ただいまOB・OG訪問中!

サントリーの先輩にインタビュー

第3回 実際の仕事について教えてください
2018シーズン 【サントリー】

サントリーグループ サントリー酒類株式会社営業推進本部ビール営業部 善野紗季(ぜんの・さき)さん

2017年04月20日

■入社されてからの仕事内容は?

 2011年に入社し、東海・北陸営業本部の名古屋支社勤務になりました。名古屋支社では愛知県にあるスーパーの店舗営業をしていました。主な仕事内容はサントリー商品のチラシや特売、キャンペーンが入るタイミングに合わせて、店頭でお客様の目に一番ふれる「優位置」に商品を置かせていただけるよう店舗のお酒担当者の方に商談をすることでした。
 翌2012年には東海・北陸エリアの違う支店に異動となり、スーパーの「企業担当」になりました。担当企業様でサントリー商品を多く取り扱っていただけるように新商品の案内、チラシ販促や催事にあわせた提案をし、来店されるお客様にサントリー商品を通じて満足いただく、そして担当企業様の売上に貢献するという仕事でした。

■最初から営業職で採用されたんですか?

 いいえ、様々な部門に配属となる可能性があるサントリーホールディングスでの一括採用でした。10日間ほどの入社時研修があり、研修の最終日にみんなの前で「善野さん、東海・北陸本部名古屋支社配属」と名前を読み上げられるんです。営業の人も経理の人もその場での発表です。自分の住む家も会社で手配してくれていて、その場で「はい、来週から住む家の鍵ですよ」と鍵を渡されました。

経営者と商談、ビジネスの厳しさ知る

■いきなり初めての一人暮らし、大変だったでしょう?

 はい、仕事も初めて、東海・北陸エリアも初めて、一人暮らしも初めてで、友だちもいない……孤独な状態に慣れるのに結構時間がかかりました。私は物心ついてからは東京にしか住んだことがなかったので、県や地域によって「人や文化の違い」といった壁も感じました。でも、一人暮らしも何も知らない私を、会社がポンと地方に出してくれたのはありがたかったと思います。当時は「上手くやっていけるかな」と不安でしたが、今は「強くなったな」ととても感謝しています。

■新人時代、ほかにも苦労されたことはありますか?

 入社1年目は店頭でビール販売の優位置を確保する仕事でしたので、商談で金銭の話をすることはありませんでした。でも、入社2年目に企業担当になると、経営者の方と商談する機会が増え、最初は苦労しました。「この価格じゃ買えないよ」「こんな価格で売ったら、うちが赤字になる」「本当にうちのことを考えて商談してくれてるの」と言われても、うまく対応できませんでした。ビジネスの厳しさを思い知らされました。私が不慣れだったこと、営業としての礼儀がなってなかったこと、商品知識が浅かったことなどもあって、経営者の方たちにはずいぶん厳しく指導されました。

■どんなことを注意されましたか?

 社会人としての基本の「き」で怒られました。自社商品の知識不足や、ご提案内容の資料を約束の期日までにお渡しできなかったり、ご注文いただいた商品の納品手配を間違えたり・・・。社会人として当たり前のことができていなく、「あなたの遊びに付き合っている暇はない」とよく言われました。ただ、社外から怒ってくださる方って、そんなにいませんよね。当時は、社内研修よりもはるかに厳しくて、涙が出ることもありましたが、今となっては「本気で向き合ってくださっていたんだ」と感謝しています。