■入社してからの仕事内容を教えてください。
2014年に入社してまず1カ月は、JALグループ研修・業務企画職研修を受けます。私は、5月から旅客ハンドリングサービスを行うJALスカイに出向しまし、初めは成田空港のカウンターでチェックイン業務を担当しました。
■接客の最前線はクレームもありそうですね?
お客様からのリクエストや機内でのトラブルなど様々な対応がありました。その後、2014年9月から、成田空港のトラフィック業務、お客様が出国後や入国前のエリアでのハンドリングを担当しました。そこで、2015年10月まで、約1年勤務しました。そして11月から本社調達本部の航空機グループに着任しました。
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- 2018シーズン 【日本航空】
日本航空の先輩にインタビュー
億単位の飛行機を調達
■調達本部では、どんな仕事を?
調達本部は、オフィスで使用する文房具から、空港施設の備品、飛行機の座席や燃油まで、ありとあらゆるものを調達しています。その中で、私が所属するグループでは「航空機」を扱っています。いま自社が保有する航空機の退役時期や自社の財務状況を考えながら、航空機メーカーと価格や納品時期などを交渉し、機体を調達しています。相手先は米国のボーイングや、欧州のエアバス社、ブラジルのエンブラエル社などです。
■高価な買い物ですから責任重大ですね。
はい。カタログ価格では200億円くらいするものがあり、大きなお金が動くと同時に、多くの部署が購入後までのプロセスに関わります。海外メーカーの工場まで機体を受領するまで、社内調整は慎重に行っています。もともと飛行機マニアということもなく、機種の名前や仕様にも詳しくなく、「飛行機ってどうやって買うの?」というくらい知識がありませんでした。社内にこういう部署があったことすら知りませんでした。
いつの時期にどんな座席数の機体を何機ほしいといった事業計画は、他部署が担当しており、調達本部で全て決定はしていませんが。
■できれば安く買いたいですよね?
もちろん、できれば安く買いたいですが、お客さまの安全面や快適性、購入後の整備費や収益性など、様々な要素を考慮し、最適の条件が引き出せるよう交渉します。航空機にも十数年という寿命があり、「そろそろあの航空機は退役するはずだから」と、相手のメーカーに情報を知られてしまうと、足元を見られてしまうので、企業秘密も多く、戦略が必要です。あとは、エアライン同士で機体の更新時期が重なり、機体の受領時期で競争になってしまうこともあります。
■調達本部で大出さんはお若い方ですか?
以前は年齢層の高い部署でしたが、現在では私のように入社年次が若い社員の配属も増えています。航空機グループでは6人のうち私が最年少です。
■辞令が出た時は、どう思いましたか?
業務内容について詳しく把握しておらず、英語でのメールのやり取りや翻訳など事務作業を中心に担当することを想像していました。実際に着任してみると、グループメンバーは英語に困っておらず、自分には何ができるのだろう、と焦りましたが、即戦力になれないのであれば、とにかく多くのことを吸収し学んでいこうと思いました。
■かつてはベテランが行く部署だった?
航空機グループには経営破たん後に3年目で配属された先輩がいましたが、その方は7年間機材調達に携わっていました。着任当初はその方から直々に指導を受け、大変影響を受けました。調達本部自体はかつては年齢層が高い部署だったようです。
■本社勤務とお客様と接する現場、どちらがいいですか?
現場のほうが好きな方もいますし、管理に向く方もいると思いますが、サービス業である以上現場の経験は大切にされていると思います。私の場合、現場での経験はただ楽しいだけでなく、徹底してミスが許されないという点で苦労したことも多々ありました。
たとえば、チェックインスタッフの業務でいうと、お客様への適切な接し方やサービス面で気を遣うこともありますが、実は渡航書類や乗り継ぎがある場合の荷物の預かり条件等、多くの確認項目があり、短い時間のなかで確実に手続きを行う難しさもあります。チェック項目を一つでも忘れると、アナウンスでお客さまをお呼び出しご迷惑をおかけしてしまいます。時には搭乗口や機内まで走って確認を行うこともあり、ここまで厳密なオペレーションがあって初めてお客さまに無事に出発頂くことができることを実感しました。
調達本部は、オフィスで使用する文房具から、空港施設の備品、飛行機の座席や燃油まで、ありとあらゆるものを調達しています。その中で、私が所属するグループでは「航空機」を扱っています。いま自社が保有する航空機の退役時期や自社の財務状況を考えながら、航空機メーカーと価格や納品時期などを交渉し、機体を調達しています。相手先は米国のボーイングや、欧州のエアバス社、ブラジルのエンブラエル社などです。
■高価な買い物ですから責任重大ですね。
はい。カタログ価格では200億円くらいするものがあり、大きなお金が動くと同時に、多くの部署が購入後までのプロセスに関わります。海外メーカーの工場まで機体を受領するまで、社内調整は慎重に行っています。もともと飛行機マニアということもなく、機種の名前や仕様にも詳しくなく、「飛行機ってどうやって買うの?」というくらい知識がありませんでした。社内にこういう部署があったことすら知りませんでした。
いつの時期にどんな座席数の機体を何機ほしいといった事業計画は、他部署が担当しており、調達本部で全て決定はしていませんが。
■できれば安く買いたいですよね?
もちろん、できれば安く買いたいですが、お客さまの安全面や快適性、購入後の整備費や収益性など、様々な要素を考慮し、最適の条件が引き出せるよう交渉します。航空機にも十数年という寿命があり、「そろそろあの航空機は退役するはずだから」と、相手のメーカーに情報を知られてしまうと、足元を見られてしまうので、企業秘密も多く、戦略が必要です。あとは、エアライン同士で機体の更新時期が重なり、機体の受領時期で競争になってしまうこともあります。
■調達本部で大出さんはお若い方ですか?
以前は年齢層の高い部署でしたが、現在では私のように入社年次が若い社員の配属も増えています。航空機グループでは6人のうち私が最年少です。
■辞令が出た時は、どう思いましたか?
業務内容について詳しく把握しておらず、英語でのメールのやり取りや翻訳など事務作業を中心に担当することを想像していました。実際に着任してみると、グループメンバーは英語に困っておらず、自分には何ができるのだろう、と焦りましたが、即戦力になれないのであれば、とにかく多くのことを吸収し学んでいこうと思いました。
■かつてはベテランが行く部署だった?
航空機グループには経営破たん後に3年目で配属された先輩がいましたが、その方は7年間機材調達に携わっていました。着任当初はその方から直々に指導を受け、大変影響を受けました。調達本部自体はかつては年齢層が高い部署だったようです。
■本社勤務とお客様と接する現場、どちらがいいですか?
現場のほうが好きな方もいますし、管理に向く方もいると思いますが、サービス業である以上現場の経験は大切にされていると思います。私の場合、現場での経験はただ楽しいだけでなく、徹底してミスが許されないという点で苦労したことも多々ありました。
たとえば、チェックインスタッフの業務でいうと、お客様への適切な接し方やサービス面で気を遣うこともありますが、実は渡航書類や乗り継ぎがある場合の荷物の預かり条件等、多くの確認項目があり、短い時間のなかで確実に手続きを行う難しさもあります。チェック項目を一つでも忘れると、アナウンスでお客さまをお呼び出しご迷惑をおかけしてしまいます。時には搭乗口や機内まで走って確認を行うこともあり、ここまで厳密なオペレーションがあって初めてお客さまに無事に出発頂くことができることを実感しました。
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2024/04/25 更新
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