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(取材はオンラインで行いました)
(前編はこちら)
■インターンシップ
──インターンシップについて教えてください。
2023年卒向けの夏のインターンは2日間、すべてオンラインで行いました。「共通コース」と「技術限定コース」の2コースです。1日目の内容は両コース共通で、電源構成やエネルギーミックスに関する議論を通じて、エネルギーの特性、コストを念頭に置き、未来の状況を予測しながら、エネルギー業界をワークショップ形式で体験するプログラムです。
「共通コース」の2日目は、九州電力の社員の立場で新規事業を立案するグループワークを行いました。多くの社員と交流してもらいたかったので、「インキュベーションラボ」という新規事業を企画・立案している部署の社員も呼んで、念入りにフィードバックをしました。「技術限定コース」の2日目は、希望部門に分かれて、部門が用意したコンテンツを受講してもらいました。部門紹介、座談会、グループワークなどいろいろ盛り込みました。社員に直接会えない分、座談会や新規事業担当など多くの社員との交流を大切にしました。
参加者は各回25人くらいで4日程行ったので、計100人ほどですね。秋のインターンは今行っていて、冬にも実施する予定です。
──学生の評判はどうですか。
エネルギーミックスのワークショップは、学生の口コミサイトで「本当に行ってよかった」インターンシップの「総合評価が高かった部門」で全国5位に入りました。実際の予算規模並みの設定で本当の仕事に近い体験してもらったのですが、ゲーム感覚で楽しみながら九州電力やエネルギー業界のことを知ってもらえたことが評価された要因ではないかと思います。
インターンを始めてからまだ3年目で歴史は浅いのですが、学生の立場に立って楽しみながら九州電力を知ってほしいと思い、採用担当チームで意見を出し合ってつくりました。
■働き方
──コロナで働き方が変わっていますが、社員の出社率はどのくらいですか。
緊急事態宣言の発出中は、オフィスワーク職場において出勤者の7割削減を目指してテレワークを実施しました。感染拡大防止のためではありますが、以前の通勤時間をプライベートや育児に充てるなど、ワークライフバランスの充実につながりました。新型コロナウイルスが終息しても継続する予定です。
発電所などで現場に出向く仕事がある日にテレワークをするのは難しい面がありますが、デスクワークのみを予定している日はテレワークで対応することもできます。
──電力の安定供給という重責があり、3交代勤務や宿直もあるそうですね。
事務系も技術系も、ほぼ全員が一度は営業所や支店、発電所などの現場で勤務します。電気を安定供給するためにどれだけの人員が必要で、どうやってお客さまのもとに電気が届いているかを実感できるので、非常に貴重な経験になります。キャリアステップを踏んでいくうえで大きな学びになると説明しています。…続きを読む