
■採用実績
──2017年入社の採用実績について教えてください。
岡村さん(写真右) 男性93人、女性92人で合計185人です。男女半数ずつ採用することを目指しています。
──女性が多いですね。「一般職」も含めた人数でしょうか。
岡村 横浜銀行にはコース別の職種はありません。関わる仕事はさまざまですが、待遇は全員「総合職」となります。
──全員総合職はいつからですか。
岡村 2年前からです。それ以前は「総合職」「一般職」といったコース別に採用していました。それを廃止して、既に働いている行員も新卒も全員「総合職」にしました。
銀行には女性が多いのですが、コースや職種を分けることで、女性の活躍の場が狭くなっているケースもありました。女性の活躍の場をさらに広げるのが目的の一つです。
──理系出身者は何人?
岡村 15人です。本当はもう少し採用したかったですね。
──銀行の理系採用というと、最近では金融とIT(情報技術)を組み合わせたサービス「フィンテック」などに関わる仕事を担うのですか。
岡村 そうですね、最終的にはそういう仕事に就いてほしいと考えています。フィンテックや市場の運用の分野では、理系の学生が学んだ基礎が役立つことが多くあります。もちろん文系で活躍している人もいますが、リスクを具体化してバランスを考えるときに、理系人材はもっと必要になると思います。
──理系も含めて新入行員の配属は?
岡村 配属時は全員支店で営業をし、銀行員としての基礎を身につけます。後に専門分野に行く場合も、最初の3~4年は「一般的な銀行員」として仕事をします。そうすれば、専門分野で働くときに「自分が銀行の中で何をやっているのか」が分かるようになります。
──その後、いろんな専門分野に行くのですね。
岡村 はい。ICT推進部、リスク管理部、市場国際金融部などは理系の人が活躍することが多い部署ですね。フィンテックは総合企画部の担当です。
──理系は大学院卒が多い?
岡村 いえ、学部卒が多いですね。院卒にはこだわっていません。2017年入社は、院卒は文系2人、理系1人です。
──理系の学生にアピールする工夫はしていますか。
高橋さん(写真左) 2016年度は「理系学生向けセミナー」を開催しました。本部や支店で働いている理系出身者と座談会形式で話ができるようにしています。しっかり企画したのは、2016年度が初めてです。
銀行は文系のイメージが強いですが、必ずしもそうではなく、理系人材もビッグデータや人工知能(AI)などの分野で能力を発揮できますし、多くの支店でも活躍しています。ただ全体では文系が多く物の見方や考え方が似てしまう傾向があるので、全体のバランスを考えて、いろいろな人材を採っていきたいと考えています。今後も、理系学生に向けたセミナーで発信する予定です。
岡村 私も理系の学生と話す機会が多くなりました。「横浜銀行って理系を採るんですね」「理系の働き口があるんですか」と言われます。「理系も十分に活躍できるし、考え方や勉強への姿勢を見て採用したい」と話すと、結構驚かれて、「ではインターンシップに参加してみます」という学生も多かったですね。学部は特に指定していません。
──理系の学生にとっては、選択肢が増えた感じですね。
岡村 「メーカーか、研究職しかないと思っていましたが、銀行もあるんですね」と言う学生もいました。
──新卒の採用数は例年170~190人で推移していますね。
岡村 一時期、2008年ごろは倍くらい採用していましたが、極力、波をなくすよう心がけています。採用を増減すると、数年後に人員構成がいびつになってしまいますから。
私はバブル崩壊後の1998年の入社で同期が少ないんです。銀行としてこの前後の世代の人員が少なくて困っている面もありますので、なるべく安定して採りたいと考えています。