就活体験レポート

証券 内定者の就活体験

ダンス一筋20年…「ガクチカ」だけで勝負!8社内定

A.I.先輩

証券 内定 体育大学大学院 女性

2018年01月30日

就活を始めたきっかけは何ですか?

 私は4歳からずっとダンスをやっていて、高校・大学でもダンス部、大学院でもダンス教育の研究と、ダンス漬けの20年を過ごしてきました。プロのダンサーになろうかと考えた時期もありましたがそれも難しいので、区切りをつけて就活をすることにしました。
 就活を始めたのは、大学院1年8月、とりあえず何か始めなくてはと思い立ち、生保の5日間インターンに参加したのが最初です。以前、親戚が保険業界で働いていたこともあり、生保のインターンを申し込みました。その後インターンは1dayや3日間など含め7社ほど受けました。
 私の周りでは、卒業後フリーで活動する人が多く、大手企業に行く人はほとんどいません。私は生計を早く立てたいと思っていたので、とにかく情報を集めたい一心で早めに就活を始めました。就活に対してのモチベーションは最初から高かったと思います。

OB・OG訪問は、どんな方法でやりましたか?

 同じ大学の先輩を訪問したり、アルバイト先のベンチャー企業の上司に頼んで、訪問先を紹介してもらったりしました。OB・OG訪問のマッチングサイト「VISTS OB」を使って相手を探しました。興味ある金融機関には、アポなしでしたがいくつかの支店にリクルートスーツを着て直接訪問し、自分の目で見ました。チャンスをうかがって「就活生なんですが少しお話を伺ってもよろしいでしょうか」と社員さんにお願いし、運よくお話できたこともあります。

会社説明会で、取り組んだことを教えてください。

 メモを取るだけでなく、どんな時でも必ず1回は何か質問するよう心がけていました。その会社の求める人物像を考えながら、お話を聞きました。社員の方となるべく直接お話しして、会社の風土や雰囲気を知るようにしました。直接お話しすることで、資料で得られる情報以上に、自己PRや志望動機につながるヒントを見つけることができました。また、説明会に来ている学生たちともなるべく話すようにしていました。
 ちなみに金融機関では、ESに説明会の参加回数を書く欄があり、就活生の間で「スタンプラリー」と呼ばれています。

自己分析には、どのように取り組みましたか?

 ダンス部で同じチームの仲間たちに自分の長所・短所について聞き、なるべく本音の意見を言ってもらうようにしました。大学の先生方にも長所を聞いたりしました。
 その他、自分が生まれたときから今までの自分史を書いたり、親に自分のことを聞いたり、大学のキャリアセンターで自己分析を見てもらったりしました。

「仕事選び」「会社選び」の軸は、何でしたか?

 あまり業界にはこだわらず、自分を成長させてくれそうな仕事、受かりやすそうな会社を戦略的に選んで受けるようにしていました。私はダンスしかしてこなかったので、学歴重視ではなく「学生時代に頑張ったこと」をポテンシャルとして重視してくれそうな会社を選びました。また、経済的に自立したかったので、給与の高さや福利厚生など、待遇のよさも重視しました。

主な活動の流れを教えてください。

 大学院1年の2月までは、テレビ局やベンチャーなど、早くから選考を行う会社の説明会や合同説明会に積極的に参加しました。就活に慣れることを意識していました。
 大学院1年の3月~2年の5月までは、第1志望群の企業の説明会になるべく多く参加しました。支店訪問なども積極的に行い、実際に7支店くらい行って自分の目で見ました。3月にIT企業から初めての内定をいただきました。早い時期に内定をもらえたのは精神的に大きかったです。内定を出してもらえそうなところは、選択肢として残しておきたかったので、途中で棄権せずに内定をいただくようにしました。
 とにかくメンタルを崩さないことを意識していました。自分が受けても受からないだろうなと判断した会社は、最初からきっぱり諦めました。特に就活が本格化した5月は、難しい会社を無理に受けて落ちてモチベーションが下がったりしないように気をつけました。5月の段階で第一志望群の面接のみ残った状況になったので、一つ一つの会社に集中するように頑張りました。

エントリーシート(ES)では、どんな工夫をしましたか?

 なるべく論理的に書くように努力しました。もともと論理的に書いたり話したりすることが苦手だったので、ESの書き方セミナーなどに積極的に参加してコツを学ぶようにしました。志望企業の通過したES事例をネットでチェックして参考にしました。ネットの口コミ情報もチェックして、企業ごとの傾向の違いを探りました。

面接では、どんな対策をしましたか?

 1次面接では、「学生時代に頑張ったこと」が必須なので、それはしっかり固めました。学生時代に頑張ったダンスには自信があったので、それを自分の強みにしていました。2次面接以降は、業界や企業研究にいそしみました。「自分が今まで頑張ってきたこと」と「志望動機」がスムーズにつながるように、共通点を考えました。  
 マスコミ業界では、「最近感動したことは何ですか?」「泣いたことは?」など、他ではあまり聞かれないことを聞かれました。
 ポテンシャル重視の会社を業界にこだわらずに受けたので、志望動機を準備するのが大変でしたが、自分が伝えるべき「強み」はどこも同じでした。

内定した企業を選んだ「決め手」は何ですか?

 6月1日は3社の最終面接を受けました。第1志望の会社は2日から面接があり、5日に内定をいただけて就活を終えました。決め手は福利厚生が充実していること、先輩後輩の上下関係がしっかりしていて秩序がある環境、人事の評価基準が比較的はっきりしていることがいいなと思いました。何もない状態で現場に放り出されて「自由に働いていいよ」ではなく、先輩から仕事をみっちり教えてもらえる教育制度があるのがいいと思いました。説明会に参加した時からここで働いてみたいと感じていました。体育会系っぽい雰囲気が自分に合っていたからかもしれません。

後輩へのアドバイスをお願いします!

 とにかく「やった方がいいと思ったことはすべてやってみる」「行動あるのみ」それに尽きると思います。就活の準備段階で注いだ以上の力を本番で発揮することは、難しいと思います。学生時代に頑張ったことがあるなら、その中に必ず「志望動機のヒント」が隠れているはず。過去にやった経験以上のものは出せないので、できる時にいろいろなことをやっておくべきです。
 3月1日までには、「ここに絶対行きたい」と思える会社を決めておくことが大切です。それまでに決めておかないと、軸がブレてしまって厳しいと思います。選考を通らなかった人の傾向は、①志望動機があいまい、②自己PRが弱い、③自信を持って話せない、という共通点がありました。同じ内容でも、自信を持って話した人は受かっていました。自分の強みと志望動機をはっきりさせ、自信を持ってのぞむことが大切だと思います。

■目指した業界 テレビ・金融・不動産・ベンチャー
■説明会に行った企業数 約70社 ■プレエントリーした企業数 約30社  
■ESを提出した企業数 約30社  ■面接を受けた企業数 約20社 
■内定した企業数 8社