に再保険に携わるという希望を持つのは珍しいと思います。
──なぜ再保険に興味を?
西山 大学では国際関係論の授業で、SDGsの誕生の歴史や17の目標の意義を学んで、自分たちに何ができるかを議論しました。国際政治学国際機構論という政治と機構論がミックスされたゼミで、国連大学主催のグローバルセミナー合宿にも参加しました。その年のテーマは「テロ」で、SDGsの観点から貧困や平和について話し合う中で、保険会社から来ていた講師から「リスクを分散していたおかげで助かった人が多い」との話が出て、再保険を知りました。再保険によって引き受けられるリスクの量が増えます。
野中 再保険の機能を使えば、10だったものを100でお客様に提供できます。
──大学での学びが仕事に直結したんですね。
西山 ゼミでの研究を通し、公益性や国際社会の課題に関心を持ったことで、損害保険会社や再保険業務に興味を持ちました。面接では「ぜひ、再保険ができる企業営業や再保険手配の業務をやりたい」と伝えました。2年目から希望していた再保険業務に携わることができています。
──社会課題に興味を持ったきっかけは?
西山 高校時代に4カ月ほどカナダに留学し、国際社会がどう動いているのかに興味を持ち、大学では国際関係学を専攻しました。その中で社会課題の解決に向けて新しいことに挑戦していく人たちの下支えをしたいと思うようになりました。挑戦にはリスクがつきものなので、そこをサポートしたいなと。そうすれば、ある企業に入ってSDGsに取り組むよりも幅広く社会課題に影響を与える仕事ができると思いました。業界としては損害保険会社と公的な銀行などを見ていました。
──なぜSDGsや新しいことに挑戦する人を支えたいと?
西山 小さいころから人を助けて、「ありがとう」と言われたときに喜びを感じていました。自然環境も自分のサポートでより良くなることに喜びを感じます。大学のとき、オーストラリアに森林や動物保護のボランティアに行きました。炎天下で赤土にまみれながらの肉体労働でしたが、「自分が何かの役に立っている」「下支えができている」ことに喜びを感じ、それがモチベーションになっているんだと。自己分析でそう気づき、就活の軸にしました。
──東京海上日動を選んだ決め手は?
西山 当社の就活イベントで理想的な人がいたからです。その人は事故時の保険金支払い業務の中で食品ロスなどの社会課題に興味を持ち、解決に向けて新たな保険設計に果敢に挑戦している姿が印象的でした。そのような人がいる環境で働きたいと思い、入社を決めました。