
――昨年度の採用実績を教えてください。
2013年4月入社の新入社員は、一般、技術、アナウンサーの3部門合わせて27人です。人数、男女比共にこういった場ではお答えしていないのですが、入社式の映像がニュースになって流れていますから、もう良いでしょう。27人のうち、女性はアナウンサー2人を含めて10人です。
――採用人数は近年変化していますか。
基本的には毎年同じくらいですが、今年は若干少ないと思います。テレビ朝日に来て欲しい、と思ってオファーを出したのがこの人数だったということで、年度によって意図的に増減をかけているわけではありません。
――いい学生がいなければ予定人数に満たなくても仕方ないと。
いい学生の定義は難しいのですが、そうならないよう大勢の人にエントリーしてほしい。説明会に積極的に出向き、多くの学生にテレビの仕事に興味をもってもらえれば、その中にうちで活躍してもらえる人が絶対いると考えていますし、個人的には年度によって新入社員数が増減するのは反対です。将来のテレビ朝日を担う若い力を、安定的に得るための新卒採用だと考えています。
――総エントリー数はどれくらいでしょう?
プレエントリーは相変わらず万単位です。いわゆる「記念受験」が減っており、本エントリーに進む人は若干減少傾向にあります。最近の学生は企業研究をよくしていてエントリー数を絞り込んでいますから。逆に言うと、本気の人たちは今までどおりエントリーしてくれています。
■求める人材
――どういう人を求めていますか。
「テレビ朝日で活躍できる人」ですね。言い換えると「テレビ朝日らしい人」。自分たちが違和感なく一緒に働ける人。これを説明するのはなかなか難しいのですが、民放キー局にも、それぞれカラーがあると思います。テレビ朝日のカラーを自己分析するのは難しいのですが、番組からも伝わる「テレ朝ってこういう雰囲気だよね」というのが正解なのかなと思います。いろんな部署の社員が選考に参加するので、各自が一緒に仕事をしたい人を選んだ結果、将来うちで活躍できそうな「テレビ朝日らしい」新入社員がそろうのだろうと思います。付け加えると、テレビ朝日は若手のチャレンジを強く推奨しています。若手は失敗してもいいから、まずは挑戦してみようと。若いうちに色々なトライ&エラーを繰り返し、将来テレビ朝日の屋台骨を支える人材になってもらうための施策です。ですので、若いうちから色々と挑戦してみたい人は、テレビ朝日が向いていると思います。
――内定者や新入社員にはどのようなタイプが多いですか。
一つの「こういう人間」というタイプはないですね。採用でも今年はこういうターゲット、例えばITに強い人を採ろうとか、今年は報道だ、という方針はありません。そういう意味では色々な人間がいます。テレビは番組ジャンルも視聴者層も様々ですから、同じような人ばかりで仕事をしても面白い番組にはなりません。新入社員もバラエティーに富んでいます。
社員には、けっこうまじめな人間が多いですね。テレビ局というと、派手で元気で明るくてというイメージがあるかと思います。もちろんそういう人間もいますが、総じて根は真面目、普通の人が多い。テレビは大勢の人を対象にする仕事なので、「普通の感覚」がないと絶対にできない仕事です。普通の人が普通に頑張って、普通に面白いものや、ためになるものを作る会社だと考えると、誰にでもチャンスがあると思います。いわゆる「業界人」タイプの人ばかりの会社ではありません。
――でも、普通なだけでは入れませんよね。求めるのは、普通の感覚の中から どこか突出した個性を伸ばしていく人ですか、それとも「普通の中の普通」を極める人ですか?
普通の感覚の中から、自分の長所を伸ばしていく人がいいですね。学生はバラエティー志望、報道志望など目標をもって受けると思いますが、可能性は色々あります。自分のやりたい事を明確に持つのは良い事ですが、バラエティーしかやらないとか報道以外は興味ないとかではなく、ベースを広く持ってほしい。学生が思っている以上に、広がりや可能性があるのがテレビの仕事です。自分の可能性の幅を狭めてほしくありません。
――視聴率が好調です。近年、採用面で変化はありますか。
応募してくる学生像は、テレビ番組が好きで番組を制作したいという人が一番多い。ただ最近はコンテンツビジネスやITビジネスも幅広く展開しているので、それらを志望する学生も増えています。放送は国内向けですが、番組企画のフォーマット販売や、ネットでのコンテンツ展開など、マーケットが国外にも広がっているので、アジアで仕事したいといった新たな志向を持った学生も増えています。面接すると、我々が考えてもいないこと、大風呂敷を広げてくれる学生もいます。そういう意味では、以前はいなかったタイプの人も受けてくれていますね。展開するコンテンツが魅力的なら、視聴するプラットホームは地上波だけに限りません。ネットやBS、CSなど、色んな可能性が広がる。それもこれも、魅力的なコンテンツを生み出すことが鍵。「テレビ朝日は面白い」と思ってくれる学生が、「テレビ朝日で仕事をしたい」と考えてくれたら我々としても嬉しいです。