就活体験レポート

航空・空港関連商社(一般職) 内定者の就活体験

留学で出遅れ4月まで連戦連敗…諦めずES出し続け、ついに内定!

O.M.先輩

航空・空港関連商社(一般職) 内定 外国語学部 女性

2019年04月09日

半年間の米国留学 航空・商社に興味

 昔から海外の文化に興味があったことから、大学時代は英語を専攻し、アメリカに半年間留学しました。その経験を活かして、将来は英語を使ったり、海外とのつながりを感じたりしながら仕事がしたいと思い、就活では航空会社や商社を中心に見ていました。

留学から1月に帰国 志望企業のインターン参加できず焦る

 就活を始めたのは、留学から帰国した3年生の1月です。スタートはかなり遅かったと思います。就活の知識がほとんどなかったので自己分析とSPI対策から始め、気になる会社の採用動向を調べました。
 同級生がすでに面接を受けていると聞いて焦りはじめたものの、何をしていいか分からず、朝日新聞社主催の「朝日学生キャリア塾」に参加しました。そこで自己分析やESの書き方、面接の練習など就活で必要なことを教えていただきました。
 本格的に説明会に参加したりESを書き始めたりしたのは3月です。

 インターンシップは1dayのものに3社しか参加できませんでした。留学の影響で、参加したいインターンには全く参加できず、帰国してからもインターンに参加していないことに不安を感じ、就活本番もなかなか良いスタートが切れませんでした。
(※編集部注:「朝日学生キャリア塾」は、朝日新聞社が主催するES添削、模擬面接、時事問題対策などを学ぶ就活セミナー。今年度の実施は未定です。)

自己分析は小~大学までノートに 「なぜ」で深掘り

 自己分析は、小学生の頃から大学時代までの出来事や自分の性格を一冊のノートに書き出しました。選考では、なるべく多くのエピソードを用意している方が良いと思ったので、自己分析にはかなり時間をかけました。一つのエピソードでも「なぜ自分はそう思ったのか」など深掘りして、自分を知ることに重点を置いて、面接で様々な角度から質問されても対応できるように心掛けていました。

 仕事選びの軸は、「興味のある事業を扱っているか」「無理なく働くことができるか」の2点でした。個人的な考えですが、興味がないとなかなか仕事を続けて行くのは難しい上に、厳しい環境で働くことは私には不向きだと思ったので、その2点は重要視していました。

説明会後に採用担当者と会話 社内の雰囲気も見る

 会社説明会は、少しでも気になった企業については参加するようにしていました。学内企業説明会は自分の大学の学生向けに話をしてくださいますし、効率的に話を聞くことができました。説明会では、気になったことは終了後に質問しに行き、なるべく採用担当者と会話をするように心掛けていました。聞いたことはなるべく多くメモをして、その後の選考に生かせるようにしていました。

 業界・企業研究は、企業のホームページを見たり、説明会に参加したりといった一般的なことをしていました。ただ時間が許す限り、企業のオフィスで行われる説明会に足を運んで社内の雰囲気を見るようにして、自分に合っているかの判断材料の一つにしていました。

 OG訪問は1回だけしました。大学の知り合いのツテで、第1志望だった企業の社員の方に話を聞くことができました。本当に行きたいと思っている企業であれば緊張すると思いますが、勇気を出して訪問するべきだと思います。

落とされては新たなES提出の繰り返し、やっと面接に

 3年生の3月になると連日、説明会とES提出に追われました。ただ、テストセンターやWEBテストの準備が甘く、かつ大手企業を中心に受けていたこともあり、せっかくESが通過してもテストで落とされる状況が4月頃まで続きました。そのため面接に進むことができず、適性検査で落とされては、また新しい企業を調べてESを提出する作業を繰り返し、やっと面接に進み始めたのが5月頃でした。この時期が一番精神的にきつかったのですが、諦めずES提出を続けていたので持ち駒がなくなることはなく、6月に入ってからは気持ちにゆとりができました。

簡潔なESめざしポイント絞る 提出前にチェックを                  

 私は昔から国語が苦手で、ESを書く際もかなり苦労しました。自分一人ではどうしようもなかったので、大学のキャリアセンターの方や朝日学生キャリア塾の講師の方に添削していただき、アドバイスを受けながら書きました。なるべく簡潔に書くことを意識して、一つのエピソードに様々な情報を盛り込まず、ポイントを絞って書いていました。提出前には、必ず記載したことを確認し、誤字脱字がないか、誤ったファイルを送信してないか、などミスが出ないように気をつけていました。

6月は毎日面接 Q&A書き出し次に生かす 自己PRは声出し練習

 6月は毎日面接を受けていました。ただ、1日に何社も詰め込まず、確実に時間的に間に合うようにスケジュールを組んでいたので、多くても1日3社でした。面接が終わったら、聞かれた質問と自分の答えをできる限り思い出して書き出し、次回呼ばれた際に矛盾がないように気をつけたり、もう少しうまく答えられたのにと思う時は、他社の面接で生かすことができるように準備したりしました。準備のかいがあって、面接に関しては、最終面接で落とされることはありませんでした。

 面接では、よく聞かれる自己PRなどは声に出して練習し、企業のことをよく調べて、逆質問を考えたりするなど、基本的な準備をしていました。あとは何よりも面接会場を事前に調べて、時間に余裕を持って行動することが大事だと思います!

就職先の決め手は「人」 面接のたび志望度上がる

 6月の中旬から末にかけて3社の内定を得て、就活を終えました。
 入社を決めた航空・空港関連商社は、大学の知り合いがいたことがきっかけに興味を持ちました。就活前から知っていたこともあり、説明会は2月から参加し、3月の解禁直後にエントリーしました。

 以前から飛行機や空港が好きで、航空関連のグッズを集めるのも趣味だったため、それに携われたら良いなと思っていました。販売元は航空会社だと思っていたのですが、就活をする中で航空系商社が取り扱っていることを知り、この会社が第1志望群に入るようになりました。
 一般職採用だったので、面接が始まったのは6月中旬。ちょうど面接に慣れてきて、要領を得ていたことが内定につながったのだと思います。ESも、たくさん出し続けたことで改善点が見えてきて、より良いESを出すことができました。

 この企業を選んだのは、興味がある事業を扱っていることが前提としてありましたが、最終的な決め手は「人」でした。就職先は、学生相手でも親切に対応してくださり、学生一人ひとりに真摯に向き合う姿勢が印象的で、面接が進んでいくにつれて志望度が上がっていきました。特に、面接の際は採用担当の方たちが味方となって応援してくださったのがとても嬉しく、こういう方々と一緒に働きたいと強く思いました。

早く始めて、中小なども幅広く研究するべき

 就活を振り返って、やっておいて良かったことはESを出し続けたことです。面接会場で会った就活生からは、「ここの企業が駄目だったら後がない」という声を聞きました。追いつめられると過度に緊張してしまって、心にゆとりが持てないと思うので、大変だとは思いますが、ESは常に十分に出しておくべきだと思います。

 一方で、とにかく早く始めるべきでした。完全に準備不足でした。とくに反省しているのは、SPIの勉強をもっとするべきだったことと、気になる業界でも大手企業しか知らなかったことです。中小企業などもっと幅広く業界研究をするべきでした。
 就活を始めるのが遅かったことが尾を引き、初めて内定が出たのも6月中旬でした。6月に入って、周りの友人が就活を終えたり、面接会場で会った就活生もすでに内定をもっていたりしたので、気持ち的にかなり焦りました。
 ただ、スタートが遅くても、自分がしっかり頑張れば結果はついてくると思うので、諦めないで頑張って欲しいです!

■目指した志望業界 航空、商社、保険
■説明会に行った企業数 50社
■プレエントリーした企業数 50社
■ESを提出した企業数 40社
■面接を受けた企業数 15社
■内定(内々定)した企業数 3社
(内定以外は概数)