就活体験レポート

金融業界 内定者の就活体験

メーカー志望も途中で違和感 就活は知らないことに出会えるチャンス

Y.A.先輩

金融業界 内定 商学部 男性

2016年02月01日

先輩に促されてインターンから就活開始 自己分析は本を活用

 3年生の8月頃、先輩に促されてインターンシップに1社だけ参加したのが就活を始めたきっかけです。初めてのエントリーシート(ES)、面接を経験し、「就活ってこんな感じなのか―」と思った記憶があります。
 それからは特に何もしなかったのですが、2月に入り先輩の勧めで自己分析を始めました。自己分析の本を買い必要部分をコピーして、自分とは何者なのだろうと日々考えました。いろいろ自己分析を重ねていき、就活では「異常なまでの承認欲求=その為になら、どれだけでも頑張れます」「行動力で周囲を巻き込むことのできる自分」の2点をアピールするようになりました。

企業説明会重ねてメーカーに違和感 「自分が中心」目指して金融へ

 3年生の3月に入ると、毎日のように学内説明会に参加していました。3月下旬くらいから、興味の湧いた企業の個別説明会に参加。4月は個別説明会や座談会等に毎日のように参加しました。志望業界は金融、商社、メーカーでしたが、とりあえず何社かのメーカーにESを提出してみました。
 5月は引き続き座談会。中小企業の面接やリクルーター面談がほんの少しずつ始まりました。5月中旬から下旬にかけてESラッシュに遭い、1日2時間睡眠が2週間続き泣きそうになりました。その甲斐あって、2週間で32社に提出できました。
 最終的にESは44社に提出しました。会社を選んだ理由は44通りあるのですが、一応自分なりに会社を選ぶ軸のようなものを3つほど持ち、基本的にはそれに則して会社選びをしていました。私の会社選びの軸は、①多くの世界とつながっていること、その際に自分から能動的に関われること②自分で勝負できる(ありきたりですが)③人材としての価値をより上げることができる(外に出ても通用する知識、能力)、の3点でした。
 4月あたりから、志望業界が金融・商社にシフトしていきました。3月から多くのメーカーの説明会に参加し、また座談会で社員の方々とお話しするうちに自分の中で違和感を感じるようになりました。自問自答した結果、メーカーの「どうしても開発者(理系)中心になってしまう部分」や「営業をしていても、製品ありきな部分」に、自分の思いとの乖離(かいり)を発見したのです。
 裏を返せば、自分が中心にいなければ気の済まない自分、仕事の成果が自分の能力次第で変化することを望む自分にはっきりと気づくことができました。(それまでも一応金融は見ていたので)よくよく考えてみると、それらは金融業界なら当てはまるのではないかと考え、金融(と商社)にシフトしていきました。

テストセンターで試験受け続ける 非通知電話は心臓に悪い

 6月1週目はテストセンターに通い、自己最高得点と思われる点数が出るまで、テストを受け続けました(テストの点数は開示されないので感覚ですが)。そして、懇談会という名の、リクルーター面接が毎日のように始まり、選考がどんどん進んでいくことに焦っていきました。電話恐怖症になりました。(非通知は本当にやめていただきたい)
 7月は毎日面接があり、中旬に大手金融2社から内々定が出ました。お世話になることになった企業も24日に内々々定をくれ、就活はほぼ終了。8月1日に内々定し、5日まで内々定先の社員による、ランチとディナーの拘束。ここでも今後のキャリアについてとても親身に相談に乗ってくれました。

後輩たちにアドバイス!

 就活は人生を左右するとても大切なイベントだと考えながら活動していました。偏差値のような基準もなく、明確な合否基準も知らされずに約半年がんばり続けなければなりませんが、その半面今まで知らなかったことをたくさん知ることの出来る良い機会です。色々な人に出会い、色々な人の考えに触れ、様々な知識を吸収できることを楽しみながら、強い意志によって、自分の道を自分で切り開いていって下さい。