就活体験レポート

化粧品販売 内定者の就活体験

面接を突破するには「自己分析」が大事!

M.M.先輩

化粧品販売 内定 経済学部 女性

2017年12月12日

就活を始めたきっかけは? 

 大学3年次から、交換留学でフランスのビジネススクールに1年間留学をしていました。就活に本格的に取り組みはじめたのは、帰国後年が明けて2017年1月の最初の週末からです。他の人より取りかかるのが遅くなってしまいました。最初は何から始めればよいのか全くわからなかったため、とりあえず冬のインターンシップのための合同説明会などに参加しました。

自己分析には、どう取り組みましたか?

 まず中学校時代から現在に至るまでの「自分史」のようなものを作成しました。昔のことを一つずつ振り返って書き出してみると、自分とはどのような人間かという気づきや新たな発見があります。ただ、私は自己分析が甘かったせいで、その後の面接でいろいろ突っこまれ、答えるのにかなり苦労しました。自己分析では、自分がやってきた活動や成果はもちろん、「どうしてそれに取り組んだのか」「なぜそういう結果になったのか」という理由も一緒に考えておいた方がいいと思います。

業界研究・企業研究には、どう取り組みましたか?

 業界研究本と「会社四季報」を駆使しました。四季報は特に企業研究に役立ちました。誰もが知る有名企業であっても離職率が異常に高かったり、給与水準が低かったりするなど意外な落とし穴を見つけることができます。また、優良なBtoBの企業を発見することができました。企業研究では、企業の公式サイトのIR情報に特に着目しました。私なりの企業選びの基準は、「事業内容が本当に自分の興味のあるものか」「海外事業を行っているか」「知名度と安定性があるか」でした。会社説明会でも、各企業の海外事業に注目しました。また海外事業のビジョンについて、実際に人事の方からお話を直接うかがうよう心がけていました。

大学3年2月までの準備内容と反省点は?

 とりあえず合同説明会に参加し、どのような企業が採用活動を行っているのかなるべく多くの情報を得るようにしました。また、就活ノウハウを教えてくれるセミナーにも複数参加しました。反省点としては、ただ合同説明会に参加するだけで、自分自身がどんな仕事をしたいかが曖昧だったことです。

3月~(広報解禁後)の活動と反省点は?

 3月から本格的に活動が始まり、合同説明会などにほぼ毎日参加しました。3月14、15日の2日間、「朝日学生キャリア塾」に参加し、このままではいけないと自分の立ち位置の危うさを痛感しました。キャリア塾で添削してもらったESを基に、ESの提出も始めました。
 4月からは個別の会社説明会に参加しつつ、ほぼ毎日ESの作成に追われました。5月からは多くの企業で1次選考が始まり、グループディスカッションや筆記試験を受けました。4月の時点で、SPIに時間を割いている時間は全くありませんでした。もっと早く取りかかればよかったと反省しています。

6月~(選考開始)の活動と反省点は?

 ESが通過した大手企業の面接が6月1日から解禁になり、毎日のように面接に行きました。その一方で、この時点で選考通過していた会社が1ケタになってしまったため、説明会やESを受け付けている企業をさらに探してエントリーしました。私は最終面接で落とされてしまうことが本当に多く、現在内定をもらった会社の最終面接の直前は、先の見えない不安と疲労感で心が折れかけていました。「もう就活をやめたい」と本気で思いました。
 反省点としては、面接が終わった後で振り返りをするべきだったということ、自己分析がかなり甘かったということです。

エントリーシート(ES)や面接では、どんな工夫をしましたか?

 ESは、締め切りの日より最低1週間前には提出するようにしていました。ほとんどの企業が手書きだったので、きれいな字で書くよう心がけていました。また、自分が今まで取り組んできた経験と、将来やりたいことを、文字だけでなく図などでまとめ、わかりやすくする工夫しました。
 面接は、正直あまり準備をしすぎないように心がけていました。自己紹介と志望動機くらいはスラスラと話せるよう準備しましたが。私が受けた会社のほとんどでは個人面接で、会社への理解度や興味度よりも、「私自身」についての質問が多かったです。たとえば「あなたが簿記検定2級を取るまでに時間がかかったのは、なぜだと思いますか?」とか「中学まで続けていたチアリーディング部を、高校で辞めたのはなぜですか?」など聞かれました。そこまで理由を考えたことがなかったので、うまく答えられませんでした。だからこそ、最初の自己分析が大切だということを痛感しました。

内定した企業を選んだ「決め手」は何ですか?

 私という「人」をじっくりと見てくれた上で、「ぜひうちの会社で頑張ってほしい」と言ってもらえたからです。選考フローが多い会社でしたが、その中で実際に社員と交流する場があったり、商品を手にとって使う機会があったりと、学生に対し親切に真摯に向き合ってくれる会社だと感じました。また、会社の規模や安定性なども考慮し、ここでなら安心して長く働くことができそうだと思いました。

親に言われていやだったことはありましたか?

 親に言われて一番いやだったのは「そんな聞いたこともない会社、やめなさい」「もっとたくさんES出せないの?」という言葉でした。私たちの世代と親世代の就活は全然違うので、親の意見に惑わされない方がいいと思います。
 また私の母は、新聞に載っている週刊誌の広告などで就活のネガティブな話題を見るとうのみにしてしまい、私に口うるさく伝えてきたので本当に嫌でした。

後輩へのアドバイスをお願いします!

 とにかく「自己分析」をきちんとやることが大切です。実は私も一つ上の先輩から「自己分析は本当に大切」と聞いてはいたものの、最初はその重要性がよくわかっていませんでした。面接では、とにかく「自分」について徹底的に深ぼりされ突っ込まれます。事前に自分史のようなものを作っておくことをおすすめします。
 あとは「とにかく早め早めに動くこと」です。就活は受験と違い、もう一度同じところを受け直すことはできません。就活を早めに始めれば始めるほど、選択肢が広がると思います。私は良くも悪くもきまじめな性格で、正確な答えがない就活に大変苦労しました。でもあきらめずに続けた結果、最終的には自分の軸にぴったりの会社から内定をもらうことができました。みなさんも、あきらめずに納得のいく就活をしてください。

■目指した業界 化粧品、香料、食品、 旅行
■説明会に行った企業数 約80社 ■プレエントリーした企業数 約100社 
■ESを提出した企業数 約40社 ■面接を受けた企業数 約20社   
■内定した企業数 2社