
■社歴
──最初はどこに配属されたのですか。
最初は埼玉県の蕨店に配属になりました。基本的に3カ月間でいろいろなMDを経験して、総合的に適性を判断した結果、MDの配属が決まります。僕は食料品、飲料、お菓子、お酒、日配品と呼ばれる牛乳やお豆腐などをカテゴライズする「6MD」の担当になりました。
──仕事はどういうタイムスケジュールですか。
朝、出勤をして食品の場合は午前中に納品を品出しして、お客様を出迎える準備をします。午後は時々によって変わってくるんですけど、自分が売り込みたい商品の演出だったり、レイアウトの変更だったり、あとはPOP依頼だったりとか商談だったりという感じですね。
──仕入れはどのように決めていくんですか。
パートナーと呼んでいる提携企業から提案いただいた商品群から価格交渉をして仕入れたり、SNSとかで流行の波が来そうだなというタイミングを見て、それを取り扱っているパートナーに連絡して「この商品を仕入れられますか」と連絡したりします。
蕨には3カ月半、そのあと越谷店で売場責任者となり、8カ月ぐらいいました。最終的には5年間で7店舗異動しています。
──店舗のなかで特に印象深かったところはありますか。
東京の町屋店(現在は閉店)にいたときはコロナ禍の時期だったので、自分のなかでは印象深いですね。当時は外食を控えて、ステイホームの時期でした。6MDは家で食べる食材を多く取り扱っているので、巣ごもり需要ですごくニーズがあった分、大変ではありましたね。
──前編で環七梅島店の「買い場」を大きく作り替えたとおっしゃっていましたが、実際どれぐらい変えたのですか。
加工食品のコーナーはレトルトカレー、乾麺、袋麺、調味料などを取り扱っているのですが、そこのレイアウトをお客様の動線に合わせて思い切って変更しました。それから新たに東南アジア、ブラジルといった海外の商品の取り扱いを増やすためにレイアウトを変更しました。売り場を大きく変えることに対しても自分の判断でした。
──店長からは何か指示はあるんですか。
欠品などへの指摘はあるんですけど、基本的にあれこれ指示があったというのは記憶にないですね。権限委譲が強く社風として根付いているな、と社員になって改めて実感しました。
──店長はどのように店全体をマネジメントしているんですか。
基本的には店舗の総利益、水道光熱費、あとは新しく什器や冷蔵ケースを導入するときに何年ぐらいでコストを回収できるかを勘案するなど、店舗全体の最適解を考えるのは店長の仕事です。