SDGsに貢献する仕事

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NTTデータ〈後編〉年代問わずモチベーション高い社員多い【SDGsに貢献する仕事】

2025年02月05日

 SDGs(持続可能な開発目標)関連の業務に携わっている若手・中堅社員に直撃インタビューする「SDGsに貢献する仕事」の第21回。日本のSI(システムインテグレーション)業界を牽引するNTTデータの後編です。ファッション業界のグリーントランスフォーメーション(GX)を推進する「FEDI®」にかかわる2人の若手社員。NTTデータは周りの社員のモチベーションも高く、新しいビジネスに積極的にチャレンジする気風を感じているといいます。NTTデータで働くやりがいについても聞きました。(編集部・福井洋平)

((前編はこちらから

【お話をうかがった方のプロフィル】
金融イノベーション本部 グローバルカスタマーサクセス室 ビジネス創発担当 岩垣紗苗(いわがき・さなえ)さん(写真左)
2020年早稲田大学社会科学部卒業、NTT東日本入社。2024年4月にNTTデータに転籍し、同職。

金融イノベーション本部 グローバルカスタマーサクセス室 ビジネス創発担当 山口翼(やまぐち・つばさ)さん(写真右)
2023年神戸大学経済学部卒業。同年にNTTデータに入社し、現職。

メタバースとのコラボも

■FEDIの今後
 ──現在は少しずつ導入を検討する企業が増えてきているというFEDI(Fashion Electronic Data Interchange)ですが、お2人は最終的にはFEDIをどういうところまで大きくしていきたいと思いますか。
 山口 最終的にはSDGsやGX、そして需要予測やトレーサビリティといった部分に繋げていきたいと思います。そのためにはまずは足元のサプライチェーンの、発注から納品請求決済などの電子化を固めていくことが重要だと思います。

 岩垣 今、FEDIをメタバースとコラボさせようという考えが出ています。洋服は試着しないとなかなか買えないと思いますが、メタバース空間で試着して、実際に購入につなげていくという取り組みがいろんなブランドで進んでいます。いずれFEDIという1サービスに収まらず、他社の別サービスと掛け合わせて、お客様に最大の価値を提供するところまで持っていけたら、もっと面白くなると思います。

 ──同業他社でもそうした取り組みをしているところはありますか。
 岩垣 サプライチェーンの一部分はあると思いますが、おそらくFEDIのように全体をつなげていく取り組みはないと思います。

 ──これから数年でアパレル業界が大きく変わると思われますか。
 山口 本当に大きく変わると思います。

 岩垣 変わってほしいなと。自分たちの代になって変わっていったらいいなと思います。

プロジェクト型インターンシップで就職決める

■山口さんの就活
 ──山口さんは就活のときはどういった業界を見ていましたか。
 山口 経済学部で金融系の研究をしており、金融業界を中心に銀行、損保、生保、一部コンサルティング会社も見ていました。金融は無形商材で、専門知識も身につけられるということで、幅広いジャンルをチェックしていました。いまの部署で取り組んでいるような企画の仕事にもすごく興味があり、たまたま弊社の10日間のインターンシップに参加して、「IT×金融」の無限の可能性に惹かれ、入社を決意しました。

 ──金融業界をチェックしていて、NTTデータのインターンシップのことはどうやって知ったのですか。
 山口 就活サイトでいろいろなインターンシップを見ていたときに「IT×金融」というテーマの弊社インターンが目に留まり、大学3年生の夏に応募しました。それまでNTTデータは「システムの会社」で、ちょっと堅いかなというイメージでした。
 弊社のインターンは採用担当主催で学生が複数人でチームを組んで課題に取り組む「ワークショップ型」と、各部署がプロジェクト単位でインターンシップ生を募集して実際の現場に入って体験できる「プロジェクト型」の2種類があり、私が参加したのはプロジェクト型です。参加したのは私を含めて2人でした。

 ──選考はありましたか。
 山口 はい、私がエントリーした際にはWebテスト、書類審査、録画の動画面接でした。募集部署が金融だったので、動画では金融に対する志望や自己PRをしました。

 ──インターンシップの内容は。
 山口 まさに新規事業ということで特にテーマは決まっておらず、「金融×新規事業」で新しい金融系のサービスを企画しようという内容でした。

 ──インターンシップで印象的だったことは。
 山口 もともと堅い会社というイメージで参加したのですが、すごく皆様が優しくて「こういうところで働きたいな」と思ったことが印象に残っています。皆様、すごく親身になってくれました。

 ──入社先としてNTTデータを選んだ理由は何ですか。
 山口 やはりインターンシップがすごく大きかったです。「こういった方々と一緒に仕事をしたいな」と思いました。新規事業に興味があり、いまやりたい方向に進めています。

環境問題にたずさわれることに魅力を感じ

■岩垣さんの就活
 ──岩垣さんは、新卒の就活のときはどういう業界を見ていましたか。
 岩垣 就活のときは軸が2つありました。1つは「働き方」で、転勤がない金融のエリア総合職などをチェックしていました。一方で自分は社会課題を解決することにやりがいを感じるとも思っていたので、その観点から通信にすごく興味を持ち、前職のNTT東日本を受けました。

 ──社会課題の解決と通信というのは、どういうつながりがありますか。
 岩垣 特定の課題を解決するというより、すべての人の生活に関わる仕事がしたいと思っていました。通信はすべての人の生活に関わるインフラのような分野で、自分たちの仕事が社会的に大きな影響力を持つと考えて興味を持ちました。

 ──前職のNTT東日本にした決め手は。
 岩垣 山口さんと似ていますが、人がすごく良かったというか、社員の方に触れる機会が一番多かったのが前職でした。インターンシップはもちろん、OB・OG訪問、イベント、面接官とのやり取り、面接に入る前の人事とのやり取りと、お話をする機会がたくさんありました。就活時の自己分析で「自分にとってモチベーションになるのは周りで働く人だ」と分かっていたので、素敵だと思う人が一番多かった前職を選びました。

■NTTデータへの転籍のきっかけ
 ──前職ではどういったお仕事でしたか。
 岩垣 1年目は代理店営業で、3~4年目はデジタルマーケティングの部署に異動し、社内の社員に向けてデジタルマーケティング研修、社内システムのCRM(顧客管理)などのシステムを導入したり、展開したりする業務をしていました。

 ──前職からこちらには転籍したのですか。
 岩垣 グループ会社間の公募制度を利用し、NTTデータに転籍しました。元々環境問題解決やDXにつながる仕事に興味があり、NTTデータの本FEDIのプロジェクトのポストに応募しました。


 ──NTTデータへの転籍のきっかけは。
 岩垣 2つ理由があり、1つは自分がやりたいことをやりたいと思ったことです。入社時から環境に興味があり、そうした仕事がしたいと言っていたのですが、なかなか部署異動のタイミングがなく、4年目のときには「このままでいいのかな」と思っていました。

 ──もともと環境に興味があったのですね。
 岩垣 そうですね。大学のゼミでも環境に関することをしていて、そちらの仕事に行きたかったです。仕事では優先するのは働き方とかお金とかいろいろあると思うのですけど、やりたいことを優先したいと思ったのが1つです。2つ目は、コロナ禍で入社したので社員との関わりが薄かったことです。在宅がメインで働きやすいのですが、人と関わるほうがよりモチベーションが上がるな、と思いました。たまたまNTTデータのFEDIのプロジェクトからの求人を見て、ちょうど自分の希望にあてはまると考えて応募しました。

 ──FEDIについてはどう思いましたか。
 岩垣 目標のところにファッションロスや社会課題を解決し、環境問題や労働問題の解決にもつなげていく、GXに一緒につなげていける仲間を探していますと書かれていて、すごく魅力を感じました。

 ──ちなみに、今はどのくらい出社されていますか。
 岩垣 私のプロジェクトでは、週に1回、出社曜日が決まっています。お客様先を訪問することも多く、外出と在宅と出社とちょうどいいバランスです。お客様先では最初の段階はなるべく対面でお話をさせてもらいます。定例で「毎週打ち合わせをしましょう」という話ができる段階になれば、オンラインでやることが多いですね。

好奇心をもって知識のキャッチアップが重要

■山口さんのNTTデータでのやりがい、働く上で大事なこと
 ──山口さんにとって、NTTデータで働くやりがいは。
 山口 2つあります。1つは、新規事業というところでチャレンジングな取り組みができていることです。2つ目はFEDIという本当に前例のない取り組みに携われていることです。ファッション業界を大きく変える可能性がある取り組みに参画できているのは本当に大きなやりがいです。NTTデータ全体でチャレンジングな取り組みを実施していこうという社風がありますし、特に我々が所属している金融イノベーション本部は本当に新しいことをやっていこうという雰囲気を感じます。

 ──NTTデータに入る、仕事をするために必要な資質は何だと思いますか。
 山口 私は、一番は好奇心だと思います。本当に新しいことをやっていくためには自分に知識がないことでもしっかりとキャッチアップしていくのが大事ですし、日々勉強が重要です。

 ──ご自身が仕事をするうえで大事にされていることは。
 山口 そこもやっぱり好奇心と、継続することですね。自分が興味を持ったことに対して自分で勉強するのはもちろん、お客様との対話を通じて、まずは対等に会話できるレベルまで持っていくのが重要です。

■岩垣さんのNTTデータでのやりがい、働く上で大事なこと
 ──岩垣さんがNTTデータで働くやりがいは何ですか。
 岩垣 一番は影響力がすごく大きい会社なので、そこにやりがいを感じています。社会課題に直接アプローチする部分が大きいと思います。前職もそうした部署がありましたが、私自身は直近の2年は内勤寄りだったので、社会のためになっている実感がなかなかできず、モチベーションの低下にもつながっていたかもしれません。今はお客様が直接見えて、課題も大きくて、そこを一気に改善しようとする部署にいるので、それがすごくやりがいです。

 ──NTTデータで働く資質は何が重要だと思いますか。
 岩垣 私もちょっと似てしまうのですけど、興味があることを仕事にするのが大事だと思います。周りの方も本当に年代問わず、モチベーションが高いというか、本当に日々考えて仕事をされている方が本当に多いので。みんな同じ信念を持っている、それが上から下まで統一されていることに、転籍時に衝撃を受けました。だからこそ、今は大きな課題にも挑戦できているのだと思います。

 ──案件に対する食らいつき方みたいなところが感じられる。
 岩垣 そうですね。私達のいる部署はみなさん「この課題をどうしたらいいのだろう」と真剣に考えています。

 ──岩垣さんが日々、大事にしていることはありますか。
 岩垣 どの仕事も「何のためにやっているのかをちゃんと考えて働く」ことです。小さな事務処理などは適当にやってしまいがちですが、その小さな仕事も自分が将来やりたいことに何かしらつながっていると考えてやっています。ちょっとやる気がなくなっても、「これはきっと何々につながっている」と自分のなかで整理できれば仕事もつらくありません。「この仕事は何のためにやっているのだろう」と思うことが多い時期もあったので、そこを自分のなかで整理して仕事をするのが大事だと思います。

 ──小さな仕事というのは例えばどういったものですか。
 岩垣 社内の承認や事務作業では、用意しなければいけない資料も多かったりします。それはどこの会社もあると思うのですけど、そこを経てサービスがお客様に届き、社会の問題にリーチできるというところにつながっていると思うので、そういう仕事にも意味があるのだと思って業務をするようにしています。

シェアオフィス利用してリモートワーク可能

■働きやすさ
 ──NTTデータで仕事をしていて、働きやすさを感じることはありますか。
 山口 出社とリモートの比率はプロジェクト次第ではあると思いますが、私にとっては働きやすいです

 岩垣 すごく働きやすいと思います。働き方も出社とリモート、労働時間もフレックスか裁量労働制かを選択できますし、基本的にプロジェクト次第ですが、それぞれのライフスタイルに合わせて選べます。働く場所もお客様先に行って仕事がしたいとなれば、シェアオフィスを活用して勤務することもできます。シェアオフィスは大きな駅などいろいろなところにあるので、お客様先の近くで仕事をして、仕事後は早く帰ることもできます。

■SDGsについて
 ──普段は何かSDGsで意識されることはありますか。
 山口 仕事という観点だとお客様のサステナビリティに関する発信ですとか、イベント出展というところは気にかけます。私生活では本当に小さなことかもしれませんが、エコバックを使うとか、ちょっとずつできるところから始めています。

 岩垣 業務でいうとFEDIはすごくSDGsと近しいプロジェクトなので、会社としてもサステナビリティ研修を推進したり、触れたりする機会が多いと思います。

(写真・大嶋千尋)

SDGsでメッセージ!

 山口 弊社は新規事業や社会課題起点の取り組みが非常に多く存在します。新規企画でチャレンジングな取り組みをしたい方、SDGs関連で社会課題解決の取り組みをしたい方は、ぜひ弊社に興味を持っていただければと思います。お待ちしております。

 岩垣 就職活動のときは本当にいろんな悩みがみなさんあると思うのですけど、自分がやりたいこととか働き方とか、いろんな軸で判断して最終的には決めてもらえればなと思います。NTTデータは働きやすさも、やりたいことも実現できる会社だと思いますので、ぜひ一緒に働けたら嬉しいです。お待ちしております。

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