就活体験レポート

大手出版社 内定者の就活体験

軸は「好きなことを仕事にしたい!」 特典満載だった出版・化粧品のインターン

S.M.先輩

大手出版社 内定 法学部 女性

2019年03月19日

就活のきっかけは友人と応募した夏インターン

 就活のきっかけは、大学3年の夏。所属しているゼミがメディア研究のゼミで、同期の志望業界も大方似ていたので、みんなで一緒にサマーインターンシップなどに応募していました。友人と共にインターンのESを書いたり、面接を受けたりしていくうちに、いい意味で互いに刺激となり、就活に対してやる気になっていったように思います。
 最後までモチベーションをキープして、気持ちの面でも比較的安定して楽しく就活を終えられたのも、一緒に就活を頑張ったゼミの友人たちのおかげだなと思っています。

将来考えて2年から長期インターン

 その前の大学2年から化粧品の会社(美容部員のアルバイトなど)、3年からは編集プロダクションで、それぞれ長期インターンをさせてもらっていました。もともと興味がはっきりしていて、なんとなく行きたい業界が決まっていたので、少しでも将来にいきることをしたいなと思い動いていた気がします。とはいえ、当時から就活を意識していたわけでは全くなく、アルバイトをするにしても何にしても、せっかくなら「好きなことをしたい!」という気持ちがつねに強くあったように思います。
 大学3年で本格的にインターンが始まってからは、夏にマスコミの中でもさらに絞れるよういろんな企業(広告代理店、新聞社、出版取り次ぎ,印刷など)のインターンに参加し、冬は化粧品会社のマーケティング職に特化したインターンに参加して、理解を深められるようにしていきました。

1DAYでなく複数日インターン選ぶ

 3年のインターン(長期以外)は夏に6社、冬に2社参加しました。
 インターン選びの基準は本選考で受けた企業の基準とも同じなのですが、業界・企業それぞれで分けると、
<業界>
 マスコミ業界・化粧品業界→「自分の好きなもの・コトを仕事にしたい」という気持ちが強く、興味関心がはっきりしていたので、最初から2業界だけに絞っていました。
<企業>
・新しいことに挑戦的で、「やりたい」を尊重してくれる寛容な社風
・海外事業(中国)に積極的、影響力が大きい→大手
・働いている人が好き
 といったところです。

 早期選考につながったものもあれば、OBの方を紹介していただいたり、限定のセミナーに招待していただけるものがあったりと、インターンに参加したからこそ得られた特典が満載でした!
 会社説明がメインの1DAYのものではなく、複数日実施されるものを選んで参加していたので、メーカーや広告会社でのインターンではマーケティングやブランディングなど、ビジネスについて実践しながら勉強できる、とても貴重な経験ができました。仕事内容に対する理解やその企業の社風について知れたことも、その後の選考において大いに役立ったと思います。

一番やって良かったのがOB・OG訪問 アプリも利用

 OB・OG訪問はたくさんさせていただき、約20人にお会いしました! 就活おいて一番やっておいて良かったなと思うことでもあります。 
 出版社の方はそもそも人数が少ない上にみなさんとても多忙なので、基本的に友人や先輩など知り合いのつてをたどってお願いした場合が多かったです。またOB・OG訪問アプリのMatcherもかなり利用していました。

説明会では必ず質問を用意

 会社説明会では、社員さん、それも人事の方にお会いできる貴重な機会なので、その会社や業界に対する疑問や分からないことはその場で解決できるよう、必ず質問を用意して臨みました。
 最初から興味のある業界を絞っていたので、合同説明会にはあまり行かず、会社が個別に行う説明会や業界のセミナーに足を運んだり、比較的早い段階でOB・OG訪問をさせていただいたりして、業界や企業に対する理解を深めていきました。

仕事選びの軸は「やりたいことか、好きなことか」

 仕事選びの軸についてESや面接では、
 「人の人生を変えられる」仕事をしたい→「人生は考え方次第。新たな価値観や考え、知識を社会に発信しつづけている」会社
 とカッコつけて言っていました。ただ、就活の軸は「あなたはどういう仕事に価値を見いだせるか、その仕事の社会的意義」みたいなことなのかなと思っていたので、実際の仕事に対するモチベーションは私の場合「やりたいことかどうか、好きなことかどうか」が一番大きかったです。とにかく「好きを仕事にしたい!」と考えて企業を選んでいました。

3月からはES・面接に追われる 早めの準備を

 3年の3月からは、ESの締め切りや面接に追われました。何事もギリギリになってしまう私にとっては、思っていたよりも予定管理が難しかったです。締め切り前夜に速達でESを出すのがざらで、体力的にも精神的にも良くないので、本当に早め早めの準備が大切だと思いました。

ESは面接で興味持ってもらえる「フック」を意識

 ESはいろんな方に見てもらうこと、面接を見据えたものにすることを意識していました。自分一人でESを練れば練るほど客観的に見ることができなくなってしまうので、サークルの先輩やOB訪問でお会いした社会人の方、その中でも特に提出する企業の方には意見をいただくようにしていました。また、ほとんどの企業の面接がESを中心に進んでいくと聞いたため、面接で興味を持ってもらえるようなフックを作ることをつねに意識していました。ソフトな内容も聞かれる出版社などにしか通用しないことかもしれませんが、マニアックな趣味、ちょっと笑える恋愛の失敗談など、「面白がってもらえる」ような小ネタをESにちりばめていました。やりたい企画等についても、キャッチーなタイトルを「 」で表記して、詳細についてはあえてふれずに、興味を持ってもらえるよう心がけていました。ESを通過させることはもちろん大事なのですが、その先の面接で先に進まなければ内定にはつながりませんし、むしろ面接の方が選考においては比重が大きいと思っていたからです。
 出版社の面接は会話重視のフランクなものがほとんどだったので、いつも「面接官と仲良くなりにいく」「距離を縮めて好きになってもらう」ことを目標に受けていました。

就活は人それぞれ 「自分らしい就活のやり方」見つけて!

 就活は本当に人それぞれだと思うので、いかに周りに流されずに、自分をしっかり持ち、きちんと考えて動けるかが、就活においてとても大事なことだったように思います。
 限られた時間の中で効率的に就活を進めるために「自分らしい就活のやり方」を見つけることが大切だと思いました。「みんなが合説に行くから行く」「みんなが自己分析をしているからやる」のではなく、「今自分にとって何が必要なのか」をつねに考えて動いていた就活期だったと思います。
 また、「企業に受かること」「内定をもらうこと」が目的ではなく、就活はあくまで手段で、そこから先「何をやりたいか」「どういう人になりたいか」を就活を通して考えることこそが最も重要なことだったのかなと今振り返って思います。キレイごとのようで、実際にそれを考えることが一番満足のいく結果にもつながるのかなと私は思いました。
 勉強させてもらえる場をいろんな企業が用意してくださって、会いたい人にお会いしてお話が聞けるなんて、こんな贅沢で貴重な時期は二度とないなと思いました。ぜひとも思う存分楽しみながら頑張っていってほしいと思います。

■目指した志望業界 マスコミ、化粧品
■説明会に行った企業数 9社 
■プレエントリーした企業数 15社  
■ESを提出した企業数 5社 
■面接を受けた企業数 5社
■内定した企業数 3社