麻雀で見ることができる力とは?
さて、就活生参加の麻雀大会、就活生にはどんなメリットがあるのでしょうか。
スターティアでは内定までに4回の面接があるのですが、大会の優勝者には、いきなり最終面接、つまり、内定リーチが与えられます。2位から5位は3次面接からスタートです。
でも、なぜ麻雀なのでしょう。人事部長の橋本浩和さんが言います。
「まず、学生のみなさんのコミュニケーションの力を見ることができます」
将棋や囲碁では、コミュニケーション能力を見ることはできませんね。
「麻雀は、学生のみなさんの決断する力を見ることもできます」
仕事には決断がつきものです。営業でも、企画でも、総務でも。
「うちの社は、地頭がいい学生さんが、ほしいんです」
地頭(じあたま)とは、学校の勉強ができるかどうかではなく、本当の頭の良さのことです。知識の多さではなく、論理的思考力やコミュニケーション能力のことです。それを見るのに、麻雀という競技は最適なのだとか。
橋本さんが、続けます。
「『趣味は麻雀』とか、『雀荘でバイト』とか、履歴書には書きにくいと思います。だったら、その書きにくさを解放してあげよう、なんてね」
新卒の採用者数は、毎年45人をめどにしているとか。麻雀大会経由で数人採用できれば、と考えているそうです。
「麻雀を経由しない通常ルートの面接も、しっかり行います。学歴ではなく、地頭の強さが選考の基準ですから、われこそはと思う学生さん、大歓迎です」
麻雀採用は、年に2回のペースでつづける予定だとか。