就活体験レポート

政府系機関 内定者の就活体験

先輩の知恵を借り、短期決戦で第1志望に内定

S.M.先輩

政府系機関 内定 法学部 女性

2018年02月06日

簡単な自己紹介をお願いします

 中学・高校ではダンス部、大学では体育会の応援部に所属し、部活漬けの学生生活を送ってきました。応援部ではチアリーダーとして体育会の試合の応援に行ったり、学園祭などでチアリーディングを披露したりしていました。一つのことをやり切る力や、他の団体との交渉力が身についたと思います。以前から、国際協力に関する仕事、国の経済を動かすような仕事がしたいと思っていたので、政府系機関や総合商社に絞って就活をしました。

就活を始めた時期ときっかけは?

 就活スタートが他の人より遅く、大学3年の2月から動き始めました。行きたい業界は決まってはいたものの、部活でとても忙しくインターンシップに参加することもできませんでした。きっかけは、学内でいくつかの会社が集まって行われた説明会に行ったこと。前から気になっていた企業が入っていたので、話を聞きに行きました。SPI対策の本も買って勉強も始めました。

OB・OG訪問では、どうやって訪問相手を探しましたか?

 先輩には5、6人お会いしました。大学のキャリアセンターに置いてあるOB・OGの名簿を見たり、大学の部活関係の知り合いを通じて探したりしました。企業の採用担当に電話して、大学の先輩を紹介してもらったこともあります。志望企業にいる先輩を訪問した時には、「面接では何を聞かれましたか?」と質問しました。先輩に面接の練習台になっていただいたこともあります。

自己分析には、どのように取り組みましたか?

 まずは、自分が幼稚園から大学までの人生でやってきたことを振り返り、一通り書き出してまとめました。その後の自分の性格に影響を与えたポイントに着目し、自分が何を考え、いかに行動したのかを思い起こしました。自分が中高時代に書いた作文を探して読み直したりもしました。自分をよく知っている人に、自分がどんな人かを聞いたのも役立ちました。

業界研究・企業研究は、どのように取り組みましたか?

 最初から受ける企業を絞っていたので、業界研究より企業研究の方に力を入れました。企業のパンフレットを熟読し、説明会で質問をしたりOB・OG訪問したりすることで疑問点を解消しました。また、スマホで朝日新聞や日経新聞などのデジタルサービスを使い、企業名で記事検索しました。受ける企業が社会の中でどのような動きをしているのか、客観的につかむようにしました。

就活の主な流れを教えてください。

 3年生の2月~3月は学内の会社説明会に行きました。3年3月~4年5月はOB・OG訪問や面接の練習、5月には本番の面接に突入という感じでした。
 反省点は、私は就活スタートが遅かったので、訪問回数を評価対象にする企業に何度も行けなかったことです。あと、第1志望の企業の面接がいきなり一発目になってしまい、面接の練習経験が圧倒的に少ないまま本番に突入してしまったことです。
 ただ、幸運なことに6月1日に第1志望の企業から内定をいただけました。他社の最終面接が3日まであったのですが、それは受けるだけにとどまりました。

エントリーシート(ES)では、どんな工夫をしましたか?

 最も力を入れてきたチアリーディングでのエピソードを、具体的に盛り込むようにしました。また大学のゼミの先輩、社会人の知り合いなどいろいろな人に下書きを見てもらい、アドバイスをもらいました。父親には、句読点の打ち方や言葉遣いなど、日本語のおかしいところを指摘してもらいました。「自分の過去の経験」と、「自分が将来やりたい仕事」がどうつながるかを考えて言葉にするように心がけました。第1志望企業のESは特に気合いを入れ、1カ月で第10版を作るまで書き直しました。

実際の面接は、どのように進みましたか?

 第1希望の政府系金融は、何と5次面接までありました。1次と2次は1対1で各50分ほど。3次は1対1で2回あり各30分。4次が実質的な最終面接で1対2、5次が役員面接で1対3でした。
 聞かれた質問は、1次、2次は9割が「学生時代に力を入れたこと」についてで、「志望動機」はほんの少し触れただけでした。聞かれたことにただ素直に答え、相手も「へぇ」「なるほど」と言うだけで「あまり響いてないのかなぁ」と思っていましたが無事通過しました。3次面接は「学生時代に力を入れたこと」と「志望動機」をたくさん聞かれ、割合は半々という感じでした。「なぜここを希望するのか」「具体的にやりたい仕事は何か」をつっこんで聞かれました。4次では、「経済発展はいいことだと思うか」「国際協力はどうあるべきか」「なぜ他ではなくうちを希望するのか」など、こと細かに聞かれました。
 最終面接は、今まで聞かれたことを総復習するような内容でした。「形式的な面接ですから」と言われていた割には、結構きちんと聞かれました。

内定した企業を選んだ「決め手」は?

 幸い、第1望の企業から最初に内定をいただいたので、そのまま決めました。「国際協力」「国を動かす」という自分の軸に最も合っていたので、「ここに行くしかない」と最初から思っていました。自分が受けたどの企業よりも、職員の方が熱い思いと冷静な頭脳の両方を持って仕事にのぞまれているように感じました。

後輩へのアドバイスをお願いします!

 短期決戦ながらも何とか第1志望に受かったのは、OB・OGの方のお話を聞く機会を多く持ったからだと思います。第1志望の企業でOB訪問しまくったので企業理解を深めることができたし、職員の方にも顔を覚えてもらうこともできて一石二鳥でした。社会人1年目の先輩に面接で聞かれた内容を教えてもらったので、事前に答えを考えることができました。私の時もだいたい同じことが聞かれました。あと「ロジカル面接術」(WAC)という面接対策本がとても役に立ちました。面接だけでなく生活や仕事でも役に立つのでおすすめです。
 私のように短期間で一気に準備する就活は、他の人には決しておすすめはできませんが、とにかく頼れる人がいたら遠慮せずに頼っていいと思います。親、大学の先輩、社会人の知り合いなど、頼れる人をできる限りたくさん見つけ、直接会って話を聞き、ギリギリまであきらめずに粘ってみると道が開けると思います。

■目指した志望業界 政府系機関、総合商社
■説明会に行った企業数 10社 
■プレエントリーした企業数 10社  
■ESを提出した企業数 5社   
■面接を受けた企業数 4社  
■内定した企業数 1社