サービス業 内定者の就活体験
企業説明会に通い詰めることが「自己分析」につながる 就活の目標は「納得」
K.S.先輩
サービス業 内定 学芸学部 女性
2016年01月08日
読書に海外旅行に…… 好きなことにまい進、自己分析につながる
3年生4月までは特に就活に向けての準備はしていませんでした。しいて言えば、就活を意識せずに自分の好きなことにまい進したことそれ自体が、その後の自己分析に大変役立ちました。
幼いころから本を読むことと合唱をすることが大好きで、気づけば大学でも同じことをしていました。レポート課題も出ていないのに図書館に通い詰めて本を両手に抱えきれないくらい借りてきたり、大学の合唱サークルで週2日練習したり……。しばらくして自分の生活圏内でじっとしているのがいやになったら、1日に2、3カ所美術展をめぐったり、突発的に海外へ旅行に行ったりしていました。
高校まで、狭いフィールドの中で義務教育やら受験勉強やら「やらなければいけない」ことで毎日がいっぱいになっていたころとは違い、大学は勉強も遊びも基本的に自分の「やりたい」が軸なので、そのとおりに何も気にせず自分が好きなことを突き詰めていけばいいかと思って日々過ごしていました。
幼いころから本を読むことと合唱をすることが大好きで、気づけば大学でも同じことをしていました。レポート課題も出ていないのに図書館に通い詰めて本を両手に抱えきれないくらい借りてきたり、大学の合唱サークルで週2日練習したり……。しばらくして自分の生活圏内でじっとしているのがいやになったら、1日に2、3カ所美術展をめぐったり、突発的に海外へ旅行に行ったりしていました。
高校まで、狭いフィールドの中で義務教育やら受験勉強やら「やらなければいけない」ことで毎日がいっぱいになっていたころとは違い、大学は勉強も遊びも基本的に自分の「やりたい」が軸なので、そのとおりに何も気にせず自分が好きなことを突き詰めていけばいいかと思って日々過ごしていました。
学校推薦の就活対策講座きっかけに就活を開始
3年生の4月、学校推薦の就活対策講座が開講されたことがきっかけです。週に一度外部から講師が来て、様々な情報提供をしてくれました。就活時期がずれることもあり、何をいつ始めればいいのか分からず不安だった自分にとってよいメンターでした。
3年の4~7月は夏のインターンシップ参加に向け、企業の情報収集やESを書きはじめました。その後インターンシップにいくつか参加しつつ、サークル活動や趣味などにも勤しみ、学生生活最後の夏(実質的な)を満喫していました。
3年の4~7月は夏のインターンシップ参加に向け、企業の情報収集やESを書きはじめました。その後インターンシップにいくつか参加しつつ、サークル活動や趣味などにも勤しみ、学生生活最後の夏(実質的な)を満喫していました。
会社説明会に足運び 純粋に「やりたい」仕事を探す
企業説明会にひたすら足を運び、企業研究と自己分析を深めました。このころ、内々定を獲得しました。
企業説明会は、第1志望だったマスコミ業界には一番足しげく通い、同じ会社の説明会に複数回行くことはざらでした。それはすべて「興味があったから」行ったにすぎず、おなじ動機から、ほとんどすべての業種の説明会に参加しました。最終的に約50社の説明会に参加しました。
自己分析ですが、幼少期からの人生グラフを作成するような、いわゆる性格診断的な自己分析はしたことがありません。「自分の好きなことにまい進」したあとは、ひたすら企業説明会に足を運びました。行くと必ず、この会社のこういうところは好きで、こういうところは好きではないと、直感的に感じる何かがあります。それを続けていくと、働くうえで自分が譲れないものの優先順位がはっきりしてきます。それこそがわたしにとっての「自己分析」です。
性格診断はいくらしても抽象的なものにとどまるので、職種や業種を絞り込むのは難しいですし、時間的にも厳しい面があります。その点、企業説明会に足を運ぶことから始めると、自己分析と企業分析が同時並行で進められますし、より具体的に「社会人としての自分」がイメージできるかと思います。
私にとっての「譲れないこと」は、 純粋に、どれだけその仕事を「やりたい」と思えるか。言い換えると、どれだけ具体的に、そしてどれだけわくわくしながら「その会社でやりたいこと」がイメージできるかということでした。
何かに取り組み続ける際に重要なことは、モチベーションをいかに高く保ち続けるかだと思います。自己分析を通して分かったことは、私のモチベーションは、純粋にその取り組む内容にどれだけ興味を持てているかに大きく左右されるということでした。仕事とは今後一生取り組み続けるものであり、人生に一番大きく影響します。その点で高いモチベーションを維持することが必須です。だからこそ私は仕事を選ぶ際「自身の興味の強さ」を絶対的な尺度にしました。
企業説明会は、第1志望だったマスコミ業界には一番足しげく通い、同じ会社の説明会に複数回行くことはざらでした。それはすべて「興味があったから」行ったにすぎず、おなじ動機から、ほとんどすべての業種の説明会に参加しました。最終的に約50社の説明会に参加しました。
自己分析ですが、幼少期からの人生グラフを作成するような、いわゆる性格診断的な自己分析はしたことがありません。「自分の好きなことにまい進」したあとは、ひたすら企業説明会に足を運びました。行くと必ず、この会社のこういうところは好きで、こういうところは好きではないと、直感的に感じる何かがあります。それを続けていくと、働くうえで自分が譲れないものの優先順位がはっきりしてきます。それこそがわたしにとっての「自己分析」です。
性格診断はいくらしても抽象的なものにとどまるので、職種や業種を絞り込むのは難しいですし、時間的にも厳しい面があります。その点、企業説明会に足を運ぶことから始めると、自己分析と企業分析が同時並行で進められますし、より具体的に「社会人としての自分」がイメージできるかと思います。
私にとっての「譲れないこと」は、 純粋に、どれだけその仕事を「やりたい」と思えるか。言い換えると、どれだけ具体的に、そしてどれだけわくわくしながら「その会社でやりたいこと」がイメージできるかということでした。
何かに取り組み続ける際に重要なことは、モチベーションをいかに高く保ち続けるかだと思います。自己分析を通して分かったことは、私のモチベーションは、純粋にその取り組む内容にどれだけ興味を持てているかに大きく左右されるということでした。仕事とは今後一生取り組み続けるものであり、人生に一番大きく影響します。その点で高いモチベーションを維持することが必須です。だからこそ私は仕事を選ぶ際「自身の興味の強さ」を絶対的な尺度にしました。
3月上旬に内々定 軽い気持ちで面接受けたが
3年生の2月に、なんとなく興味をひかれて参加した説明会でその会社の魅力を知り、すぐに採用選考がはじまるとのことだったので、面接選考の場数踏みとしてもやってみようという軽い気持ちで筆記試験と面接を2回受け、3月上旬には内々定を獲得しました。うれしかったものの、その時点では就職先としては考えていませんでした。
それ以来4年生の10月に内定受諾をするまで、さまざまな企業の採用選考をうける機会がありましたが、「内々定先企業を蹴ってまで行きたい会社か」という基準で見てみるとあまり受けたい会社が残らず、結果10社程度しか採用選考を受けませんでした。その事実が徐々に内々定先企業への志望度を上げていき、最終的に、業界や会社の状況、社会情勢までかんがみたとき、今この時期にこの会社に入るのが一番おいしいと判断したことが決め手です。第1志望であった業種も捨てがたかったものの、転職があたりまえになってきた今、転職して入っても遅くはないのでは……となれば「今このとき」の必然性がより高い会社を選んだほうがいいと考えました。
それ以来4年生の10月に内定受諾をするまで、さまざまな企業の採用選考をうける機会がありましたが、「内々定先企業を蹴ってまで行きたい会社か」という基準で見てみるとあまり受けたい会社が残らず、結果10社程度しか採用選考を受けませんでした。その事実が徐々に内々定先企業への志望度を上げていき、最終的に、業界や会社の状況、社会情勢までかんがみたとき、今この時期にこの会社に入るのが一番おいしいと判断したことが決め手です。第1志望であった業種も捨てがたかったものの、転職があたりまえになってきた今、転職して入っても遅くはないのでは……となれば「今このとき」の必然性がより高い会社を選んだほうがいいと考えました。
4月以降は中だるみ 自分を深く見つめ直す
就活の1次ピークが終わり、説明会がいったん落ち着く。さすがに就活に飽きてきて、中だるみ気味の時期でした。6~7月は第1志望だったマスコミ業界対策として、ESの練りこみとマスコミ試験のために新聞の読み込みを開始しました。
8月からはマスコミ含め大手の選考が一気に始まるが、短期決戦という予想通り8月上旬で一気に結果が出そろいました。第2次選抜を受けることにはしたものの数が少ないうえに各社時期がばらけていたので、時間的にも気持ち的にも非常に余裕ができた時期です。
3年生の春に就職を意識し始めて以来常に手探り状態で不安だらけでしたが、このあたりでようやく就活というものが自分なりにつかめた実感があります。それもあってかこの時期一番落ち着いて、一番深く自分を見つめなおすことができました。
8月からはマスコミ含め大手の選考が一気に始まるが、短期決戦という予想通り8月上旬で一気に結果が出そろいました。第2次選抜を受けることにはしたものの数が少ないうえに各社時期がばらけていたので、時間的にも気持ち的にも非常に余裕ができた時期です。
3年生の春に就職を意識し始めて以来常に手探り状態で不安だらけでしたが、このあたりでようやく就活というものが自分なりにつかめた実感があります。それもあってかこの時期一番落ち着いて、一番深く自分を見つめなおすことができました。
就活を終わらせたきっかけは?
ポジティブな意味で「この会社しかない」といかに思い込めるか。
私の場合は、これまでベストを尽くしてきたと全力で思い込み、この会社を選ばざるを得ない理由を探しに探し、それらで自分の選択を武装させ、これがベストな選択だったと「納得」しました。
私の場合は、これまでベストを尽くしてきたと全力で思い込み、この会社を選ばざるを得ない理由を探しに探し、それらで自分の選択を武装させ、これがベストな選択だったと「納得」しました。
後輩たちにアドバイス!
「就活がうまくいってほしい」という思いは誰もが共通しているところだと思います。では何がどうなったらうまくいったといえるのか。誰よりも早く、誰よりも多く内定をもらうことでも、誰もが認める超一流企業に就職することでもありません。それらはあくまでおまけ程度。一番大事なことは、自分がしてきた就活に対し、自分自身がどれだけ納得しているか、それに尽きます。自分自身を納得させることは何より難しいことです。しかし就職という一世一代の決断においてそれができたなら、この先この決断に対し後悔することはないはずです。これも就活の成功の一つの形ではないかと、自身の体験を通して思うようになりました。
2024/12/12 更新
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※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。