就活体験レポート

公務員 内定者の就活体験

面接重ねて「やりたいこと」に気づく 迷ったらまずエントリー

N.H.先輩

公務員 内定 経済学院 女性

2016年03月31日

ゼミ通じてOB・OG訪問重ねる

 就活を始めたきっかけは、インターンシップに応募しようと思い、3年生6月にキャリアフォーラムに参加したことです。それからESの書き方、面接の仕方、グループディスカッションの仕方を「朝日学生キャリア塾」やその他の無料のセミナーを利用して学びました。並行して、公務員試験の勉強も始めました。
 また、OB訪問を始めたのもこの時期です。当時第1志望だった政府系金融機関の方4人と官庁3つの方、計4人にお会いしました。政府系金融機関はゼミのOGの方とその方に紹介していただいた方に、官庁はゼミOB、部活OB、人事課を通じて紹介いただいた方、それと高校・大学の同期です。官庁訪問は民間とは異なり特殊で内実がよくわからなかったため、知り合いの方には事前にお話を伺おうと思っていました。民間企業はもともと志望度が低かったため、人脈をたどろうとは考えていませんでした。部活や院の先輩はメールアドレスを知っていたので、直接メールしました。政府系金融機関のOGの方は、年齢が離れていたので、OB会で自分から名刺を頂けないかお願いしました。
 訪問時はその会社を志望した理由、今のお仕事・今までのお仕事の内容や印象に残っている事、これからどんな仕事をしたいか、職場の雰囲気、就職活動時に面接で聞かれたことは、必ず聞きました。あとは、その場で、興味深いことはより詳しく聞いたりと、質問の内容をアレンジしていきました。

民間就職は志望度あがらず……

 3~4月は説明会に週1~2回参加していましたが、だんだんと5月24日の公務員試験の勉強が間に合わなさそうだということに気付き、勉強:説明会=7:3になってしまい焦りました。公務員試験終了後、2~3社くらいのESを書き始めました。

 リクルーター面接がある会社の面接や、中小企業の面接などを受けてみましたが、なかなかうまくいきませんでした。結局民間企業で受けたのは信託銀行2社、ベンチャー1社のみでした。(客観的に考えて、かなりやる気のない民間就活ですが、なぜか当時は必死に受けているつもりでした。)

 上手くいかなかった一番の理由は、そもそも志望度が低く、自分を売り込む意志が他の就活生に負けてしまっていたことだと思います。また、他にも、面接慣れしていず、面識のない社会人としゃべるのはおっくうに感じていたこと、元気がないこと、元気がないのに学部生と差別化できる能力がないこと、文系院生の需要がない会社を受けていた、などが考えられます。

 公務員試験の2次試験があるので、記述試験対策、面接対策を予備校の教材を中心に行いました。また予備校で、訪問したい省庁の勉強会に参加しました。

民間の経験、公務員試験にいきる

 結局、民間の面接に全て落ちたので、公務員の面接に向けて予備校の勉強会で学んだ事を復習していました。また公務員の面接期間中は、専用のノートを作成し、待ち時間に面接で学んだことや反省点をまとめました。
 民間就活は公務員での面接にも役に立ちました。面接慣れできたことは本当に良かったです。また、気持ちの面でも、民間企業にご縁がなかったことから、自分には公務員しかない、という気概で取り組めました。

後輩たちにアドバイス!

 自己分析や面接の記録(された質問、反省点)をノートにまとめて書くのがおすすめです。私は友人にすすめられてきちんと書くようにしましたが、書くことで頭が整理され、抹消したい面接の痛い経験とも向き合うことができました。
 私は、面接を通じて、自分のやりたいことや、合っている職場はどこかを見つけることができました。やりたいことが決まっていない人はESを気になる会社に全て出して、とにかく面接を受けてみてください。
 私の場合、まずは民間就活の面接全般で、志望動機を聞かれてありきたりなことしか言えないことに気づきました。更に、民間就活は、どの企業も等しく魅力がある一方で、「この会社で働きたい!」と強く思う企業もなくモヤモヤとしていました。
 公務員の中でも、2つの組織で迷いました。一つは勢いのあるキャリアウーマンの方に会って刺激的な環境だなあと感じ、ここで働きたいと思うようになりました。しかし「もう一つと迷っている」とバカ正直に答えたところ、人事のえらい人から「結局はやりたいことが何かで選んだ方がいい」と言われ、また、そこに勤めているOG訪問した方からも、「結局何がやりたいかだよね」と諭されました。自分が大学で学ぼうとした目的や自分のやりたいことをしっかり考え、結局もうひとつの組織に決めました。