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■2019卒採用ふり返り
──2019年卒採用をふり返って、学生に特徴はありましたか。
「売り手市場」のためか、例年と比較して学生の動きは活発ではなく、じっくり時間をかけて企業を選んでいる印象を持ちました。内定を出した後は期限を設けずに待つのですが、承諾をもらうまでに時間がかかった学生もいました。「気になる会社があるので受け切らせてください」という学生もいて、ポリシーを持って活動しているようにも感じました。
また、インターンシップが定着して、インターン慣れ、グループディスカッション(GD)慣れしている学生が目立ちました。「働き方改革」の影響で働き方を気にする人も増えましたね。
──インターン、GD慣れはどんなところで感じましたか。
GDにそつなく対応する学生が多かったですね。我々としては学生の「素」が見たいのですが……。聞いてみると、インターンは弊社が10社目、20社目という学生もいました。
■採用実績と職種
──2019年卒の内定者数を教えてください。
全職種合わせて100人程度です。前年は92人だったので少し増えました。
──職種は、大きく分けて「総合職」「テーマパークマネジメント職」「専門職」の三つですね。
はい。テーマパークマネジメント職には、テーマパークの施設管理者である「スーパーバイザー職」と、ステージの公演進行を務める「ステージマネージャー職」があります。専門職もいわゆる建築、電気・電子などの技術系と、IT系、服飾系、調理系、デザイン系などがあります。
総合職が40人くらい、テーマパークマネジメント職のスーパーバイザー職が30人くらい、ステージマネージャー職が20人くらい、専門職が20人くらいですね。
技術系は学部卒、院卒が半々くらい。推薦はなくすべて公募です。
──総合職とテーマパークマネジメント職はどちらが人気ですか。
総合職が第1志望の人が多いですが、多くの人が併願で受けてくれています。ただ、両方ともに社員としての採用なので処遇面の差はありません。入社後、テーマパークマネジメント職は「スーパーバイザー」を目指し、現場管理者としてのキャリアを極めます。総合職も最初はスーパーバイザーをしますが、その後はさまざまな部署で経験を積み「ゼネラリスト」として成長していきます。
──4年前の「人事のホンネ」では、2014年卒採用が39人で「これから増やす」とうかがいましたが、ぐっと増えましたね。
当時契約社員だったテーマパークマネジメント職を3年前に正社員にしたので、その分増えました。パークの立ち上げから関わってきた社員が定年で退社していることもあります。2022年に向けた大規模開発を控え、新卒だけではなく経験者の採用も増やしています。
──2020年卒の新卒採用はさらに増やす予定ですか。
今年と同じくらいの予定です。
──テーマパークマネジメント職を正社員化したのは?
2020年に向けた中期経営計画でハード面・ソフト面の強化を掲げています。ハード面では、新エリアをオープンしたり、アトラクションを増やしたりする予定です。ソフト面では、キャスト(アルバイト)のホスピタリティー向上のため、安心して働き続けられる制度や職場環境整備、育成強化に取り組んでいます。その人財力強化の一環で、テーマパークのオペレーションを担当する社員の処遇の改善を行いました。
中期経営計画は採用ホームページ(HP)にも載せているので、ぜひ目を通してください。…続きを読む